お餅は消化にいいのか悪いのかを詳しく見ていきます。この記事では、正月の大定番【お餅】について、消化の良さや腹持ちを紹介すると共に、風邪・胃腸炎・下痢など弱っている時の食べ物としてはどうなのかも解説します。

お餅って、消化に良いのか、悪いのか、どちらでしょうか?

 

正月の大定番にして、とっても美味しい正月の名物料理【餅】

焼いたもちを食べながら、正月番組を見るのが冬の定番という方も多いハズ(^^)

 

ただ、正月餅を食べすぎてお腹を壊す方も多いですよね。

というか、去年私がお腹を壊しました(汗)

 

実はお餅って、消化に良いし、悪い食べ物でもあるんです。

詳しく見ていきます。

 

記事は下に続きます。

餅は消化にいい?悪い?

それでは早速紹介していきます。

今回は、餅が消化に良いのか・悪いのかについて見ていきます。

 

まず結論から行きます。

 

POINT

  • 熱い餅は消化に良い
  • 冷たい餅は消化に悪い

 

となっています!

 

熱い餅は消化に良い!

お餅は、そもそもとっても消化されやすい食べ物です。

お餅のもととなっているお米【もち米】

 

このもち米には、アミロペクチンというでんぷん=消化の早い炭水化物、が70%ほど含まれています。

そのため、もち米は大変消化しやすい炭水化物の食べ物といえるのです(^^)

 

更に、もち米を持ちにする際に行う

 

  • 蒸す
  • すりつぶす

 

この2つの工程も、より消化を良くしてくれる大事な作業と言えますね。

 

と文句なしに消化の良いお餅なのですが・・・実は、これ、温かい状態のときだけです。

元々でんぷんには

 

  • αでんぷん=水や熱が加わり、糊状の柔らかい状態のでんぷん
  • βでんぷん=生のままのでんぷんの状態で、固く、消化も悪いしおまけに味も良くない

 

の2種類があります。

 

で、餅は暖かいうちはαでんぷん。

時間が経ち冷たくなると、βでんぷんの状態に戻ってしまいます(ーー;)

 

そのため、消化の悪いβでんぷん状態ですから、当然それが7割含まれている冷めたお餅もまた、消化に悪いというわけです。

 

腹持ちをチェック!消化時間は・・・

さて、ここで気になるのは、

 

お餅の消化が良いということは、腹持ちが悪いのでは?

 

ということです。

 

お餅って、何となく腹持ちがいい、というより食べたらずっとお腹いっぱいな感覚になりますよね(^_^;)

実は、この事については、すでに答えが出ています。

 

まず、同じ炭水化物であり、腹持ちがいいことでも知られている日本人の魂【ご飯】

ご飯とお餅では、消化の良さにどのくらいの違いがあるのかを見ていきます。

 

ご飯には餅にも含まれていたアミロペクチンと、もう一つアミロースというでんぷんが含まれています。

お米そのもののでんぷん所有率で言うと大きな違いはないのですが、実はアミロースはアミロペクチンよりも少しですが消化が遅いでんぷんです。

 

アミロペクチン1種類のお餅

アミロペクチン+アミロースなご飯

 

どちらがより消化に良いかと言うと・・・お餅です。

つまり、ほんのわずかではありますが、アミロースの分だけお餅の方が腹持ちは悪いと言えます(^^)

 

ただ、これだけではお餅を食べると続くあの謎の満腹感の説明が付きませんよね(;・∀・)

その理由はお餅とご飯、それぞれの栄養素の違いにあります。

 

  • お餅:100g=235kcal
  • ご飯;100g=168kcal

 

となっていて、実は同じ量を食べた時、お餅、つまりもち米のほうがはるかに高い栄養を摂取できるのです。

 

更に、お餅・ご飯ともにメインの栄養素とも言える【炭水化物】

こちらも比べてみると

 

 

と、こちらもお餅の方が多いことが分かります。

 

炭水化物は糖質が多い食べ物です。

で、この糖質が多い食べ物は血糖値を上昇させ、空腹を感じにくくする要因とされています。

 

つまり、糖質をたくさん取れるお餅は、消化に良い割に栄養素も豊富に取れて、かつ満腹感も味わえる素晴らしい食べ物というわけですね(*´∀`)

 

正月の定番、お餅。

実は凄い食べ物なんです!

 

風邪の時にお餅を食べるのがおすすめ!

このように、お餅は

 

消化によく

満腹感が味わえて

栄養もしっかり取れる

 

という超有能な食べ物です。

おかゆのほうが食べやすい為好まれているのですが、実際にはお餅の方が風邪を引いた際には食べるべき食事と言えますね(*´∀`)

 

ただ、当然ですが、風邪で辛い時に、あんなもちもちした食べ物、食べれません(笑)

ですので、

 

 

など、食べやすい工夫をして口にするのがベストですね(^^)

ちなみに、更に消化を良くするために、餅が溶ける直前まで煮込むと、まさに風邪で弱っている人には最適な食べ物となりますね!

 

お餅が便秘の原因になる!?

もちを食べすぎると便秘になる

 

これもまた、昔から言われ続けている話です。

 

しかし、本来もち米=お米であるお餅に便秘の原因となる要素は一切ありません。

にもかかわらず多くの方の便秘の要因とされる理由。

 

それは・・・

 

食べ合わせ

 

にありました!

 

お餅を食べるときって、おそらく

 

  • 焼いたお餅
  • 醤油
  • 海苔

 

くらいしか食べないのではないでしょうか?

というか、コレで十分すぎるほど美味しいのが、お餅の恐ろしい所です(*´∀`)

 

あるいは、ぜんざいなど、小豆・お餅といった炭水化物まつりのような組み合わせでの食べ方。

これもまた、優しい甘さで何倍でも食べれてしまいます(^^)

 

しかし、これらの食べ方では、お腹の中が

 

 

で埋まってしまいます。

便の排出を促すのは、

 

食物繊維

水分

 

です。

その両方を摂取せず、炭水化物=お餅だけを食べていれば、それは誰でも便秘になるってもんですよね(;・∀・)

 

同じ炭水化物でも、ご飯=主食は

 

  • 野菜
  • お肉

 

などを一緒にバランスよく食べられるため、便秘になることはありませんよね。

つまり、お餅も同じような食生活を送っていれば、便秘になる心配は本来ない食べ物なんです(^^)

 

お餅を食べる際には、水分と野菜を口にするのを忘れずにお願いします!

 

下痢・胃腸炎で餅を食べるとどうなるか

お腹を壊した時、お餅は食べて良いのか・・・

実はこちらも、風邪と同様に、実は下痢・胃腸炎の際食べるのにおすすめな食べ物です。

 

胃腸炎・下痢の絶対条件は

 

POINT胃に優しい食べ物・消化にいい食べ物を食べること

 

 

です!

これができていないと、いつまでも胃が荒れたまま、症状は改善しないのです。

 

半年という超長期間、重度な胃腸炎で病院に通い、医者に言われ続けた私の体験談です(笑)

 

そういった意味では、消化が良いお餅はまさにうってつけ。

 

優しい味付けの出汁で、トロトロになるまで煮込んだお餅を、ゆっくり噛み締めながら食べる。

あまり想像したくはありませんが、次にお腹を壊した際には、実は1番お腹にいい食べ物・お餅を試してみてくださいね(^^)

 

餅は消化にいい熱いうちがベスト!

今回は、餅は消化にいい・悪いのどちらなのかについて見ていきました!

結論は・・・

 

POINT

  • 熱いうちなら消化に良い!
  • 冷めたら消化に悪い

 

でしたね(^^)

お餅って、

 

「熱いから、後で食べよう!」

 

となることが多いです。

特に何かと忙しい正月は、いつの間にか冷え切ったお餅を口にする機会も少なくありません。

 

しかし、その何気なく口にしている冷たいお餅こそ、消化が悪い胃腸の大敵とも言える食べ物だったのです。

逆に言えば、暖かいうちに口にするお餅は消化もよく、腹持ちも良いため理想的な食事と言えるでしょう。

 

  • 時間がない時
  • 風邪で弱っている時
  • 消化にいい食べ物を食べたい時

 

いつでも、お餅は大活躍してくれます!

是非、消化にいい食べ物・熱いお餅を食べて、今年も一年、粘り強く過ごしてくださいね(*´∀`)

 

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