えとへの意味の違いや使い分け、詳しく解説していきます!時々わからなくなってしまう「え」と「へ」の違い。さてこの2つの文字は、どのようにして使い分けるのが正解なのでしょうか。発音の違いにも注目して、お伝えします。
えとへの意味の違い、一体どこにあるのでしょうか?
この記事では、日本人でも使い方がわかりにくいとされている
- 【え】
- 【へ】
それぞれについて、正しい意味の違いや使い方を見ていきたいと思います。
えとへの意味の違い
「え」と「へ」の意味の違いについて、まずは見ていきます。
「え」と「へ」は俗にいうくっつき言葉です。
言葉と言葉、文章と文章とをくっつける際に用いられることから、この名前がつけられました。
と言っても、くっつき言葉として使われているのは、「へ」のみですが(;・∀・)
さて、まずは分かりやすい意味の違いがある「え」から見ていきます。
「え」が使われている言葉といえば
- いえ
- えのぐ
- えんぴつ
- かえで
- えんとつ
- えいが
等ですね。
言葉の中に入っている「え」。
この場合は、「え」が正解です。
では、「へ」はどうでしょうか?
への使い方
「へ」も、もちろん言葉の中に入る場合もあります。
- へんか
- かへい
- こうへい
等、これらの言葉には、確かに「へ」が入っています。
しかし、上の事例の言葉をそれぞれ漢字に直すと
- へんか=変化(へん+か)
- かへい=貨幣(か+へい)
- こうへい=公平(こう+へい)
となります。
つまり、「へ」単体で使われている言葉は、実は一つもないのです。
唯一例外があるとすればおならを表す「屁(へ)」のみですね。
それ以外の場合、「へ」を使う場面はたった一つ。
そう、言葉と言葉をつなげるときなのです!
- 家 「へ」 帰る
- 学校 「へ」 急ぐ
- 相手 「へ」 渡す
のように、言葉と言葉、もっと言えば多くの場合は
名詞「へ」動詞
の形となる。
これが、正しい「へ」の使い方なのです。
=「え」言葉と言葉、文章と文章を結びつける場合
=「へ」
となります。
是非、覚えておいてくださいね(^^)
それぞれの発音
さて、これは海外の方に質問された話なのですが・・・
「え」と「へ」の発音の違いがわからない
という悩みです。
まあ確かに、私達から見ても、あんまり変わらないですからねこの2つの言葉。
実際、子音は一緒ですし(;・∀・)
特に、~さん「へ」を「え(e)」ではなく、「へ(he)」で読むのが理解できない方が多いみたいです。
実はこれ、平安時代頃までは
- 家へ帰る
- 学校へ行く
なども、ちゃんと
- いえへかえる「iehekaeru」
- がっこうへいく「gakkouheiku」
(分かりやすいようにローマ字表記しています)
などのように、言葉通り読んでいました。
しかしこの時、言葉に関する大きな変革(ハ行転呼)と呼ばれるものがあり、これ以降、文章の中にある「へ」は全て「え」と読むことが決まったのです。
例外的に、助詞扱いとなる「へ」・・・まあ、~さんへ、位ですが、の場合のみ、以前同様に「へ(he)」と読むことになっているのです。
へとえの使い分けを例文で解説!
ここで、実際にいくつか例文を用いて、「え」と「へ」の違いを解説したいと思います。
折角なので、両方の文字を使った例文を作ってみました(*´∀`)
家へ帰る
「いえへかえる」
先程も書きましたね。
家という名詞と、帰るという動詞を、「へ」がくっつけてくれているのです。
東京駅へ急いで向かう
「とうきょうえきへいそいでむかう」
こちらは、東京駅という名詞と、【急いで向かう】という動詞とを「へ」がくっつけた文章です。
感覚的に私達が理解していることですが、へはあくまで文章と文章のつなぎ、接着剤のようなものなのです。
子どもたちに教える時等は、そこから説明してあげてくださいね(^^)
江本さんへ
「えもとさんへ」
こちら、手紙の書き出しなどに使う言葉ですね。
この場合は、後ろに動詞やつなぐ文章は見えませんが・・・実際はあります(笑)
本当はこれ、
江本さんへ、◯◯より
みたいに、後に続く文章があるんですよね。
ただ、手紙の場合は封筒などにも自分の名前を書いているわけですし、そもそも宛名自分で送っているわけですから、後半の「◯◯より」という言葉は要らないわけです。
ですので、ちょっと変則的ではありますが、これも立派な文章と文章とをくっつける、くっつけ言葉としての「へ」の役割というわけです(^^)
まとめ
今回は、「え」と「へ」の意味の違いや使い分けについて詳しく解説しました。
案外この違いがわかりにくい、説明しづらいという方も多いみたいですね。
というか、実は私自身、昔子供に教える際に苦労したんです(;・∀・)
- 「へ」は接着剤
- 「え」は物の名前の一部
最終的に、みたいに説明すると、すんなり納得してくれました。
子供の純粋な疑問って、案外大人もビックリするような視点が多いですよね。
是非、今回お伝えした説明で、「え」と「へ」の違いがわからない方に、しっかり伝えてあげてくださいね(^^)
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