会社の同僚の方の親が亡くなった場合の香典について、詳しく解説していきます。会社の同僚の方の親・・・何とも難しいポジションの方です。そんな時、あなたが払うべき香典の相場を、個人・連名それぞれで解説していきます。
会社の同僚の親が亡くなった時、香典はどうしていますか?
介護士の職場では、年配の職員さんが多い傾向にあります。
そのため、利用者の方だけでなく、時には同僚スタッフの家族がなくなってしまうことも・・・
これは、介護士に限らずどこの会社でもあることではないでしょうか。
今回は会社の同僚の親が亡くなった時の香典について、相場や連名での取扱いなどについてお伝えしていきます。
会社の同僚の親が亡くなった時の香典について
それでは早速紹介していきます。
今回は、会社の同僚の親が亡くなった時の香典の取扱についてです。
ハッキリ言って、この香典というのはかなり扱いが難しいです。
多すぎても気を使いますし、少なかったり出さないと、
「なんか、悪いことしたかな・・・」
と良心の呵責(かしゃく)に苦しむことになってしまいます。
そこでこの記事では、あなたが万が一会社の同僚の方の両親が亡くなった時、気兼ねなく正しい香典の取扱を行えるよう、基本的な知識からお伝えしていきます。
そもそも香典は出すべきなの?
まず第一に、
「そもそも、会社の同僚の親が亡くなった時、香典は出すものなのか」
ここから話をスタートしようと思います。
最初に結論を言いますと、必ずしもあなたが香典を出す必要はありません。
会社関係の香典は、強制的に払わなければいけないと言ったことはなく、個々人の気持ちによって決まるものです。。
ですから、全く名前も顔も知らず、部署間で関わりのないような方のご両親に不幸が合った場合などは、支払う必要はないと言えるでしょう。
基本的には、
- 親しい同僚の方
- 仕事上での付き合いが深い関係
- 何らかの接点がある方
等の場合には香典を出すのが一般的です。
そのため、これ以外の場合は自ら出す必要はないと言えますね。
ここで注意したいのは、必ずしも相手が香典を受け取るとは限らないということを頭に入れておく必要があるという点。
特に昨今増えている家族葬の場合には、そもそも香典を辞退することも少なくありません。
そんなときは、当然無理に渡すのではなく、お悔やみの気持ちだけをお伝えし、その場で話を終わりましょう。
それ以外、特にあなたが何かを擦る必要はありません。
個人でお渡しする香典の相場は・・・
親しい同僚の方に対しては、個人的に香典を渡したいと思うものです。
私自身、そういった経験は何度かあります。
このような会社関係の香典の場合、その相場は5,000円と言われています。
ただ、これはあくまで一般的なケースです。
- 自分が新人で、20代、入社間もない・・・3,000円
- 親しいと言えるほどあまり付き合いがない・・・3,000円
- あなたの地位がある程度高い・年収がある・・・10,000円
- とても親しい関係・恩義がある方のご両親の不幸・・・10,000円
といった具合に、あなた自身の会社での地位や社会的立場、また、相手の方との関係性によって料金は3,000円~10,000円ほどで前後するものです。
ただ、最近の風潮としては3,000円はあまり好まれてはいないようですね。
というのも、香典返しの金額は約3,000円となっています。
にもかかわらず、3,000円の香典を払ってしまう・・・
この場合、貰った香典で香典返しを購入するだけという結果になってしまいます。
これでは、ただ単に相手もあなたもお互いに相手を気遣っただけという微妙なことに・・・
ですから、一般的には5,000円を会社関係の香典の基準にし、その上で、一度会社の方に相談してみてください。
時折地域ごとに異なる香典の風習が存在したり、冠婚葬祭の費用が他の地域より遥かに安く、香典の額が変わってくるケースも存在します。
香典はあなたの善意ですが、それで相手にプレッシャーやいらぬ負担をかけてしまうのでは意味がありません。
しっかりと周りに助言を仰ぎ、常識な範囲での香典の相場を意識してお渡しするようにしましょう。
会社連名での香典の相場について
個人での、会社の同僚の方の親が亡くなった場合の香典の相場は5,000円でした。
では、会社で連名で行う場合はどうなのでしょうか?
連名の場合、
- 社員一同
- 〇〇部一同
- △△課有志
といった具合に香典を出すのが一般的です。
金額は会社によって当然異なりますが、大体が1人3,000円の香典額となっています。
こちらも、一時期は1,000円~3,000円となっていましたが、香典返しのことを考慮すると、1,000円ではかえって喪家(そうか:両親をなくした同僚の方の家族を指す)の皆さんにご迷惑をかける結果となります。
ちなみに、私の会社では有志で1人3,000円の連名での香典が習慣化しています。
このように、会社ごとに香典は習慣化しているケースが多いので、あまり自分から言い出すことはせず、流れに身を任せておくのが特に新人や若い頃には無難と言えます。
アルバイトは香典を出すの?
アルバイトの方の場合は、どうでしょうか?
会社によっては、正社員と同じような待遇でアルバイトを雇っていることもあるでしょう。
また、アルバイトも大事な一員として手厚く扱っている会社も最近は増えています。
大事にしてもらっているアルバイトの方たちなら、会社の同僚の方になにか不幸があれば、
「せめて気持ちだけでも・・・」
と思うのも当然の話しです。
そんなときは、1人あたり1,000円~3,000円を出し合って、連名で
- アルバイト一同
- アルバイト有志
と表記して香典をお渡しするケースもありますね。
1,000円といった少額では迷惑をかける恐れも…と先ほど書きましたが、これはあくまで社員の場合です。
アルバイトの方たちなら立場が違うので、喪家の方も理解を示してくれるケースが多いです。
ちなみに、この場合は香典返しも少し通常と異なり、アルバイトの方たち全員に対して箱詰めのお菓子をお返しするといったことが一般化されています。
個人と連名、両方出すのはNG!?
- 個人的な香典
- 会社連名での香典
この両方を出すのはNGです。
というのも、両方出してしまった場合、受け取った会社の同僚の方が香典返しを困ってしまうためです。
何度も繰り返すようですが、香典はあなたの善意ですが、それで相手に迷惑をかけてしまうのは絶対に避けなければなりません。
ですから、香典返しのことまで考慮して、個人 or 連名 のみとしておきましょう。
ちなみに、親しい相手で個人的に香典を渡したい場合には、仮に会社の同僚の方から連名の声をかけられても
「私は個人で包みますので」
と言って丁重にお断りすることは何もマナー違反ではありません。
同僚の方との関係性で香典について考えよう
今回は、会社の同僚の方の親が亡くなった場合の香典について、その相場を中心に色々と解説してきました。
お世話になったこの殻なら、いくら出しても惜しくない!
と思ったとしても、出し過ぎもまた相手に負担を掛ける場合もあります。
とは言え、
「みんなが5,000円出しているから、ほんとは10,000円出したいけど、僕も5,000円で・・・」
とする必要はありません。
あくまで常識の範囲内の金額であれば、香典が相手に負担になることはまずありえないので、ご安心を。
この辺りは、実際に自分が貰う立場になって考えれば、どのくらいまで出していいのかなどイメージが付きやすいかと思います。
香典は、非常にデリケートな問題でもあります。
今回は同僚の方の親が亡くなったとしても、将来自分の親が亡くなる日も必ずやってきます。
そんな時、もし自分は相手に10,000円払っていたのに、相手から5,000円をもらったら
「私は10,000円だったのに、5,000円だけかよ!!」
等と腹を立ててはいけません。
香典は、相手の方への気持ちを込めて包むものであり、決してその見返りを期待するものではないのです。
あくまで、あなたが包む香典はその日その時の、相手への気持ちを込めた金額です。
他人と比較するなどはしないように注意してください。
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