三色団子・花見団子に関する雑学豆知識を紹介します。今回は、お花見の定番とも言える花見団子(三色団子)について、その由来や歴史、意味を解説!実は、三色団子の並びや色にも理由があったんです。縁起が良い春の食べ物、見ていきます。
花見といえば三色団子ですが、それにはちゃんと理由があります。
花より団子!
なんて言葉が生まれるほど、お花見と花見団子は切っても切れない縁があります。
しかし、三色団子についてはなんとなくお花見の時に食べるもの、という認識されておらず、あまり意味は広まっていません。
今回は花見で食べる団子がもっと美味しく、ありがたくなる三色団子の意味や由来について見ていきます!
花見団子って、そもそも何?
新年も過ぎ、あっという間に春風が舞い、桜の季節・・・。
みんなが大好きな【お花見】の季節がやってきます!
お花見といえば、花より団子という言葉があるように、色気よりも食い気・・・と、桜を見ながら楽しくお花見団子を食べたりしますよね。
花見団子は、お花見の食べ物の定番になっていますが、お花見団子とはそもそもどんなお団子なのでしょうか?
花見団子は、上から赤(ピンク)、白、緑の順番に串にささった三色の団子のことです。
スーパーなどで誰もが見かけたことがあると思います。
花見団子はその名の通り、三色団子とも呼ばれています。
一般的に花見団子は3色が定番ですが、地方によって違った花見団子を食べる地域もあります。
京都の一部の地方は、この3色に茶色(あずき色)を足した4色団子があります。
また、福島県の地方は花見団子が串に刺さっていない団子もあります。
秋田県の地方は、平べったい団子を食べています。
と、一部花見団子≠三色団子な地域もありますが、独特の花見団子を除けば、一般的に三色団子が花見団子として知られています。
花見の時に団子を食べる理由とは
お花見のときに団子を食べる理由のまえに、お花見の歴史も調べてみました。
お花見はかなり昔から始まった宴(うたげ)で、【日本書紀】にもその行事は書き記されているんです。
昔のお花見は、現代の庶民が労をねぎらうための宴会ではありませんでした。
昔のお花見とは・・・実は
貴族が桜を愛でながら和歌を披露したり、雅楽、舞などで風雅に楽しむ宴会
であったとされています。
つまり、上流階級の雅な集まりだったというわけです。
ではそんな雅なお花見で、何故三色団子が食べられるようになったのでしょうか?
その理由には、あっ!と驚くような事実が隠されていたのです。
なぜ花見で三色団子なのか
お花見が日本書紀の時代から現代の宴会に変化していった理由や、三色団子が食べられるようになった由来。
これら全てには、あの歴史的人物が関係しています。
その人物とは、大阪城に君臨したあの【豊臣秀吉】です!
ある日、豊臣秀吉は大阪城で盛大なお花見をひらきました。
そのお花見で豊臣秀吉が自ら考案した三色団子が、桜を愛でながらお茶を楽しむお茶菓子として振る舞われました。
- 桜を愛でつつ
- お茶を楽しみ
- お茶菓子を頬張る
時の権力者であった豊臣秀吉。
彼が提案した、今までと全く異なる新しいお花見こそが、現代の春のイベントとして私達に身近な宴会【お花見】に発展したのです。
まさか、私達が楽しんでいるお花見にそんな背景があったとは・・・
お酒飲んで騒いでいる私達も、実は豊臣秀吉の文化に触れていたというわけですね(*´∀`)
三色団子の由来
豊臣秀吉が考案したと言われる三色団子。
三色団子が作られる前は、白一色での団子に醤油などをつけて食べていました。
団子・・・というより、現代のお餅に近いですね(;・∀・)
その白いお団子をお茶菓子に変化させるために、甘くして可愛らしく色をつけたものが三色団子です。
豊臣秀吉が三色団子をわざわざ考案したのは、意外にも
女性にもお花見の宴を楽しんでもらいたい
という気持ちからでした。
お花見に参加した女性には、2回以上お色直しをさせて場を盛り上げるなど、なんとも派手好きな豊臣秀吉らしい逸話ですね。
そして豊臣秀吉といえば、女性が大好きな殿様で有名でしたから、この由来には納得できます。
とは言え、そんな女性を大事にする心が、今や日本中で親しまれる三色団子の由来となっているのですから、面白いものですね。
三色団子の意味
実は三色団子には重要な意味が込められていました。
ただ可愛らしいから・・・だけではなく、色の一つ一つが、無くてはならない重要なものです。
これを知っておけば、これから先花見団子を食べると、運気が上がるかもしれませんよ(^^)
季節を表現している説
まず三色団子の意味には
【季節(四季)を表現している】
という説があります。
それは色鮮やかな3色の色合いに、それぞれ意味が込められているという考え方です。
- 赤(ピンク)は春の花・【春の季節】を示し
- 白は冬の雪を表し
- 緑は夏の新緑
をそれぞれ表しています。
三色団子の3色は【春・夏・冬】を表しているわけなんですね。
しかしこの季節(四季)には【秋】が含まれていませんよね。
実はこれ、
【秋ない】→【(食べ)飽きない】
とかけているからなんです。
なんとも小洒落た演出というわけです(^^)
春を表している説
次に同じ季節(四季)を表している説でも、こちらは三色団子の3つ全てで【春】のみを表しているという意見も。
こちらも、3色それぞれの団子の色に意味があります。
- 赤(ピンク)・・・桜の花、桃の花などの春の花
(春の日差しを淡いピンクで表現している) - 白・・・残雪や春霞、白酒など
(冬の名残を表現) - 緑・・・若草やヨモギの葉
(夏の兆しを表している)
この3色の意味に共通する季節は【春】です。
花見をしながら、春を表現した三色団子を食べるとさらに明るい気持ちになりそうですよね。
縁起の良い食べ物説
お花見団子は、実は【縁起の良い食べ物】と、言われています。
その理由は・・・
- 赤(ピンク)と白=紅白で縁起が良い
- 緑=邪気を払う色として運気に恵まれる
この三色の縁起が良い色が揃った花見団子は、とても縁起が良くおめでたい食べ物として、人々に喜ばれていたのです。
特に、昔の人は今とは比べ物にならないくらい、演技や験担ぎを信じていました。
そういった方たちにとって、食べるだけで縁起が良くなる三色団子は、春のお花見に欠かせない大事な食べ物だったというわけです(^^)
三色団子の並びに隠された意味
三色団子は、
- 赤(ピンク)
- 白
- 緑
の順番です。
三色なんだから順番はどうでもいいのでは?
と思う人もいるかもしれません。
しかし、三色団子の並びは必ず赤(ピンク)・白・緑の順番と決まっているんです。
それは花見団子である三色団子が【桜の花】を表しているからなんです。
桜の花が咲く前は、赤い蕾が芽吹きます。
その後、白く美しい桜の花が咲き、散ったのちにはまた緑の葉が芽吹く・・・という、桜の季節を1本の団子の中に表しているんです。
なんとも、昔の人が考えたらしい、風流な食べ物ですよね(^^)
三色団子って味は違うの?
「色がそれぞれ違うのだから、味も違うんじゃないか?」
と、思われがちな三色団子。
実は味にはさほど違いはありません(笑)
三色団子の団子のベースは【すあま】がつかわれています。
【すあま】とは、上新粉に砂糖を加えたものです。
この【すあま】に色をそれぞれ混ぜて、丸めてお団子にしていきます。
- 赤(ピンク)は、桜の花びらや赤シソ、クチナシ
- 白はそのまま丸めたもの
- 緑はヨモギの葉
をそれぞれ混ぜ込むことで、あの鮮やかな三色を再現しているというわけです(^^)
ですから味の違いといっても、ベースの【すあま】は同じなので、香りと味がほのかに違う・・・という程度の変化になっています。
お花見は三色団子で決まり!
今回はお花見のときに食べる花見団子・三色団子の意味や由来について調べてみました。
小さくて可愛らしい三色のお団子に、深い歴史や意味があったなんてとても感慨深いですよね(^^)
演技がよく、風流な食べ物であり、何より花見には欠かせない三色団子。
最近は飽食の時代と言われていますが、この小さなお花見団子に春の訪れを感謝しながら、味わって食べたいものです。
美しい桜と可愛らしい三色団子を飽きることなく、大切に愛でて行きましょう!
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