孫が祖父母に送る香典について紹介します。孫という立場にある時、香典は必要なのか、いらないのか…また、もし香典がいるのなら、独身ならいくらで、30代ならいくら払うべきか?など、様々な疑問にお答えしていきます。
祖父母に包む孫の香典、いくらなのか・・・その相場を解説します!
大好きな祖父母が亡くなった時、孫の立場にあるあなたは、香典をどうすべきなのでしょうか。
孫・・・という立場はかなり微妙なラインです。
そのため、人によって孫の香典については
必要
いらない
と2つの声が飛び交っています。
また、仮に出すとしても、その相場について今度は
- 独身か、夫婦か
- どれくらい出すのか
等、難しく感じてしまうルールが多々あります。
今回は、わたし自身祖父母を先日亡くし経験した、孫の立場での祖父母に包む香典について詳しく解説していきます。
祖父母に包む孫の香典について
今回は、祖父母に包む孫の香典についてです。
世間一般では、孫の包む香典においてもさまざまないわれがあります。
- 孫の年齢
- 収入
- 世帯
これらを考慮して1万円から5万円と幅があります。
今の時代は日本人の平均寿命も伸びていますので、自身の年齢も働き盛りの年齢になっている人が多いのが実際のところ。
そんな時に、祖父母が亡くなったと知らせを受けると・・・気が動転して慌ててしまうものですよね。
そんな失敗をしないためにも、しっかりと祖父母への香典の相場を知ってもらえればなと思います(^^)
孫からの香典は必要orいらない
まず、孫が未成年の場合は親が負担するといわれており、香典は必要ないのです。
ただし、未成年でも働いており収入がある場合は、香典をお供えした方がいいといわれる地域もあります。
この場合は確認できるならば家族や親族と連絡を取り合って決めるのが良いとされています。
また、実家で祖父母と同居している場合、遺族側となるので香典は必要ないとされているのです。
祖父母の実家にすでに跡取りとなる兄弟がいる場合は、香典をお供えするべきといわれる地域もあります。
孫の香典相場を紹介!
孫の包む香典の金額には幅があると紹介しましたが、具体的にいくらになるのか。
実は、厳密な決まりごとのようなものはありません。
ただし、暗黙の了解的な香典相場は、やはり存在しています。
祖父母に大変世話になっており、深い関係だったとしても、相場より大幅に多い金額は失礼にあたるので、是非知っておきましょう。
独身の場合
孫が独身で未成年・学生の場合は香典の必要はありません。
また、独身で働いている場合、未成年でも1万円といわれています。
20代・30代も同じく1万円が相場のようです。
この1万円という金額が少ないと思われる場合もあるかと思いますが、そこはしっかり習慣やしきたりを守るようにする方がいいのです。
身内だからこそ、周りとのバランスを大事にしておかないと、後から親戚などから陰口を言われるようなことにもなりかねないのです・・・
ちなみに、40代に入ると3万円が相場となります。
孫夫婦の場合
結婚している場合の相場について見ていきます。
通常、結婚時には、祖父母に包む香典の金額として独身の時より1万円多く包むのが相場といわれています。
しかし、それだと2万円・4万円となり、偶数の金額となりタブーとされています。
「2万円なら1万円札 +5千円札2枚でお札を3枚にすれば失礼にあたらない」
とされる考え方もあるようですが、これもあまりオススメしません。
というのも、地域によっては
香典は同じお札で揃えるのが常識だとされる風習やしきたり・習慣がある
のです。
ですから、知らずにこのようなリスクを犯すことはおすすめできません。
20代・30代夫婦で3万円を香典に包むのが無難です。
30代以上の夫婦で3万円から5万円の香典が相場だと考えられます。
この年代ですと子育てや収入、生活状況で判断するようにしましょう。
5万円が相場ではありますが、経済状況的に厳しい時には3万円でも構わないです。
あなたがお香典で無理をしても、誰も・・・それこそ故人も喜ばないことを理解しておきましょう。
お花代について
亡くなった故人の霊を慰めるのに、葬式にはお花は欠かせないものとなっています。
かといって個人で花屋に頼むものではありません。
喪家となる所が手配するので、お花代を出す場合は香典とは別に準備します。
献花が一つ1万5千円以下といわれており、相場の目安とするのがいいようです。
またお花代は連名で出すこともありますので、親戚や家族に相談するのがいいですね。
自分一人でお花代を出すのもマナー違反です。
後からお花代返しなどの気を使わさないように、後々煩わしい思いをさせないような心配りも必要になります。
一方で、付き合いがなくなっていて悲報を後から知った場合や通夜・葬式に参列できなかった場合に、郵送で送るのがお花代です。
この場合、香典を送るのではなく、お花代を香典の代わりに送るのです。
その場合の孫が送るお花代は、ここまで紹介してきた香典の金額と同じだと考えればいいようです。
別途、お花代を追加する必要はありません。
家族葬で小規模におこなう場合もあります。
この場合、お花や香典は辞退していますと事前に通知が来る場合もあります。
厚意のつもりでお花代を包んでいくと、かえって相手側に迷惑をかけてしまう場合があることも忘れないようにしておきましょう。
相手側に故人への気持ちを前もって伝えておけば、遺族にも気持ちが伝わるのではないでしょうか。
家族葬がおこなわれる場合には、相手側の気持ちになって行動する事が大切です。
家族葬の場合、香典を辞退する場合も多く、後から亡くなっていたことを知ることもあります。
その場合は、故人に対する感謝の気持ちを遺族に伝えて、線香代として持参するのがいいです。
ご焼香する前に仏壇の左隅に置いてきましょう。
手渡ししないのは、遺族に対してではなく、故人への気持ちとしての線香代として受け取ってもらうためです。
亡くなったことを遅れて知ったからといって、そのままにしておけないですからね。
香典はご遺族に渡すものであり、お花代は葬儀会社もしくは花屋に渡すものですから、別々に渡すようにするのがしきたりです。
白地の封筒に御花代または御花料と書いて渡します。
その下に、小さめに名前を書くのが一般的です。
孫だからこそ知っておきたい香典マナー
「孫だし、そこまで礼儀とか知らなくても・・・」
ではありません!
むしろ、お孫さんがしっかりしていることは、結果としてあなたの祖父母の評価を上げることにも繋がります。
あなた=孫を通して、故人が見られていることをしっかり自覚することが重用です。
失敗しない香典のために、香典のマナーも合わせて復習しておきましょう。
香典に入れるお札は新札を使ってはダメです。
亡くなることを準備していたと遺族に思われるからです。
香典袋を事前に準備しておくのはいいけれど、それを口外しないことも大事です。
香典袋に入れるお札の向きや方向がありますので、入れ方を間違わないこと。
香典袋の表になる側にお札の裏面が来るようにして、お札の肖像画が下側になるようにします。
偶数の金額、偶数の枚数は避けること。
先程少し触れましたが、割り切れる数字となることで故人との関係を断ってしまうということからタブーとされています。
同じお札で揃えることも大事です。
バラバラなお札を使ってしまうと、残された遺族もバラバラになると縁起が悪いとしてタブーとされているのです。
孫から祖父母への香典まとめ
今回は、孫から祖父母に送る香典について、その相場などをお話しました。
香典にはさまざまなルールやマナーが存在します。
知らなかったでは済まされない大事な事ですからしっかりと覚えておきましょう。
後から恥ずかしい事になるばかりでなく、ご遺族の経済的な負担、心理的な面にも影響を及ぼすものなのです。
葬儀の連絡は急な事が多く、あれこれと戸惑うことが多いのですが、事前に準備をしっかりとしておけば何も慌てることはないのです。
お通夜・葬式に参列する場合の知識として身につけておきたいものです。
また事前に親族同士で取り決めをしている場合もありますので、自分の判断だけで決めないようにしましょう。
香典の相場は決まり事ではなくても一般常識として捉えておきましょう。
家族や地域で多少の差はあるものです。
もし、どうしても不安で落ち着かない場合は、香典を準備した上で葬儀場などにおいて確認するのがおすすめです。
身内であっても自分勝手な振る舞いはしないように、お通夜・葬儀に参列する時にはしっかりマナーを守ることを忘れないでください。
故人のためにも、孫であるあなたがしっかりと礼儀を正し、故人の冥福をお祈りしましょう!
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