香典の金額は偶数と奇数、どちらが正しいマナーなのでしょうか?実は、香典は入れすぎてもマナー違反になるなど色々と難しいしきたりや決まりが存在しています。そこで今回は、そんな香典の金額の正しい額は偶数か奇数かを軸に、香典マナーを解説します。
香典金額は偶数と奇数、どちらが正しいのでしょうか?
結婚式などのお祝い事は、前もって通知があるのでご祝儀は事前に準備することができます。
しかし、ご不幸はいきなり通知が来るので、色々と慌ててしまう事が多くありませんか?
不幸にして親類や友人が亡くなった時、お通夜・告別式に参列する機会があります。
その際に持参する香典のマナーについて調べてみました。
香典とは、線香・抹香・花の代わりに亡くなった人の霊前に供えるものとされています。
また、急なご不幸に対しての出費を助け合う意味も持ち合わせています。
お悔みごとには避けた方が良いしきたりやマナーも多く存在しています。
いざという時に恥ずかしい思いをしないように、仏事のマナーと知識は知っておきましょう。
香典金額は偶数と奇数のどっちが正解?
それでは早速紹介していきます。
今回は、香典金額は偶数と奇数、どちらが正解なのかについてです。
あなたは、急な知らせで仏事に参列しないといけなくなった場合、落ち着いて対処出来ていますか?
仏事には昔からのしきたりのようなものがあり、タブーとされている行為も多々あるものです。
慌てすぎて、うっかり香典を入れ忘れるなんて失敗も意外と多いんです(;・∀・)
また、相手により、いくらの金額を入れたらいいのかと悩む事、しばしばあるのではないでしょうか?
では、香典金額はいくらが望ましいのでしょうか?
香典の金額に相場はあるのでしょうか?
先に結論を述べますと、一般的には偶数の金額はタブーとされています。
これは知っている人が多いようですが、私も含め平成生まれの方たちの多くは、このマナーも知らないことが実はほとんどです(^_^;)
日本の古くからの風習なので、偶数だけは絶対に避けるべきだというのが仏事のマナーとされているので覚えておきたいところですね!
香典は奇数が正解!じゃあその金額は?
さて、香典=奇数だと説明しましたが、一体どれくらいの額かと言えば・・・やはり頭を悩ませてしまいます。
そこで、この香典額の正しい金額について、次は詳しく触れていきたいと思います!
1万円
この1万円という金額ですが、あらゆる場面で選ばれている金額なのです。
香典の場合、多く包むとかえって失礼になる場合があります。
この理由については、後ほど詳しく解説したいと思います。
この1万円…ご祝儀の金額だと少ないと感じられてしまうのですが、親族の仏事だと最低限の金額として1万円を包む事が暗黙のルールになっているようです。
1万円の場合は、1万円札1枚を包むようにします。
個人が1000円札10枚のように複数の枚数を入れるのは、バラバラということで、故人との関係が切れ、その家族がバラバラになってしまうという縁起の悪い意味になりますので、タブーとされています。
5000円
5000円という金額は、
仕事に関わっている人
友人
ご近所さん
等に不幸があった場合の香典の金額として妥当だと言われています。
香典に相場というものはありませんが、身内以外の人が亡くなった時の平均的な香典の金額は5000円となっているのです。
亡くなられた人が親友だからといって多くの香典にすると、身内を亡くされた家族も香典返しで気を使う事になります。
香典の金額が5000円の場合、5000円札1枚でも1000円札5枚でも大丈夫とされています。
3000円
現在では、香典に3000円というのは少なくて相手に失礼になるのではないかと思われる人も多いのではないでしょうか?
ただ、地方によっては、3000円の香典が風習として残っている地域もあるのです。
同じ会社の人に不幸があった時、グループで親しくしている人に不幸があった時などは、3000円ずつ香典を集めて、連名で香典を出す場合もあります。
実際、私の職場でもこの方式を採用しています。
ちなみに、個人で、本当に急な事で持ち合わせがなく、香典を3000円にする場合は、香典返しを辞退するのがマナーと言われています。
地方では大丈夫でも、都市部では避けた方が良い場合も多々あります。
ですから、この辺は一度地域の方に光電の風習を尋ねるのがベターと言えます。
20000円以上
急に葬儀に参列するようになった時、
「1万円では少ないし、3万円では多いかな?」
と思って2万円の香典なら大丈夫というネットの情報があります。
金額が偶数でも、枚数を奇数にすればいいとの考え方をする人もいるようです。
1万円札1枚と5000円札2枚で3枚だから問題ないと決めているようですが・・・
「受け取る側の気持ちを考えていない!」
と批判される場合もあるようです。
ちなみに、故人が親兄弟の場合の相場は5万円から10万円といわれています。
ただし、、相場と合わせて、自分の年齢・これまでの親戚関係との慣例にしたがうようにするのがおすすめです。
あまりに他の人と違うのも、何かと厄介なものです。
特に、田舎になればなるほど、弟の方が兄よりも多い香典を包んでいると、良からぬ噂を流す人もいるものなのです・・・
いや、これ本当に厄介なようで、職場の知り合いがこれで困っていました(ーー;)
偶数はいけない金額なわけ
偶数は個人とこの世のつながりが切れてしまうからNGと言われています。
偶数はキリがいい割り切れる数字であるため、故人との縁が切れると言われるためです。
最近では時代が変わって、風習や縁起を気にしない人が増えていると言われています。
しかし、故人の家族の気持ちを考えて、特にそのご家族がご年配の方の場合は、確実に奇数の金額の香典にするのがいいですね。
また、奇数の金額であっても偶数の枚数になるのはタブーとされていますので、覚えておきましょう。
(例:1万円を5000円札2枚で払う)
奇数であっても9の数字は苦を連想させてしまうので避けるのが賢明です。
とにかく言えるのは、金額であり、お札の枚数であれ、偶数の金額になる香典は縁起が悪いというのが一般常識なのです。
多すぎる香典は失礼に!?
実は、多すぎる香典は相手に失礼な場合が多々あります。
お通夜や葬式に参列した時に香典を渡しますが、その場で香典返しを受け取る事があります。
多すぎる香典は、受け取る側が故人との関係性を心配させる事になります。
また、香典返しの追加などの手間を掛けさせる事になり、参列した事が逆に迷惑となる場合があるので、常識的な範囲の金額を包むようにしましょう。
ちなみに、祝い事の祝儀袋にはシワのない綺麗な新札を入れるのがマナーとなっていますが、この新札もマナー違反になります。
新札=用意していた
となり、相手が亡くなるのを待っていたということに捉えられかねないのです。
新札を入れることはマナー違反と意識しておきましょう。
急な事で新札しか持ち合わせがない場合は、一度折り目を入れてから包むようにしましょう。
結論:香典金額は奇数で入れよう
今回は、香典は偶数・奇数のどっちなのかについてを軸にお話してきました。
香典は割り切れない数字=奇数がマナーとなっているので、是非覚えておいてくださいね!
様々なマナーが多い仏事ですが、覚えておかないと恥ずかしい思いをするだけでなく、故人の家族を不快な気分にさせてしまう可能性もあるのです。
ちなみに、奇数だからといって2万3千円などという切りの悪い金額も常識外れとなります。
これは連名で複数から集めた金額を香典に入れる時に起こりがちなことです。
お札の種類が同じになるように気をつけないといけません。
この場合、香典袋は連名ではなく、一人ずつに分けるのが正しい香典の包み方になります。
ご祝儀では
「ちょっと少ないかな?」
と思われる金額でも、香典の場合、高額な香典にすると、受け取る側としては負担になるという事実を理解しておきましょう。
お通夜、お葬式に参列する事自体が、故人やその親族にとって一番ありがたい事です。
しかし、肝心のお香典で、相手を不快な気持ちにさせるような事は絶対に避けるようにしないといけません。
香典袋を事前に準備しておくと慌てる事もなくなりますが、その事を他人に話しするような事も避けるべきです。
これも、事前に準備をしていた、として相手の家族に不快な思いをさせないための気遣いです。
特に初めて仏事に参列する場合にはしっかりと調べておくのがおすすめです。
急な出来事にも慌てないで、堂々とした態度で対応するようにしておきましょう。
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