雛人形のしまいっぱなし・出しっぱなしは災いを呼ぶって知っていますか?実は雛人形には、しまったままでいると結婚が遅れる・結婚できないなどの噂が・・・雛人形と婚期の関係などについて詳しく解説します。

雛人形のしまいっぱなしは災いが降り注ぐ!

この都市伝説・・・本当でしょうか?

 

雛人形といえば、女の子のお祭りであるひな祭りを盛り上げてくれる華やかな人形です。

しかし、その人形たちには恐ろしい災いをもたらす力が・・・

 

雛人形を出さないと結婚できない噂の真偽について、詳しく検証していきます。

 

記事は下に続きます。

雛人形のしまいっぱなしは災いが!?

女の子の日であるひな祭り。

女の子が無事に成長していくお祝いの日であり、今後も健康で結婚し出産し・・・と、親の願いをこめた大切な日として知られています。

 

しかし最近では

 

  • 「雛人形を買ったものの飾る場所がない」
  • 「人形を出すことが面倒くさい」

 

なんて意見もチラホラ・・・

 

せっかくの雛人形をしまいっぱなしにしているご家庭も多いです。

 

しかし、雛人形をしまいっぱなしにしてしまうと災いが起こる!という迷信は昔から叫ばれているお話。

都市伝説のようにも聞こえますが、代表的なもので

 

  • 【結婚が不幸になる】
  • 【結婚できない!!】

 

という言い伝えまで存在しているのです。

そんな事ありえないと思いつつ、でもまさか・・・と思ってしまうのが人の常(笑)

 

詳しく調べてみました!

 

出さないと結婚できないって本当?

雛人形を出さないと【結婚が不幸になる】【結婚できない】と、言われている由来は何なのでしょうか?

また、【結婚】に限らず

 

「持ち主に災いが起こる」

 

とも、言われていますのでなんとも恐ろしい限りです・・・

しかし、そもそもどうして雛人形をしまいっぱなしにすると不幸になるのでしょうか?

 

その由来は、雛人形を飾るようになったルーツに関係があります。

それは

 

雛人形が【身代わりになって災いをうける】

 

ように飾られるようになった・・・という習わしなんです。

雛人形をかざるひな祭りは昔にさかのぼると、

 

【流し雛・ながしひな】

 

という行事でした。

歴史古く、平安時代にまでさかのぼる、遥か昔からある行事だったのです。

 

その習わしは書物にもあって、有名な【源氏物語】にも登場します。

 

主人公・光源氏が人形をお払いし、船に流した・・・という物語です。
(参照・源氏物語『須磨の巻』より)

 

つまり、自分の身の穢れ(けがれ)を清めるために、自分のケガレの依代として人形を流す・・・という意味が込められています。

 

ちなみに、一部地域ではこの風習は残っていて、現在でも奈良県などで流し雛が行われています。

と、いうわけで

 

「昔でもあるまいし、災いなんてばかばかしい」

 

なんて考えはバチがあたりそうな気がしますね。

 

しかし【災い】については理由がわかりましたが、なぜ婚期の遅れにも関係しているのかが、まだわかりませんよね。

それは雛人形が嫁入り道具であったことが大きくかかわっているのです。

 

雛人形と結婚の関係

お嫁にいくときに雛人形も持っていったものですが、その雛人形は、元々桃の節句に嫁が出すものでした。

その仕事を怠ると

 

「こんな仕事もできないのか」

 

と、嫁ぎ先から怒られます。

そこから嫁姑戦争に発展していく・・・という恐れも。

 

そんなこと(一般のお嫁さんならみんなしていること)もできないような女性だから、勿論結婚もできない、という意味合いにもとれますよね。

 

今よりもずっと女性に厳しかった時代です。

 

「家庭の当たり前の片付けすら出来ないやつが、結婚なんて出来るか!!」

 

みたいな意味合いが、雛人形のしまい忘れと婚期に関わっているのかもしれません(;・∀・)

 

雛人形は花嫁修業の道具だった!?

雛人形の片付けは、一説には花嫁修業に用いられていたとも言われています。

 

というのも、雛人形は知っての通り

 

  • 人形の数が多い
  • 屏風や階段等の付属品の片付けも体験
  • きれいに盛り付けるのが難しい
  • 準備・後片付けとも面倒

 

と、正直な話出すのもしまうのも中々に手間がかかります。

そんな雛人形だからこそ、女の子の親はあえて娘にやらせていたのです。

 

こんな事もできないようでは、良いお嫁さんになれません!

家事・育児はもっと大変よ!

 

お母さんたちの厳しいしつけ、そして何より娘に幸せな花嫁になってほしいという思いが雛人形と婚期の関係性を作ったのかもしれませんね(^^)

 

しまいっぱなしは駄目な本当の理由

言い伝えや迷信も重要なように思いますが、実は雛人形はしまう場所によっては、しまいっぱなしは危険なんです。

それは雛人形に【カビ】が生えるということ。

 

高温多湿な場所にしまうと

 

  • カビ
  • 汚れ
  • サビ
  • 虫食い

 

等の原因になると言われています。

実際、雛人形を数年放置していて、孫ができたのであげようと出したら・・・

 

「ギャー!!」

 

なんて事例、日本全国で枚挙に暇がありません(;・∀・)

せっかく高いお金で買った雛人形が、虫食いなどの被害にあうのはもったいないです。

 

  • 毎年出して飾る
  • 必要な人に譲る
  • メルカリで売る

 

なんでも良いと思います。

 

とにかく、あなたやあなたの家族に来るかもしれなかった厄災を、一心に受け止めてくれた雛人形です。

次の使い手の方にお譲りして、ずっと綺麗な人形のままいてもらいましょう(^^)

 

雛人形のしまいっぱなしは駄目!

今回は雛人形のしまいっぱなしと出しっぱなしがどうしていけないのか・・・その理由を紹介しました。

 

娘の幸せを願って、家族で揃えた雛人形。

厄払いにもひと役買ってくれていたのですね。

 

そんな雛人形ですから、大事にする気持ちもこめて、1年に一度は出してあげると雛人形も喜ぶかと思います。

通気性も良くなって、お雛様もニコニコしているように見えるかもしれませんね。

 

季節の風物詩であり、災いを受け止める身代わりであり、そして何より花嫁修業の道具でもある雛人形。

今年は是非、大切にしてあげてくださいね(^^)

 

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