カマキリとハリガネムシの関係性について色々と見ていきます。いったいなぜハリガネムシはカマキリに体内に潜んでいるのか、そしてどのようにして寄生するのかを解説しています。また、カマキリからハリガネムシを取り出す方法やその後カマキリがどうなるのかも解説します。

カマキリとハリガネムシの関係性について、知っていますか?

カマキリと言えば、二本の鋭い鎌を持つ昆虫の中でもカッコイイイメージですよね♪
ですがこの虫・・・実は、お腹の中に危険な寄生虫が住んでいるのです。

今回は、ハリガネムシがカマキリにいつ、なぜ寄生するのかについて詳しく見ていきます。

記事は下に続きます。

カマキリとハリガネムシの関係性について

それでは早速紹介していきます。
今回は、カマキリとハリガネムシの関係性についてです。

カマキリと言えば、子供達からも人気の高い昆虫です。
でも実は、外からはわかりにくいだけで、お腹の中に恐ろしい寄生虫を飼っていることも・・・

その寄生虫の名前が【ハリガネムシ】です。
このハリガネムシですが、カマキリに寄生しているのは多くの方が知っているのですが、

  • いつからいるのか
  • なぜ寄生するのか

と言った点は全くと言って良いほど知られていません。
今回はその点について詳しく解説していきます。

また、それとは別に

についてもお伝えします。
実は、ある方法を用いれば、苦も無くハリガネムシをカマキリの中から追い払うことが出来てしまうんです!

この点についても後ほどじっくり説明していきます(^^)
まずは、ハリガネムシがカマキリに寄生するタイミングやその理由について見ていきましょう。

いつ、なぜ寄生するの?

そもそも、ハリガネムシは水中に生息する生き物です。
にもかかわらず、何故陸でしか生きることのできないカマキリに寄生することができるのでしょうか。

この疑問は、カマキリの食べるものを観察すると解決することができます。

ハリガネムシといいますと、カマキリから出てくる=ある程度大きい姿ばかりがイメージされてしまいます。
ですが実際には、最初はとても小さい虫に寄生していて、当然ハリガネムシ自体もとても小さいです。

その小さい虫をカマキリがえさとして食べ、その時、カマキリに寄生してしまうのです。
つまり、カマキリは知らず知らずのうちとはいえ、自らハリガネムシを体内に招き入れてしまうのです(;゚ロ゚)

ですから、いつ寄生するのかという質問の答えは

ハリガネムシが寄生した虫をカマキリが食べたとき

が答えとなります。

では、何故寄生するのか。
これはとても簡単です。

ハリガネムシが寄生しなければ生きていけないからです。
基本的に、寄生虫はその能力ばかりが恐怖の対象となりがちですが、肝心の本体は寄生できなければ外の世界で生きていくすべを持ちません

自らの弱さを自覚しているがゆえに、ほかの生物の力を借りて生き延びようとしているのです。

カマキリの中で何をしているの?

では、ハリガネムシはカマキリの体内でいったい何をしているのでしょうか。
これも実はとっても簡単で、ハリガネムシは生きるための栄養をカマキリからいただいているのです。

基本的にはカマキリの栄養の一部をいただいて大きくなっていくハリガネムシですが、雌のカマキリに寄生した場合、なんと卵を食べてしまうのです!!
確かに、卵は栄養豊富ではありますが・・・自分の宿主だけでなく、その子供たちまで食べるとはなんとも残酷ですね(^_^;)

こうして、ハリガネムシは自分自身は何もすることなく、カマキリの栄養の一部をいただいてすくすくと成長していくのです。
そして、成長し大きくなったハリガネムシは、自分もまた散乱することになります。

実は、ハリガネムシの生態は現代でも解明されていない部分が多く、どうやって異性を見つけているのか、というか産卵はどのようにしているのかすら分かっていません。
・・・だんだん怖くなってきますね、この虫(-_-;)

しかし、唯一分かっているのは水の中で産卵しているということです。
そのため、ハリガネムシはカマキリを水辺に向かわせるのですが、その方法がかなり残酷です・・・

ハリガネムシはカマキリの脳を操っている!?

ハリガネムシは、カマキリの脳を特殊なタンパク質を生成することで操っていたのです!

水辺、正確には水辺に反射する光に反応するように、カマキリの脳に特殊なタンパク質を生成。
その効果で、カマキリは自ら水辺に向かっていってしまいます。

カマキリ、あんまり泳げないんですけどね(ーー;)

そして水辺に宿虫であるカマキリに連れて行ってもらったハリガネムシは、体内から脱出!
水の中に身を潜め、卵を産むというわけです。

体内から洗脳し、自分の意のままにほかの生物を操るとは・・・
ハリガネムシ、怖すぎです(;。;)

カマキリはハリガネムシが出た後どうなるの?

さて、気になるのはハリガネムシを水辺(川など)に連れて行った後のカマキリです。
いったいどうなるのでしょうか?

一番多いのは、

川魚に食べられる

です。

そう、ようやくハリガネムシから解放された後のカマキリに待っているのは、エサになる運命なのです。
これは、何とも言えませんね・・・

ただし、この一見するとカマキリを殺すためだけにしか見えない行動が、実はすべての生き物にとって、本当に大切な行為なんです。
川魚の多くは、このハリガネムシにより水辺に連れてこられた昆虫をエサにしています。

ハリガネムシは主に

  • カマキリ
  • バッタ
  • カマドウマ

などに寄生しているのですが、これらの昆虫は、だいたい川魚のエサになっています。
そう、ハリガネムシの行為は自身が生きるための行動であると同時に、食物連鎖のためなくてはならないものだったのです!

ハリガネムシが昆虫を水辺に連れてこなければ、川魚は昆虫をエサにできません。
すると、当然エサ不足で死んでしまいます。

今度は川魚を食べる多くの生物、当然私たち人間も困り果てることでしょう。

カマキリやハリガネムシという、数十センチ程度にも満たない小さな生物。
しかしその小さな昆虫が、実は私たち生物の食物連鎖の一部を形作っているのですから、何とも面白い話ですね(^^)

あ、ちなみに・・・川魚のエサになることを逃れたカマキリは、数日程度で死ぬことがほとんどなんだそうです。
陸で死んだ場合は、アリなどのエサとなり、やはり誰かの糧になってくれるのです。

それが寿命なのか、それともハリガネムシによるものなのかは分かりません。
ですがひょっとしたら、カマキリの最後の役目誰かのエサになり食物連鎖をつなぐことがのかもしれませんね。

ハリガネムシの出し方

さて、ところでハリガネムシを体内から出す方法についてはご存じでしょうか。
実はとっても簡単なんです(^^)

その方法とは、

カマキリのおしりを水につける

です。
これだけで、水辺が大好きなハリガネムシはウネウネと体内から出てきてくれますよ。

動画がありますので、実際に取り出す様子をごらん下さい。
ただし、見て気持ちのいいものではありませんので、そのあたりは自己責任で・・・

数センチ程度の小さいものから、長いもので1メートルほどの大きさにまで成長する場合も・・・
一度1メートル級のものを見たことがありますが、普通に怖くなるレベルの気持ち悪さです(ーー;)

ただし、先ほども書いたように、ハリガネムシが体内から出てくるとカマキリは数日のうちに死んでしまいます。
もし子供がカマキリを大事に飼っているなどの場合には、出さずに放っておくのが一番です。

いたずらに命を奪う必要はありませんからね(^_^;)

ハリガネムシは人間にも寄生する!?

さて、このハリガネムシですが・・・人間に寄生するという噂を聞いたことがあるでしょうか。

よく言われているのが、

爪の間から体内に侵入する

というものです。
ですが安心してください。

これはあくまで都市伝説であり、実際はこのようなことはありません!
というか、それが事実ならもうカマキリなんて触れないです(ーー;)

確かにカマキリなどの昆虫に寄生しているハリガネムシですが、それもエサとして食べた虫の中に潜んでいたからこそできる技です。
実際、ほかの生物の体を貫いて寄生するほどのパワーはハリガネムシにはありません。

さらに、ハリガネムシは一度外に出た場合は、二度と寄生生活には戻らないといわれています。
ですから、仮にカマキリの死骸などから出てきたハリガネムシをお子さんが触った場合でも、体内に侵入する危険性はありません。

ただし、絶対寄生されないのか言うと・・・答えはNoです。

どこから寄生されてしまうのかというと、川の水です。
川で出産することがほとんどであるハリガネムシですから、当然川の中には小さいハリガネムシが潜んでいます。

これに気づかず、川の水を飲んでしまった場合、あなたの体内にハリガネムシが入り込むこととなります。
・・・怖すぎです(;。;)

ちなみに、人間に入り込んだハリガネムシは、人間が吐き出します。
まあ、こんな異物が体内に潜んでいては、吐き出さない方が恐ろしい話ですよね。

あなたも、くれぐれも川の水を生で飲まないでくださいね。
見えないだけで、恐ろしい寄生虫が潜んでいる可能性は高いです(;゚ロ゚)

カマキリとハリガネムシの不思議な関係まとめ

今回は、カマキリとハリガネムシの関係性について、いつ、何故寄生するのかといったところからお話しさせてもらいました。

ハリガネムシは、自分自身が生きるために寄生していたのですね。
ちょっと怖い話ではありますが、その行為が結果として食物連鎖の大きな和の一つだと考えると、ありがたい話のようにも思えてしまいます。

また、人間に寄生する可能性はほぼないですので、ご安心ください。
ただし、川や池の生水の引用にはご用心を!!

ちなみに、カマキリの中にハリガネムシが潜んでいる確率はおよそ9割なんだとか。
つまり、時折見かけるカマキリのおなかの中にはほぼ間違いなくハリガネムシが潜んでいると言うことです。

・・・というわけで、今回はちょっとカマキリとハリガネムシが怖くなるお話でした(–;)

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