コンセプトの意味や使い方、目的やテーマとの違いについて紹介していきます。よく混同されているこれら3つの言葉ですが、当然意味はそれぞれ異なります。コンセプトのほんとうの意味を、例文を通してわかりやすく解説していきます。

コンセプトの意味について、目的やテーマと一緒にしてはいませんか?
たしかに似たような意味に思えてしまいますが・・・ちゃんと違いもあるんです。

仕事などでもよく使うこちらの言葉、どうせなら正しく使用したいというものです。
今回は、コンセプトの意味や使い方について詳しく紹介していきます。

 

記事は下に続きます。

コンセプトの意味をわかりやすく解説

それでは早速紹介していきます。
今回は、コンセプトの意味についてです。

仕事などでよく使うのでなんとなくの意味を知っている方が多いですが・・・同時に、ちゃんとした意味を知っている人が少ない単語でもあります。

辞書でこの言葉を調べると、

 

企画・広告などで、全体を貫く統一的な視点や考え方

 

と出てきます。
これが、コンセプトの本来の意味です。

ちなみに、概念の意味は同じく辞書で調べてみた所

 

  1. 物事の本質を捉える思考の形式
  2. 物事について統括的な意味・内容
  3. 大まかな意味・内容

 

とありました。
この中でも、特に日本で使われている【コンセプト】に当てはまるのが、3の【大まかな意味・内容】です。

これと、先ほど紹介したもう一つのコンセプトの意味を合わせると

 

 

(企画・広告などで)物事の全体に関連する基本的かつ大まかな意味や内容

 

 

日本語版コンセプトの意味と言えます。
実際、多くの企業などで使われているコンセプトはこの意味に当てはまっていますね。

 

・・・と、ここまで矢継ぎ早に説明してきましたが。
正直言って、ちょっとまだわかりにくいですよね(^_^;)

もっと簡単にするべく、例文を一つ用意しました。

 

この遊園地のコンセプトは、江戸時代だ!

 

こう表現すると、【遊園地】の概念が江戸時代なのではなく、それに関係する

 

  • アトラクション
  • スタッフの服装
  • 広告
  • レストラン
  • 施設

 

等、全てが江戸時代仕様になるわけです。
つまり、遊園地という企画のコンセプトが、結果としてそれに関係する全ての物事の方向性を決定しているのです!

このように、全体の考え方を支える基本的な概念、それこそがコンセプトの意味なのです。

 

テーマとの違いについて

テーマとコンセプトの意味が、頭の中で混ざっている人も多いのではないでしょうか?
実際、大学で講義を受けていた際も、

 

今回のテーマは〇〇です!

 

と言ったあと、しばらくして

 

今回のコンセプトは〇〇でしたが、いかがでしょうか?

 

という教授もおられました。
これは、使い方が間違っている・・・というよりもむしろ、多くの方にとってテーマとコンセプトの違いが曖昧なままで使われ続けているという証明です(^_^;)

ですが安心して下さい!
実際に見ていくと、この違いはとってもシンプルです(^^)

 

テーマ=主題・タイトル

コンセプト=内容

 

これが、それぞれをわかり易く説明した言葉となります。

 

最も身近な題材は、映画のタイトルとコンセプトを考えたときです。

 

  • 「監督!映画のタイトルは?」
    「ゆーだいの愉快な冒険です」

 

  • 「この映画のコンセプトは?」
    「冒険を通して、ゆーだいが友情の素晴らしさに気づくというものです。」

 

この事例では、映画のタイトルは【ゆーだいの愉快な冒険】です。
これでは、どんな映画かは分かりませんよね?

 

それを補って説明してくれるもの=内容の説明こそ、コンセプトなのです。
こうして改めて違いを見てみると、結構簡単にわかっちゃいますね(^^)

 

物事の主題か、その内容か・・・どちらについて話すのかによって、あなたが使うべき言葉を選んでくださいね。

目的と何が違うの?

さて、次はコンセプトと目的の違いです。
これもまた、似たような意味でついつい混同してしまいがちですよね(^_^;)

ですが、当然意味は全く異なります。
目的を辞書で調べると

 

成し遂げようと目指す事柄

行為の目指すところ

意図している事柄

目当て

 

などの意味が書かれていました。
ここから読み取れるのは、目的=物事や行動のゴール(到達点)という事実です。

 

先程の映画の例でもう一度解説しますと、

 

 

このようになります。

 

  • コンセプト=物事全体の基本的な考え方
  • 目的=最終的に何を成し遂げたいのかという到達点

 

これが2つの言葉の違いです。

コンセプトを立てて行った企画の先に、目的=目指すべきゴールがあるというイメージですね(^^)
ですから、当然コンセプトと目的は一緒の言葉ではありませんので、ご注意を!

 

使い方を例文でチェック!

さて、最後にコンセプトの使い方についても見ていきたいと思います!!

 

このお店は、コンセプトがはっきりしているな

 

つまり、お店がどういった考え方で運営されているのかが一目瞭然なお店というわけです。
最近で言いますと、

 

  • 近未来
  • ノスタルジー
  • ジャングル

 

等、わかりやすいコンセプトを打ち立てて、派手な演出をするものが好まれている傾向にあります。

 

この企画のコンセプト、ちょっと古くさいかな?

 

企画のコンセプト、つまり企画の元となる考え方が古くさいという意味です。
企業は、特にこのコンセプトを大事に考えています。

というのも、コンセプトは物事の全体を貫く基本的な概念です。
ここが間違っていた場合、そこに関わる人がどれだけ優秀であっても必ず失敗に終わってしまうからです。

なんとなく使っている【コンセプト】ですが、実はかなり重たい意味を持った言葉なのです。

 

今回は、【かわいい】をコンセプトにしたイベントを開催しよう

 

コンセプトを決める話し合いの途中です。
かわいいがコンセプトの場合、当然ですが

 

 

等、全てがかわいいものでなくてはなりません。
全てに影響を与える重要な役割を持つコンセプトだからこそ、しっかりと話し合う必要があるのです。

 

コンセプトを持った考え方が大事です

今回は、コンセプトの意味や使い方と、テーマ・目的との違いについて触れていきました。

物事の基本的な概念であるコンセプトは、ビジネスシーン等においても、主に企画段階で話し合われるものです。

ここが曖昧なままでは、その企画は決してうまくいかない。
それが分かっているからこそ、最初にしっかりと話し合い、より良いものを考えていくのです。

 

今後、日本ではますますカタカナ英語の使用が増えてくることが考えられます。
というより、すでにかなり増えてきています。

そんな中、特に重要視されるのは意味を正確に把握しているかどうかです。
特に、今回紹介したコンセプト・テーマ・目的の違いは、しっかり理解しておかないと話についていけなくなり、どんどん周りからおいていかれてしまうでしょう・・・

 

どうかこの記事でコンセプトの意味をしっかりと理解して、明日以降の仕事や会議に役立てていってくださいね(^^)

 

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