ベネフィットの意味や使い方について簡単わかりやすく解説していきます。メリットと混同されることの多いベネフィットですが、その違いや本来の意味について例文を交えつつ見ていきます。

ベネフィットの意味、メリットとは異なります。
この2つ、似ているようで実は大きな違いがあるものでした。

ビジネスなどにおいてよく使われる【ベネフィット】という言葉。
どういった意味なのか気になりますよね?

 

辞書で調べると当然出てくるのですが、実はビジネスにおける意味合いは、辞書ものだけでは把握できないものでした。
今回は、

 

 

2つの視点から見ていきたいと思います(^^)

 

記事は下に続きます。

ベネフィットの意味とは

それでは早速紹介していきます。
今回は、ベネフィットの意味についてです。

ビジネスを始め、最近ではCMなどでも耳にするなど幅広く使われるベネフィット。
その意味は

 

利益

恩恵

慈善事業

 

等が挙げられます。

 

この言葉、カタカナ語でもあり、またその語源はラテン語になります。
※ラテン語とは、インドやヨーロッパでの現在の言語の前進とされていた言語です。

ちなみに、ラテン語での意味は【良いことをする】です(^^)

 

では、現在ベネフィットとはどういう風に使われているのでしょうか?
一つ例文をご覧ください。

 

 

などが、現在の主な使われ方です。
こちらは売る側の意見ですね。

 

売る側なので、買い手の求めている【利益】をよく考え、【恩恵】につなげなくてはいけません。
といった具合に、ベネフィットはビジネス用語としての用途が多いです。

 

しかし、【慈善事業】として行われる慈善コンサート。
これはチャリティーコンサートと同じく、ベネフィットコンサートと呼ぶ場合もあります。

チャリティーコンサートで得た収益は、例えば福祉関係施設などの利益になります。
コンサートそのものに関わった方たちの利益にはならない場合がほとんどですが、その収益は関係施設の利益となります。

そのため、一見馴染まない慈善事業という場において、あえてベネフィットという言葉を用いているようです。

 

また、英語単語としても使われています。
意味は日本で使用されているように

 

  • 利益(~を得る)
  • 得(~を得る)
  • 恩恵(~をこうむる)
  • 利得
    【リーダーズ英和辞典参照】

 

などがありました。
・・・これでは、少し硬い感じですね(^_^;)

 

単語だけなので、表現も利益関連にしか思えないかもしれません。
しかし、ただ利益と表現しても、ベネフィットの場合は少し意味が奥深いものになります。

 

それはベネフィットが

 

  • 目に見える利益=お金
  • 目に見えない利益=顧客の満足度など

 

という、2つの側面を表しているからです。
誰かの役に立つ、その人を笑顔にする・・・これもまた、立派なその人に対するベネフィットなのです(^^)

ビジネスにおけるベネフィット

ではもう一つ、角度を変えて見ていきます。

 

 

先ほどと反対に、こちらは買う側の意見です。

 

「この商品がいいな」

 

とお店に行ったり、

 

  • 「この商品がいいですよ!」
  • 「今おすすめです!」

 

と勧められるとします。
しかし、商品の説明を知ることは顧客のベネフィットとは言いません。

 

え?どうゆうこと?

 

と思われるかもしれませんね(^_^;)

 

ベネフィットという意味は、その商品の説明や、すぐに見て取れる表面的なものではありません。
時には、

 

その商品の内側・裏側に何があるか

それを見つけて何を起こせるか

 

という意味にまで発展することができるのです。

 

あなたが商品の説明を受けたとして、その商品を理解したとします。
そこから売り手が

 

「今のお悩みってなんですか?」

 

と聞いたり、あなたが今何を求めているのか【探り】をいれるわけです。
おそらくこのように聞かれた場合、あなたは漠然と

 

  • なりたい自分のアバウトなイメージ
  • 最近困っていることがある

 

等、今の自分求めているものをなんとなくでも言語化します。
それを元に、

 

 

この2つが一致する事を売る側が把握し、あなたにその点を説明する。
そこで初めて、あなたの中で【満足=恩恵】が生まれるわけです。

 

それが、顧客側の【ベネフィット】なのです。

 

メリットとの違い

ここで、ベネフィットとメリットの違いについて解説していきます(^^)

 

ベネフィット

メリット

 

一見すると、どっちも同じような意味に思えてしまうところですが…一体どういった点に違いがあるのでしょうか?

 

まず、先程の例で言うところの【商品の表面的な説明】がメリットにあたります。
例えば・・・

 

 

これらの説明ですね(^^)

 

つまりメリットは、商品などの【特徴】を表していたのです。

ではベネフィットはと言いますと、

 

メリットによってもたらされる体験や変化

 

を指す言葉です。

 

通気性の良いシャツで快適な每日

膝に優しい靴で楽しくウォーキング

 

ずれないメガネをかけて、全力のスポーツ

 

この、色付けしている部分こそベネフィットそのものなのです。

 

つまり、メリットがあって初めてベネフィットは存在するというわけです。
この2つの違いと関係性、ぜひぜひ覚えておいてくださいね!

使い方を例文で紹介!

それではここから、ベネフィットの使い方を例文にて解説していきます。

ベネフィットはビジネス用語、マーケティングのシーンなどで多く使われる言葉です。
ですので、どうしても会社、消費関連の例文があげられますね(^_^;)

 

 

つまり、この商品の効果によって、お客様がどのような未来を手に入れることができるのかについて尋ねた一文です。

 

  • ビタミンCがたっぷり!
  • スーパーフード5種配合
  • トマト50個分の栄養が濃縮

 

このように書かれている商品が最近増えました。
しかし、それによって私達が何を得るのかと言う説明は、残念ながら殆ど書かれていません・・・

 

メリットを伝えるのも大事ですが、その結果どんな事が起こるのか。
ベネフィットの重要性を再確認する必要がありそうです。

 

 

え、これのどこがベネフィットの例文なの?

 

と思うかも知れません。
ですが、これは間違いなく正しい例文です。

というより、この例文こそがベネフィットの意味の解説そのものなのです。

 

【1.5倍痩せられる】という、アナタがサプリメントを飲むことで得られる未来像を伝えている。
これこそ、まさに顧客である私達が得ることのできるベネフィットと言えるでしょう。

 

ベネフィットを想像してやる気を燃やせ

今回は、ベネフィットの意味や使い方について解説していきました。

 

ベネフィット・・・中々奥が深い難しい言葉でしたね(^_^;)
ですが、既に私達の日常生活の中にも入り込んでくるなど、ビジネスを始め生活に密着を始めた言葉でもあります。

曖昧で、多くの人がなんとなく用いている…
そういった言葉を正しく理解しておけば、仕事などでより成果を出しやすくなります。

 

今回お伝えしたベネフィットがまさにそれです。

メリットと意味が混同している人が多い中で、しっかりとその違いを説明できる。
それだけで、あなたは周りより一歩抜きん出た人物に慣れるのです。

 

また、このベネフィットは何もビジネスのみに役立つわけではありません。
私達がやる気を出す際のテクニックにも応用できます。

 

例えば、厄介なダイエット!

 

  1. 太ったから痩せよう
  2. 運動で痩せるぞ
  3. 運動のメリットを学ぶ
    (カロリーが消費できる・健康に良い・気持ちのいい汗をかける)
  4. 運動のベネフィットを想像する
    (痩せたらモテる!・入らなくなったスカートをもう一度履ける)

 

この手順が、最も人間がやる気の出しやすい作業の流れとなっていますので、是非試してみてくださいね(^^)
物事のベネフィット=未来像を思い浮かべ、面倒なことにもしっかりと取り組んでみて下さい!

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