恵方巻きの方角の決め方や、食べ方について解説します。この記事では、恵方巻きを食べるときに知っておきたい正しい恵方の決め方や、恵方巻きを食べる時、絶対に守らなければならないルールについて紹介していきます。
節分の恵方巻き、方角の決め方を見ていきます。
恵方巻きと言えば、恵方=運勢がいい方角を向いて食べることで、幸運になるという素晴らしい食べ物です。
ただ、この恵方について一つ疑問が・・・
「恵方って、どうやって決めてるの?」
今回は、恵方巻きを食べる際に見る方角の決め方について紹介していきます!
節分の恵方巻きについて
そもそも恵方巻きの始まりは、大正時代までさかのぼります。
大阪の花街で、節分の頃に出来上がったお新香(お漬物)を使った海苔巻きが作られ、それを恵方に向かって食べることで縁起を担いでいたのだそうです。
恵方巻きは「丸かぶり寿司」と呼ばれ、関西ではなじみの深い行事でした。
その後、関西以外の地方で恵方巻きが食べられ始めたのは、1989年。
広島地区でコンビニエンスストア「セブンイレブン」が「恵方巻き」という名前で販売したのがきっかけ
だと言われています。
職場の広島の方が、毎年2月に自慢しつつ教えてくれます(笑)
その後、全国でも恵方巻きが販売されるようになり、現在では節分の定番と言ってもよいものになってきました。
恵方巻きの方角の決め方
そんな「恵方巻き」ですが、「恵方」はどうやって決めているのでしょうか?
恵方は、歳徳神(としとくじん)という、その年の福徳を司る神様がいらっしゃると言われる、縁起の良い方角を指しています。
恵方は毎年色々な方角に変わると思っている人も多いかもしれません。
ですが、実は恵方は
- 甲の方角=東北東より少し東
- 庚の方角=西南西より少し西
- 丙の方角=南南東より少し南
- 壬の方角=北北西より少し北
の4つしかありません。
この4方向の恵方を5年周期で繰り返しているのです。
周期は十二支との十干(じっかん・甲乙丙丁~からなる10の要素) の組合せにより決まっており、
東⇒西⇒南⇒北⇒南で1つの周期
となっています。
南だけ2回ですので、ここは要チェックです!
・・・とは言っても、
「十二支と十干…?」
と疑問だったり調べるのが大変だったりしますよね。
そんな時は、西暦の下1桁を見れば簡単に恵方を知ることができます。
西暦の下1桁がそれぞれ
- 4、9=東北東
- 5、0=西南西
- 1、6=南南東
- 2、7=北北西
- 3、8=南南東
です。
今年、2018年で見てみると下1桁が「8」、この法則だと恵方は南南東ということになります。
実際に今年の恵方は南南東でしたよね!
・・・て、覚えている人も少ないかと思いますが(笑)
ちなみに、この恵方は何も節分だけ縁起がいいものではありません。
自宅から見た恵方の方角にある神社に初詣をすると、願い事が叶う
とも言われています。
2019年の方向はどこ?
さて、それでは本題!
2019年の恵方はどこでしょう?
こちらも、前述の西暦下1桁で簡単に知ることができますね。
2019年の「9」なので、
東北東
になります。
ちなみに、先程恵方は「甲の方角=東北東より少し東」などの4つと言いましたが、なぜ少し東などと言われるのでしょうか?
これは、
西洋式の方位(16方位)
中国式の方位(24方位)
に誤差が生じているからです。
中国式の方位の方が細かい(北微東など)ので、西洋式の方に当てはめると、厳密に言えば「少し東」「少し西」ということになります。
とはいえ、この細かい誤差を特に気にする必要はありません。
恵方巻きを食べる時は、「だいたい東北東」くらいの気持ちでも大丈夫です!!!笑
厳密な方向を定めることももちろん悪いことではありませんが、それよりももっと大事なことが!
以下で説明する恵方巻きの食べ方、これをしっかりと守って食べることが大切なんです(^^)
恵方巻きの食べ方
恵方巻きの食べ方の紹介ですが・・・その前に!
実は、食べる前にも知っておきたいルールがあるんです。
正しい食べ方で、福を呼び込むためにも、詳しく解説していきます。
恵方巻きに包丁入れない
恵方巻きの食べ方の決まりを確認する前に、そもそも恵方巻きはどのような巻き物なのか、お話ししますね。
恵方巻きは、7種類の具材を入れた太巻きです。
福を「巻き」込む
ということから、巻き寿司でなければなりません。
また、具材は多い方が縁起が良いような気もしますが、七福神にちなんでいるため具材は7種類のものがオススメです。
一般的な具材は、
- うなぎ(穴子)
- 玉子焼き
- サーモン
- きゅうり
- かんぴょう
- でんぶ
- えび
などですが、具材そのものに、特に決まりはありません。
好きな具材のものをスーパーやコンビニで購入しても良いですし、家族が好きな具材で手作りするのも良いですね。
また、恵方巻きは大きいからと言って切り分けてはいけません。
縁が切れないようにとゲン担ぎをして、包丁を入れないで1本丸ごと食べきるのが良しとされています。
大きすぎて食べられない!という方や、小さなお子様が食べる場合は、短めの恵方巻きも販売されていますし、細く巻いたものや短く巻いたものを手作りするのも良いでしょう。
とにかく包丁で切らないことを注意してくださいね。
恵方巻きの食べ方とルール
恵方巻きを食べる時のルールは3つあります。
1つずつ見て行きましょう。
まず、恵方巻きは恵方をむいて食べること。
「恵方」巻きですから、まあ当然ですね(笑)
その年の恵方=神様がいらっしゃる方角を向き、願いを込めて食べましょう。
ちなみに、食べている間はずっとその方向を見続けてください。
よそ見をしてはいけません。
しっかり恵方を向いて食べないと、ご利益を得ることはできませんよ!!
次に、恵方巻きは黙って食べましょう。
食べ始めたら絶対に、喋ってはいけません!
丸ごと全部食べ終わるまで黙っていてくださいね。
食べきらないうちにお喋りをすると、折角口の中から取り入れた運が、おしゃべりと一緒に逃げてしまいます(;・∀・)
お子さんがいると難しいかもしれませんが、実はこの恵方巻き・・・
誰か1人でも話してしまうのもいけない
と言われている、意外と厳しいルールです。
ですから、恵方巻きの意味などをきちんと説明して、できるだけ一緒に、静かに食べてみて下さい。
もちろん食べ終わったら、お喋りを楽しみながら食事をしてもかまいません。
そして、恵方巻きは一気に食べましょう。
恵方巻きは切り分けず、1本を手に持って豪快にかぶりつきましょう。
途中で休むとやはり運気が逃げる、ご利益がなくなるなどと言われているので、休まず一気に食べきってください。
お子さんや小食の方は、恵方巻きを用意する段階で、食べ切れるサイズかどうかを確認しておくことをオススメします。
ちなみに、小さいお子さんなら、普通のご飯を包む海苔に、ご飯とおかずひとくちを乗せて巻くのもありですね。
この辺、ルールが決まっていない恵方巻きだからこそ出来る裏技です(*´∀`)
たとえ一口大でも、巻きずしの形なら、全部恵方巻きというわけです!
大きな恵方巻きを一気に食べきるのはなかなか大変なので、食べる前に深呼吸して覚悟を決めてくださいね!(笑)
また、1度口をつけたらそこから口を離さないように注意しましょう。
まとめ
今回は、恵方巻きの方角の決め方や、恵方巻きを食べる際の注意点などをご紹介しました。
恵方巻きについてまとめておきますと、
2019年の恵方は「東北東」
恵方巻きは基本的には7種類の具材の入った巻きずし
「切らずに」「恵方を向いて」「黙って」「一気に」食べるのがポイント
とはいえ、縁起の良い行事である恵方巻きですが、決まり事ばかり気にして食べるのが苦痛になってしまっては意味がありません。
恵方巻きを購入、作成する際は、自分に合ったサイズ、お好みの具材で作ることをオススメします。
おいしい恵方巻きで、2019年も福を呼び寄せてくださいね!!!
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