享年の書き方・計算方法について紹介します。この記事では、普段使い慣れない享年のを間違えず書くための正しい計算方法・書き方について詳しく解説していきます。また、享年を最も使う年賀はがきについても触れていきます。
享年の書き方、紹介します!
享年の書き方に悩む方が最近増えていると聞きます。
特に、喪中はがきと言えば、近年【享年】を使う数少ない機会です・・・
滅多にない機会だけに、いざ享年を書こうとしても計算方法すらわからない方が増えています。
そこで今回は、享年の書き方・計算方法について詳しく解説していきます!
享年の書き方と計算方法!
それでは早速紹介していきます。
今回は、享年の書き方や計算方法について見ていきます。
年末が近づいてくると気になりだすのが年賀はがきですよね。
ですが、身内が亡くなって約1年は(13ヶ月)は喪中の期間に入ります。
一般的に喪中の期間は祝い事がタブーとされていて、新年のあいさつも控えるのが習わしとなっていますよね。
その事を伝えるお知らせとして喪中はがきがあります。
正式名称は年賀欠礼状といいますけれど、一般的に喪中はがきとして呼ばれているのです。
そもそも享年とはどんな意味?
若い方の中には、享年(きょうねん)という言葉は聞き馴染みのない言葉としている方も増えています。
この享年は、
亡くなられた方の人生の最後に記される、生きた月日をあらわす大事な意味を持つ言葉
なのです。
テレビのニュースで有名人の訃報を伝える時、最後に享年○○歳でしたと聞いたことはあるのではないでしょうか?
享年の享という漢字には、
【ありがたく受け取る】
という意味があったのです。
この世に生まれて命を授かった人が生を全うし、亡くなるまでの年数をあらわしているのです。
先ほど享年○○歳と書きましたが、本来は
享年○○
が正しい表記です。
ただ、これだと伝える側も難しくなりますし、伝わりにくいのではないかとして享年に歳を使うようになったといわれています。
一方で、時代の変化も影響しているといわれます。
最近、年齢を聞かれた場合満年齢で答えるのが当たり前ですし、役所などの書類にも満年齢を記入している方がほとんどです。
ある程度年配の方の中には、子供のころは数え年で記入していたような記憶がある人もいるのではないでしょうか・・・?
時代の流れは、こういったところにまで影響を及ぼしているのです。
喪中はがきの享年は数え年・満年齢のどちらを書く?
近年は核家族化が進んで、初めて喪中はがきを書く家庭も多いのではないでしょうか?
最初に書いた享年で悩むとは、この喪中はがきなのことなのです。
喪中はがきには決まり事がないのですが、基本的には最初に喪中である事を知らせる挨拶文を書きます。
喪中につき年末年始の御挨拶を御遠慮申し上げます
このような挨拶文が多いですね。
そして、喪中はがきの中央辺りに誰がいつ何歳で亡くなったのかを記載し、故人がお世話になった事に対する感謝のお礼や挨拶文を入れます。
最後に、喪中はがきの右端に住所、名前を記載するのが一般的な書き方となっています。
ここで喪中はがきに書く年齢で迷いが出るのです!
享年を満年齢で書くか、数え年で書くか・・・
これは、地域の習慣、しきたりが大きく関わってくる場合もあるようです。
最近ではさまざまな宗派があり、決まっていない宗教も存在します。
最近の時代の流れからすれば、昔は数え年だったけれども、現在は満年齢としている方が多いようです。
どうしても決められない場合、両方を使う方法も有りですよ。
享年○○歳(満○○歳)
この書き方なら、受け取った側もすんなり受け入れてくれるのではないでしょうか。
享年の計算方法について
それでは享年の年齢を正確に計算する方法を紹介しますが・・・その前に大事な事覚えていますか?
そうです!
亡くなられた故人の生年月日
です!
これが不明だと話が先に進まなくなりますのでご注意を(;・∀・)
逆に言えば、これさえ分かれば満年齢も計算しやすいです。
ちなみに、分からない時は便利な物があるのです。
スマホアプリ
です(^^)
調べると、たくさんの年齢早見表のアプリがあるんです(*´∀`)
若い世代の方の中には、履歴書を記入する時に使った覚えがあるのではないでしょうか。
少し難しいのが、故人が亡くなったのが誕生日前後の時ですけれど、数え年の場合は誕生日を気にする必要がないのです。
数え年とは、正月の元旦を迎える毎に年を重ねるのです。
生まれた時がすでに1歳なのです。
例えば、今年1月に生まれた子供が初めて正月を迎えた時に2歳になります。
また、今年のクリスマスに生まれた子供は、なんと正月には早くも2歳になるのです。
ちなみに、満年齢で計算する場合は、通常の年齢計算で大丈夫です。
誕生日を迎えたら年を重ねますので、分かりやすいのです。
そもそも喪中はがきに享年はいるの?
喪中はがきを出す場合、受け取り側に疑問を抱かせては失礼になりますよね。
亡くなった故人の年齢が記入されていないと混乱させてしまいます・・・
それに、故人と多少なりとも繋がりがある方なら、
- 何歳まで生きたのか
- 平均寿命より元気に長生きできたのか
と気になってしまいますよね。
また、そうしないと後々面倒が起こる可能性もあるのです。
故人とお付き合いがあった人に出会うたびに
「何歳で亡くなられたのですか?」
と、質問攻めにあう場合があります・・・
僕はないですが、年配の職場の先輩が、一度それで困ったという話をしてくださいました(;・∀・)
また、それとは逆に、
「亡くなられた年齢を知りたいけれど、書いてなかったし、聞いたら失礼にあたるのかな?」
と。不要な気遣いを相手の方に押し付けることになりかねません。
喪中はがきには、享年を記載するのが無難ですね!
享年の類義語について
享年は亡くなった時の年齢をあらわしているのですが、同じ意味を持っている言葉が使われている場合が時折ありますので、ここで紹介します。
遠い先祖のお墓参りをしていて、お墓の周りを掃除していた時に気が付いたのですが、お墓の裏側に
没年(ぼつねん)
と、書かれていました。
意味はそのまま
没した年=亡くなられた年
となっています。
歴史に興味のある人なら、良く見かける言葉となっています。
没年○○歳と記入され、こちらは歳が付けられます。
没年月日とは、亡くなられた故人の命日をあらわしているので分かりやすいです。
同じように使われる言葉で
行年(ぎょうねん)
があります。
こちらは、時間の経過をあらわし、この世に生存した年数、つまり亡くなった時の年齢が記入されます。
意味は、娑婆=外界で修業を積んだ年数というものとなります。
- 享年
- 没年
- 行年
細かい違いで、たくさんの亡くなられた際の年齢を分けている。
このことからも分かるように、昔の日本人は、それだけ命というものが重く、また大切に敬っていたのですね。
享年の書き方・計算方法まとめ
今回は、享年の書き方・計算方法について紹介しました。
数え年は古くから人の年齢をあらわす時に使われてきました。
実は、戦前までは日常的に使われてきた記数法=数の数え方です。
いつの頃からか、満年齢が使われるのが日常化しています。
ですが、それでも数え年が使われているのは、早く年を重ねてしまう代わりに、享年として刻まれる時には、満年齢で刻まれるより最大2年も長生きしたことになるのです。
少しでも長生きしてほしい・・・と願う日本人の心ではないかなぁと感じてしまいます。
そして、享年の書き方は、
- 数え年
- 満年齢
どちらでも大丈夫です。
ですが、注意する点があります。
それは、お墓や位牌の年齢と合わせる事です。
享年と位牌の年齢が違うとややこしくなってしまうことが予想されます。
これ!という決まりがないだけに、曖昧になりやすい享年の書き方。
ですが、
年齢をあらわす歳と才が違っている
歳が付いている・付いていない
享年の年齢が違っている
などのトラブルにならないように、しっかり揃えるように心がけましょう。
喪中の期間に年賀はがきが届く場合もあります。
また、喪中はがきを出し忘れた人がいる場合も・・・
新年を迎えてからの喪中はがきは失礼にあたりますので、寒中見舞いのはがきを送ります。
寒中見舞いを受け取った側が喪中であったことを気付いてくれる場合がほとんどですが、寒中見舞いの挨拶文に年賀状のお礼、年賀状を出せなかった失礼を詫びる文をいれておきましょう。
とあるアンケートによると、年賀状は12月16日以降に投函する人が9割にものぼるそうです。
これを参考に遅くても喪中はがきは12月初期に届くように準備しておきましょう。
ちなみに寒中見舞いのはがきは、1月7日以降で、2月3日までに届くように投函してください。
師走、年末でなにかとバタバタすると思いますが、喪中はがきの役割を理解して、出来るだけ早めの準備をしておきましょう。
最後の最後で、故人に恥ずかしい姿は見せられません!
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