薄墨で香典袋を書く理由と、その書き方について紹介していきます!この記事では、何故香典袋を薄墨で書くのかという理由と、中袋や裏面の書き方について解説すると共に、ボールペン・筆ペンで書くことの可否やにじむトラブルの解決方法もお伝えします。

香典は薄墨で・・・このマナー、知らない人が増えています。

香典については色々なマナーがあります。

 

  • 金額
  • お札の向き
  • 包み方

 

等、立場や身分に応じて色々なしきたりがあるのですが、意外と知られていないのがこの

 

薄墨で書く

 

というもの。

今回は、香典を薄墨で書く理由とその書き方について詳しく解説していきます。

 

記事は下に続きます。

薄墨で香典を書く理由

それでは早速紹介していきます。

今回は、薄墨(うすずみ)で香典を書く理由について見ていきます。

 

香典袋・内袋は薄墨で書いた方が良いと聞いたことはありますか?

これは、亡くなられた故人への悲しみを表しているのです。

 

  • 悲しくてすずりに涙がこぼれて墨が薄くなってしまった
  • 香典袋の墨が涙でにじんでしまった
  • 急なことで墨をするのが間に合わなかった

 

等、薄墨にするのはこのような意味があったのです。

 

薄墨が自宅に無い場合もあるかと思いますが、亡くなった故人との最後の別れの場面で、しっかりとした態度で参列したい場合、薄墨は前もって準備しておくべきと言えますね。

コンパクトな習字セットがあれば、いざという時に役立ってくれる部分もあるので、これを機会に購入しておくのがおすすめです(^^)

 

・・・それでも墨を薄めて書くのは難しく、時間もかかります。

ここでおすすめなのが薄墨筆ペンです。

 

習字の準備や片付けが必要なく、すぐに取り出して使えるのがおすすめです。

文房具コーナーに寄ったときには1本購入しておきましょう。

 

薄墨での香典の書き方

香典袋はどこでも買えると書きましたが、出来ることならば印刷がされていない香典袋を購入しましょう!

 

表書きが書かれているものは普通の墨の色になっています。

名前や金額が薄墨だと、濃淡のバランス的にも、気になる人は気になってしまいます。

 

ここは口外することなく、無地の香典袋を購入して、薄墨で統一して準備しておきたいものです。

(香典袋を準備しておくことは、故人の亡くなるのを待っていることに繋がり、マナー違反とされている)

 

香典袋は準備しているよとは絶対に口に出さないように、いざという時に自分が慌てなくていいようにしておきましょう。

 

中袋も薄墨なの?

さて、香典を書く時には、中袋も薄墨で書くべきなのでしょうか。

香典袋の表書きが薄墨ならば、中袋も統一して薄墨で書きたいですよね。

 

ですが、筆ペンでは書けない場合もあります。

住所が長い場合や書くスペースが決まっている場合などは、慣れていない筆ペンでは無理です(;・∀・)

(ちなみに、私は果敢に挑戦して、失敗して新しいものを買いに行った過去があります・・・)

 

中袋がある場合には、ボールペンで中袋に分かりやすくハッキリ書くようにします。

中袋がある場合・ない場合に限らず気をつけないといけない点がここですね。

 

バラバラ感があるより、1色に統一したいけれど、中袋の役割を考えて分かりやすく書けるペンを使いましょう。

ただし、遺族や受け取り側が困るような書き方は避けましょう。

 

  • 見やすい文字
  • ハッキリした文字
  • 金額・住所・名前が分かりやすいように書く

 

というのが、香典袋を書く上での最低限のマナーです。

 

受け取り側の労力も理解していれば、自然と丁寧に書けるはずです。

達筆を自慢するかのように書いても誰も褒めてくれないですし、逆に手間がかかることになりますので、分かりやすく丁寧に書くことが大切です。

 

裏面の書き方

香典袋には、中袋の無いタイプのものがあります。

これは、中袋と外袋が二重になり、不幸が重なると連想されて縁起が悪いとされてきた地域があるため、とされています。

 

最近では中袋なしの香典袋が全国的に売られているようです。

中袋が無い場合、香典袋の裏面に必要事項を記入します。

 

表面上側に

 

  • 御香典
  • 御霊前
  • 下側に名前

 

をそれぞれ書きましたよね?

香典袋裏面には、左下側に住所と名前・金額を記入します。

 

また名前書くの?

 

と思われるかもしれませんが、香典の表袋と中袋を別々にする場合もあるのです。

ですので、ここでも名前は必ず記入します!

 

書き忘れたら「ごめんなさい」では済まなくなるのです(ーー;)

慌ただしい悲しみの中、遺族に大変な迷惑を掛けることになります。

 

ちなみに、香典袋の裏面も薄墨がベストです。

同じものでないと辻褄が合わないとされるからです。

 

文字がにじむときの対処方法

さて、香典袋を薄墨などで書く際、文字がにじむ時の対処方法も見ていきます。

 

薄い紙に墨やインクがにじむこと・・・誰でも一度は経験ありますよね(ーー;)

薄墨筆ペンの場合ですと、筆の穂先に含まれているインクをティッシュで拭き取るとにじみにくいようです。

 

筆ペンは持つ部分を強くつまんでしまうとインクが多く出てしまうタイプの場合が多く、拭き取って軽く持つとにじまずに書けるようです。

ゆっくり書くとにじむものなのです(笑)

 

少し速目に筆を動かしてみましょう。

ただし、乱筆にならないように気を付ける必要があります。

 

自分で墨を薄めて、かつにじませずに書く薄墨は至難の業ですから。

薄墨用の筆ペンをおすすめするのは、実はにじみ対策でもあるのです。

 

ちなみに、事前に練習してから香典を書くようにしておけば結構意識せずでも防げるようになりますね(^^)

何事も練習です!

 

サインペン・ボールペンは大丈夫?

香典に正式なルール・決まり事はないのですが、急な連絡となる場合が多く、香典袋が間に合わずにコンビニで購入する場合もあると思います。

その場合、表書きの文字は薄墨ではなく、普通の濃さの墨で書かれたものが多いようです。

 

香典は、出来るだけ同じ色で揃えたいものです。

その場合は薄墨ではなく、普通の筆ペンで大丈夫です。

 

自分が香典を受け取る側だとします。

サインペン・ボールペンの香典は問題ないでしょうか?

 

明確なルール・決まり事がないといっても、さすがにサインペン・ボールペンで書かれている文字を見ると、

 

なんだかなぁ・・・

 

となりますよね(ーー;)

ある程度のマナーとしては、やはりボールペンは避けた方が無難です。

 

香典に対する考え方に違いがあるのは問題にならなくても、亡くなった故人に対して サインペン・ボールペンは避けるべきではないかと思います。

ただし、気を付けないといけないのは、中袋がある香典袋の場合です。

 

中袋は書ける文字のスペースが狭く、細く書かないと分かりづらくなります。

 

特に、中袋に書くことで重要なのは読みやすさとなっています。

分かりやすく、ハッキリ書くにはボールペンや細いサインペンが書きやすいのです。

 

  • マナー
  • 書きやすさ
  • 準備時間

 

等を考慮したうえで、ベストな道具を使用することが大切です。

 

香典は薄墨で書いて悲しみを表しましょう

今回は、香典の薄墨での書き方と、何故薄墨を使うのかという理由について解説しました。

香典には

 

これ!

 

という決まりがないだけに難しく考えがちですが、最低限のしきたり・風習・マナーを覚えておけば大丈夫です。

突然の知らせにも慌てずに対処できるのです。

 

四十九日が過ぎた法要の時には、香典袋の文字は黒墨です。

 

亡くなった故人をしのび、心をこめて墨をすったという気持ちを込めて濃い墨を使うようにしてください。

これは法要のマナーとされています。

 

薄墨を使うのは、お通夜・葬儀に参列する時だけと覚えておいてくださいね。

インターネット上には、さまざまな香典に関する情報が氾濫しているといっても過言ではありません。

 

それだけに間違った情報を鵜呑みにして、

 

マナーを知らなすぎる!

 

と指を指されないように気をつけないといけません。

 

香典は、亡くなった故人を思うあまりに墨が涙で薄くなったと言われ続けているのだから、無難に薄墨を使うようにしましょう。

 

ですが、無理して薄墨で書くと、受け取り側が分かりにくい文字に仕上がる場合も出てきます。

そうならないような心遣いも求められるのです。

 

なにかと細かいマナーがありそうで難しく感じる香典ですが、社会人として当たり前の一般常識として覚えておきましょう。

 

難しいと感じた時は、親類などに相談しましょう。

知らなかったしきたりを教えてくれる場合もあります。

 

亡くなった故人との別れの場ですから、自分に出来る最大限の配慮をしましょう。

 

知らせが届いた当日はどうしてもバタバタしてしまうものです。

前もって慌てないように準備しておくのもいいのではないでしょうか?

 

失敗だけは避けるようにしておきましょう。

恥ずかしい事になるだけでなく、故人のご家族にまで多大な迷惑をかけることだけは、なんとかして避けたいものです(ーー;)

 

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