捲土重来の意味や由来、英語での表記などについて見ていきます。四字熟語の一つ捲土重来は、多くの人が座右の銘にもしている有名な言葉です。そんな捲土重来のほんとうの意味や使いかたについて、例文を通して詳しく見ていきます。

捲土重来の意味を知れば、あなたも座右の銘にしたくなるかもしれません。

捲土重来は、夢に敗れてしまった人、疲れて座り込んでしまった人にこそ送りたい言葉です。
実は私も、かつて目指していた学校に行けず、落ち込んでいたときにこの四字熟語を先生から受け取ったんです。

 

お前のような人間は、捲土重来!何度でも頑張れるよ(^^)

 

と。
その言葉が、今でも私の胸の真ん中で、キラキラと輝いているんです…

というわけで今回は、捲土重来の意味や読み方・使い方について紹介していきます!!

記事は下に続きます。

捲土重来の意味・読み方とは?

それでは早速紹介していきます。
まずは、捲土重来の意味や読み方についてです!

読み方は

 

  • けんどじゅうらい
  • けんどちょうらい

 

どちらでも読むみたいです。
以前説明した一日千秋もそうですが、四字熟語はこのように複数の読み方をする場合が多いようですね。

 

また、捲土重来の意味を辞書にて調べてみると、

 

 

と書かれていました(^^)

そうなんです。
当時アドバイスをくれた先生は、私に対して

 

「一度夢破れたお前だからこそ、立ち上がり再び頑張っていけるんだ!」
と、背中を押してくれていたんです。

 

捲土重来。
すべてを出し切って夢破れたあの時、この言葉を聞いて、

 

「もう一度、今度はもっと輝いてやる!」

 

とやる気が出たものです(*´∀`)

 

捲土重来の由来について

次は、捲土重来の由来について調べるべく、漢字での【捲土】と【重来】、それぞれについて調べてみました!

 

【倦土】・・・人馬が土を蹴り、土煙が舞うこと。

【重来】・・・重なって激しくやってくる、ということ。

 

それぞれの言葉を見る限りでは、元々の捲土重来の意味には似ても似つかないですね(;・∀・)

そして、捲土重来という言葉は漢詩が由来であることがわかりました。

杜牧(とぼく・・・中国で晩唐期の詩人)の、「題烏江亭」という作品の中にある漢詩

 

「捲土重来未(いま)だ知る可からず」

 

から来ているのです。

 

捲土重来の漢詩の意味

捲土重来の由来となっている漢詩「捲土重来未(いま)だ知る可からず」。
この漢詩の意味は

 

【敗戦の後ひと度去って、改めて勢力を回復してから再び攻め返すこと】

 

と、なっています。
この戦いを、現代風におきかえると、

 

【一度その物事に失敗したものが、とてつもない勢いと意気込みで盛り返すこと】

 

と意味されているのです。

何故捲土重来は生まれたのか

この「捲土重来未(いま)だ知る可からず」というこの漢詩が、どんな背景で生まれたのか・・・
この点についても調べてみました。

 

これは昔の中国の秦(しん)という時代の終わり頃、武将・項羽(こうう)が自害した時に追悼の心を込めて杜牧がつくった詩となります。
全文は

 

「勝敗は兵家期すべからず、羞(しゅう)を包み恥を忍ぶ是(これ男児)、江東の子弟才俊多し、捲土重来未だ知るべからず」

 

とあります。

といっても、これを見ても意味が全くわかりませんよね(笑)
漢詩の言い回しでは難しいです(^_^;)

こちらを現代語に訳してみると

 

【戦いに勝つか負けるかは、兵法家であっても予想することはできない。
戦いに負けてしまったときは、恥を認めて忍ぶのが男である。

江東(中国の地名)には優秀な男子が多いのだから土を巻き上げて勢力をあげて、再び天下を争うことができたかもしれないのに。】

 

と、いう意味になります。

項羽は自害せず、期を待って皆と力を合わせ、鍛錬していたら(前向きになっていたら)天下をとれたかもしれないのに・・・。
という杜牧の気持ちを表しているんですね。

やる気が出る四字熟語の捲土重来ですが、実際には少し悲しい意味合いを持って生まれてきた言葉だったようです…(´・ω・`)

 

英語置き換えてみた捲土重来

捲土重来とは英語で言い表せれるのでしょうか?
調べてみると・・・ありました!

 

難しい四文字熟語なのに英語で表現できるとは驚きですね(^^)

で、英語での捲土重来はこのように表現します。

 

Gather strength for a renewed attack

 

と、英語では表しますが、その直訳は

 

【集まった力は置き換えられて攻撃になる】

 

というものです。

 

「夢破れてしまった経験も、積み重なってアナタの力となりますよ。」

 

このような意味が込められているのでしょうね(*´∀`)

なんだかちょっと、良い言葉です!
英語っぽい、ちょっと遠回しなキザな言い方が好きです(笑)

 

英語にもなるほどの名言である捲土重来。
当然ですが、類語もたくさんあるんです!

 

類義語はこの言葉!

では、捲土重来の類語を紹介します。
たくさんの類語がありますので、雪辱を晴らす場面で、バリエーションを効かせて表現できます( ̄ー ̄)

 

巻き返しを図る

意味

  1. 劣勢の状態から勢いを盛り返して反撃に出て優勢になること。
  2. 劣勢や失敗、敗北による悔しい思いを晴らすこと。

とあります。

主に、試合や試験があてはまりそうですね。

試合ならば1ー4などでこちらが負けている場合

 

「ここから巻き返しだ!」

 

とか、試験ならば受験三ヶ月前の得点が合格目標点に届いていないときなど

 

「ここから巻き返すぞ!」

 

と使えます。

 

汚名返上

意味

  1. 新たな成果をあげて、悪い評判を退けること。
  2. 着せられた汚名をそそいで、名誉を回復すること。

と、あります。
この場合は仕事や人間関係にもあてはまりますね。

 

名誉挽回

意味:一度傷ついた名誉を取り戻す、回復すること

 

とあります。
こちらも仕事、人間関係にも使える四字熟語です。

ちなみに、何故か

 

汚名挽回

名誉返上

 

とおぼえている方もいますが(私も昔そうでした(笑))、これだと

 

汚名を再び手にして、名誉を返してしまう

 

という、とっても悲しい意味になってしまうのでご注意を(;・∀・)

 

蜂起(ほうき)を起こす

意味:蜂が巣から一斉に飛び立つように、大勢が一時に暴動、反乱などの行動を起こすこと。

会社で言えば、最近ではあまり見かけませんが集団ストライキなどがあてはまります。

さらに昔になれば学生運動などもこれに当たりますね(^^)

ちょっと大げさに言えば、戦いです。
これを「やりすぎだ」と思うかもしれませんが、一昔前の人たちはそれだけ本気で会社と、仕事と、人生と向き合っていたんだなと改めて思い知らされますね。

使い方を例文でチェック!

最後に、倦土従来の使い方を例文で紹介していきます。

 

今回の試合では惨敗したが、トレーニングを積み、次回は捲土重来、勝利したい。

 

「一生懸命トレーニングを積み次こそ勝ちたい!」

このような熱い想いも、捲土重来を使うことによって更に意思の固さが表せますね。

 

不採用続きで落ち込むことばかりだが、捲土重来を期して、今回の面接こそ好印象を与えたい。

 

最近の就職難の状況も、受験や試合のように切羽詰まった状況です。
そんな気合いの入った様子が、捲土重来を使うことによって、深く読み取れます。

やはり四字熟語を用いると、言葉に重みが出ますね(^^)

 

今期の営業成績ではライバルに負けてしまった・・・
しかし、捲土重来を期して、来期はもっと丁寧かつ迅速な対応を心がけ頑張るぞ!!

 

世の中には大変勝負事が多く、意外にもそれは社会人になっても変わらない事実です。
しかし、どんなときにでも負けを受け入れ、次に活かそうと努力した人にのみ勝利の女神は微笑みかけることを忘れないでくださいね(*´ω`*)

 

捲土重来の思いを胸に!

今回は捲土重来という、私達の背中を押してくれる心強い四字熟語についての説明でした。

捲土重来は、上司が部下にやる気を出させるための言葉としてこれ以上ない励ましの言葉であるように思います。

実際、私は先生からの一言があったからこそ奮起して、結果的に新しい目標を見つけ、大好きな介護の仕事に就くことが出来たわけですし(^^)

相手に対して、精一杯の励ましを送りたい!
そんな誠意ある気持ちを込めて伝えることができる四字熟語が、捲土重来なのです。

 

あなたは、最近誰かに負けた覚えはありますか?
もしかしたら、大切な目標を失い、夢破れてしまったかもしれません。

ですが、それはあなた自信が目標に向かって努力した証です。
悲しんだり落ち込むのではなく、どうか胸を張って下さい!

そして捲土重来、新しい夢を見つけるべく再び立ち上がって下さいね。

大丈夫!
なにかに精一杯チャレンジしたあなたなら、絶対新しい夢中になれることを見つけられます。

捲土重来を座右の銘にして、毎日挑戦の気持ちで日々頑張っていきましょう!\(^^)/

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