おしることぜんざいの違いについて詳しく見ていきます!地域別で違う名前は、関東と関西、九州や北海道でも異なります。それぞれの地域での呼び方やつぶあん・こしあんによる違い。更におしることぜんざいの名前の由来も解説します!

おしることぜんざい、違いが色々あるんです!

 

正月の定番の食べ物の一つと言えば・・・おしるこです。

と言いたいところですが、

 

  • 「いや、うちはぜんざいって呼ぶよ!」
  • 「おしるこって何?」

 

と感じる方も多いはず。

実はこの2つ、同じようでたくさんの違いがあります。

 

今回は、おしることぜんざいの違いについて見ていきます!

 

記事は下に続きます。

おしることぜんざいの違い

それでは早速紹介していきます。

今回は、おしることぜんざいの違いについてです。

 

実はこの2つ

 

  • 関西と関東の違い
  • 汁気の有無
  • こしあんとつぶあん
  • 中の具材

 

など、様々な部分で細かい違いがあったんです!

一体どこが違うのか・・・詳しく見ていきます( ̄ー ̄)

 

関西と関東で呼び方が違う!?

実は、関西と関東では、そもそも

 

  • おしるこ
  • ぜんざい

 

この2つの食べ物の認識から異なっています。

色々と文化が独自に発展してきただけあって、食べ物の違いもまた大きくなっていったようです。

 

まずは、日本の首都が位置する中心・関東から見ていきます(*´∀`)

 

関東のおしるこ・ぜんざい事情

関東では、おしることぜんざいの違いを区別する際に注目するのが

 

汁気のあるなし

 

です。

 

 

と呼んでいます。

 

なるほど、流石にきっちりと物事を考える関東です。

漢字の【お汁粉】から判断して、汁の有無で違いを見分けているというわけです。

 

関西でのおしるこ・ぜんざい事情

一方で、関西のおしることぜんざいの違いの見分け方は、関東とは異なります。

汁気・・・ではなく、あずきの状態で見分けているんです!

 

こしあんで作ったものをおしるこ

つぶあんで作ったものをぜんざい

 

と呼ぶことで、2つの違いを明確にしています。

確かに、こしあんで作られたおしるこは、口触りもよく、まさに【お汁粉】って感じがしますもんね(^^)

 

ちなみに、汁気がないものは

 

  • 亀山
  • 金時

 

と呼ばれることもあります。

名前が面白いですね(*´∀`)

 

九州のおしるこ・ぜんざい事情

実は、母・父ともに九州宮崎の出身であったり、鹿児島の大学に通っていることもあり、九州事情にも結構詳しかったりします( ̄ー ̄)

で、その九州地方の呼び方ですが、基本的には関西と全く同じだそうです。

 

  • こしあんのものをおしるこ
  • つぶあんで作ったものをぜんざい

 

とよんでいます。

ただ、地域によっては少し考え方が異なるようで、

 

 

となっている・・・かと思いきや、祖母に尋ねると

 

「その反対の地域もあっつよ~」

 

とバリバリの宮崎弁で教えてくれました(^^)

 

これは関西・関東にもあることです。

地域によっては、呼び名が逆だったり、全く違う視点で見分けている方たちもいるのを頭に入れておいてもらえればなと思います。

 

日本の最北端・北海道の事情は!?

最後は北海道のおしるこ・ぜんざい事情から!

 

実は北海道では、明確なおしるこ・ぜんざいの違いはありません。

人によって違う呼び方をしている面白い地域になりますね。

 

ちなみに、その一番の要因は、そもそもお餅や白玉団子を入れるおしるこ・ぜんざいがそれほど定着していないことが挙げられます。

 

北海道の一部地域では、実はおしるこに餅・白玉団子の代わりとしてかぼちゃを具材として入れる【かぼちゃしるこ】という食べ物があります。

これはこれで、かぼちゃの優しい甘みが小豆と絶妙にマッチしている美味しい食べ物ですので、一度お試しを(*´∀`)

 

お米の収穫が難しかった時代。

米から作るお餅の代わりとして使われたのがかぼちゃであり、その風習が今でも受け継がれているのです。

 

なるほど、たしかにこういう背景があっては、おしるこ・ぜんざいの概念そのものがあまり広まらなかったのも納得です(^^)

 

こしあんとつぶあん

さて、上で少し紹介しましたが、地域によってはこしあんとつぶあんによる違いで分けているケースもあります。

 

  • 小豆をしっかりすりつぶしているこしあん
  • あえて小豆の形を残した状態にしてあるつぶあん

 

好みは分かれるところですが、その仕上がり具合からおしるこ・ぜんざいにした時の味にも大きな違いが出ます。

 

ただ、関東ではこの【あんの違い】がまったく名前に影響しないのかと言えば、それも少し違います。

実は関東では、

 

 

というふうに別々の名前で表現しています。

更に、つぶあんを使って作ったお汁粉【小豆汁粉】なんてものまで存在しており、色々と複雑な名前が飛び交っています(笑)

 

おしるこの名前の由来

ここで、おしるこ・ぜんざい、それぞれの名前の由来について見ていきます。

まずはおしるこの名前の由来から。

 

おしるこは【お汁粉】とも書きます。

実は江戸時代には食べられていたと文献にも記されている、古くからあるたべものです。

 

ちなみに、このときは塩味のきいた食べ物だったとのこと。

塩味のおしるこ・・・想像できないですね(;・∀・)

 

餡(あん)のお汁の中に子(具材)として腹持ちの良いお餅・団子を入れたところから【餡汁粉餅(あんしるこもち)】と呼ばれるようになったのが始まり。

そこから名前を省略して【汁子】、更にそこから転じて【汁粉】になったのが名前の由来と言われています(^^)

 

確かに、餡汁粉餅じゃ長いし、言いにくいしで、今のおしるこ程流行らなかったかもしれませんね(笑)

 

ぜんざいの名前の由来

次は、ぜんざいの名前の由来です!

ぜんざいは【善哉】とも書くのですが、こちらは【汁粉】と違ってあまり知られていません。

 

実は善哉には2つの由来があります。

 

1つ目。

それは、仏教用語の【善哉(ぜんざい・よきかな)】から由来した名前というもの。

 

善哉とは、本来は仏様が自身の弟子を褒める時に使った言葉とされていて、サンスクリット語(日本では梵語ともいわれている)で「素晴らしい」を意味する言葉です。

 

で、この善哉(ぜんざい)と呼ばれる前に最初に食べた人物である方があまりの美味しさに

 

「善哉!(素晴らしい!)」

 

と叫んで事から、そこから取って善哉と名付けられたと言われています。

ちなみに、この叫んでしまった人物こそ、一休宗純(いっきゅうそうじゅん)、あの有名な一休さんのモデルとなっている方です。

 

こんなところでも伝説を残していましたね(笑)

 

そして2つ目!

 

出雲地方にて昔から行われている神事【神在祭】

この祭りの際、参加者に振る舞われていた【神在餅】を由来として名付けられたという説です。

 

神在餅は「じんざいもち」と読むのですが、この「じんざい」が伝わるうちになまっていき「ぜんざい」へと変化。

いつしか、仏教用語の褒め言葉【善哉】とも混ざりあい、「ぜんざい」という名が定着したというものです。

 

2つの説で共通しているのは、善哉がでてくるという点です。

どちらにせ、褒め言葉である【善哉】が由来になっていると考えると、正月に食べるのにぴったりな縁起のいい名前と言えますね(*´∀`)

 

おしることぜんざい、あなたの呼び名はどっち!?

今回は、おしることぜんざいの違いについて見ていきました。

あなたの呼び名は、どちらでしょうか(^^)

 

地域の違いだけでなく、あんこの違いや中の具材の違いまで名前に影響するなんて、本当に面白い食べ物ですね。

 

ただ、どちらにせよ言えることが一つ。

それは・・・

 

とにかくおしるこもぜんざいも美味しいということ!

縁起の良い善哉(ぜんざい)=おしるこを食べて、元気に今年も過ごしましょう(^^)

 

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