鏡餅の上に置くのは、みかんじゃない!実は、橙だったんです。何故、みかんじゃなくて橙なのか・・・その理由や由来、そしてみかんではダメなのかについて詳しく解説していきます!正月の縁起物として、橙が最適なのです。

鏡餅の上、実はみかんじゃないんです!

 

正月に飾る定番といえば、やはり【鏡餅】

あれが置いてあるだけで、

 

「ああ、正月だな」

 

なんて思いますよね(^^)

 

実は、鏡餅の上に乗っている、これまた定番な果物・・・みかん。

あれ本当は、みかんじゃないんです!

 

鏡餅の上に置くのは橙(だいだい)である理由とその由来について今回は見ていきます。

 

記事は下に続きます。

鏡餅の上はみかんじゃない!

今回は、鏡餅の上はみかんではない!という衝撃のニュースから見ていきます( ̄ー ̄)

 

自国の文化、風習ほど、知らないことって多いですよね。

もうすぐお正月だからこそ、一つでも知って新年を迎えられたらと思います(^^)

 

冒頭にもお伝えしていますが、

鏡餅の上の橙色の果物は、みかんではなく、

 

 

という果物です。

橙なのですが・・・

 

そもそも橙って何?

 

って思う方も多いようです(^_^;)

 

橙はミカン科ミカン属の香酸柑橘で、インド、ヒマラヤが原産とされています。

西洋圏では【ビターオレンジ】と呼ばれています。

 

その名前の通り、そのままみかんのように食べると、すっぱくて苦みがあり、あまりおいしくありません(笑)

 

通常は、食用より、縁起物として使われています。

日本では、まさにお正月の鏡餅のてっぺんに飾られますね。

 

次は、甘くて美味しいみかんではなく、わざわざ鏡餅に橙を使う理由について、詳しくみていきましょう!

 

鏡餅の上に橙を置く理由や由来

橙は、実が何年も木に付いたまま落ちないそうです。

しかも、冬には橙色に色づくのですが、暖かくなると、また青く戻り、次の冬にまた橙に色づく・・・

 

と繰り返すそうです。

そのことから、【回青橙(かいせいとう)】と呼ばれたりもします。

 

一つの木に何代もの実が一緒になることも多く、果実が大きくなっても木から落ちないという果実の実り方から、

 

長寿の家族に見立てた縁起物

 

とされ、その縁起の良さからお正月の飾りなどに使われるようになったのです。

 

橙(だいだい)代々(だいだい)として、子孫繁栄の祈りをこめたもの

だという説もあります。

 

また、昔々、中国から不老不死の果物として持ち帰られ、天皇に献上されたという説もあります。

いつの時代も、命を大切に思い、長く生きることを願っているんですね。

 

どんなに大きな実がなっても、決して落とさない力強い橙の木が縁起物として使われる理由がわかりました(^^)

 

橙に葉がついている理由

鏡餅をよく見ると、橙にも、その代わりとして飾られるみかんにも

 

 

がついていますよね。

 

緑色のものがあると、もっときれいに見えるから、わざわざ残しているんでしょうか。

いえいえ、これにも理由がちゃんとあるんです(^^)

 

橙は、冬になって青い実が橙色に熟した後も、落ちずに枝についたままと説明しました。

そして、その姿に家系の長寿や、繁栄の願いや祈りを込めて使われています。

 

なので、葉っぱをつけた橙の実をみるだけで、まさに枝についたままの橙の実の姿を重ね合わることができる、と言われています。

 

葉っぱ一枚で、一本の木を思い浮かべられるようにする・・・

その昔の方たちの表現の仕方が、ほんとに素敵で、すごいなぁと思います(^^)

 

鏡餅にみかんは間違い?

では、鏡餅にみかんはやはり間違いなのでしょうか?

結論から言うと、これは明らかな間違いです(笑)

 

というのも、みかんは春になり、熟すと実が落ちてしまいます。

 

 

ともいえることから、正月の縁起物としては全くふさわしくありません。

味はみかんが上ですが、縁起物という観点から見ると、鏡餅に乗せるのは橙が正解となっています。

 

鏡餅豆知識

いままで、鏡餅の上に置くものが【みかん】だったという、間違った認識を変えることができました!

 

正しく知ることは、力になりますね。

新年の挨拶で帰省する時には、もしかしたら、皆が知らない知識かもしれません。

 

しれっと、紹介しちゃいましょう( ̄― ̄)ニヤリッ

 

ちなみに、鏡餅は

 

【歳神様(としとくじん)の依代(よりしろ)】

 

という意味があるようです。

 

あまり聞きなれない言葉ですよね。

【依代】と【歳神様】の意味について、辞書で調べてみました!

依代(よりしろ)

 

神霊が招き寄せられて乗り移るもの。
樹木・岩石・人形などの有体物で、これを神霊の代わりとして祭る。
(広辞苑参照)

歳神様(としとくじん)

 

その年の福徳をつかさどる神。
この神の在る方角を明(あき)の方または恵方(えほう)といい、万事に吉をする。
(広辞苑参照)

 

昔の人は、先祖の霊が田や山の神となり、正月には歳神となって、子孫の繁栄を見守ってくれると考えられていたそうです。

鏡餅は、その大事な歳神様を迎えるためのお供え物であり、魂が宿るものという、重要な意味を持っているそうです。

 

お餅は昔から【神様に捧げる神聖な食べ物】と言われてきたので、使われていて、現在までその文化が続いているようですね。

 

 

鏡餅の上には橙を置こう

今回は、鏡餅の上に乗せるのがみかんではなく橙である説明をしてきました。

 

何年も実が落ちない橙は、縁起物としてまさにお正月にピッタリの果実です。

家に幸運をもたらすためにも、今年から鏡餅の上には、是非、橙を置いてみてくださいね(^^)

 

お餅を作ることがないにしろ、お正月でよく見かける鏡餅の上にある橙色のものが、

 

「あ~、あれって、みかんじゃなくて、橙なんだよなぁ」

 

と思えるだけでも、すごいですよね!

ちょっと、嬉しい気持ちがすると思います(^^)

 

ちなみに、介護士的には、このネタを知っているだけで、一気に高齢者の方たちからの評価が上がるのでおすすめです(笑)

 

「若いのによう知っとるな!偉い!」

 

と毎年褒めてもらえます(*´∀`)

 

新しい一年、一つを正しく知って踏み出せることに感謝して、昨年よりもっといい年にしていきましょう!

 

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