四字熟語・晴耕雨読の意味や由来・類語、対義語などについて見ていきます。理想の老後生活とも言える晴耕雨読は、今の日本人にとって最も書けている生活なのかもしれません・・・そんな晴耕雨読の使い方を例文でチェックします!
晴耕雨読の生活、やっぱり憧れちゃいますね!
これを書いている今現在、猛暑が日本列島を覆っています。
こんなに毎年暑かったっけ・・・?(^_^;)
夜寝る時も、朝起きて少し動くとしたたる汗。
こんなに暑くても、毎日会社や学校に行く辛さといったらもう…
社会人の皆さま、本当にお疲れ様です(´;ω;`)
- もっと、自由に暮らしたい・・・
- こんなに暑いなら、皆ジャージでいいじゃない
ついつい、夢のような生活に憧れてしまう今日このごろです・・・
という訳で今回は、そんな理想の老後生活とも言える【晴耕雨読】という故事成語について、詳しく見ていきたいと思います(^^)
晴耕雨読の意味とは
まずは、晴耕雨読の読み方と意味を辞書でしっかり確認していきましょう。
読み方ですが、「せいこううどく」と読みます。
意味は
- 晴れた日には畑を耕し、雨の日には読書を楽しむこと。
- 悠々自適の生活をいう。
(明鏡国語辞典参照) - 晴れた日は外に出て耕し、雨の日は家にいて書を読むこと。
- 田園に閑居する自適の生活にいう。
(広辞苑参照)
です(^^)
自分の好きな通りに脱サラして、田舎暮らしをする様子を思い浮かべてみると案外イメージにぴったり合うかもしれません。
高齢者の方たちと関わっていると、本当にこんな老後に憧れを持ってしまいます(笑)
晴耕雨読の語源・由来について
晴耕雨読の語源や由来について探ってみましたが、故事成語に多い中国由来の言葉ではないようです。
では、どこから来たのかと言いますと、明治期の中国文学者・塩谷節山(しおのやせつざん)という方の漢詩が語源であると言われています。
ただし、明確に【塩野節山が作り出した言葉だ!】といった記載はどこにもなく、今でもそのハッキリとした語源や由来については分かっていません。
日本で作られた言葉である、ということだけは間違えないようですね。
働き屋の日本人が作ったとはちょっと思えないような、のんびりした理想の生活を語る晴耕雨読・・・
もしかして、当時これを作った方は、
「自分は本当は、こんな生活をしたいんだ…」
という夢を、この言葉に乗せていたのかもしれませんね(^_^;)
類語は一体何がある?
続いて、晴耕雨読の類語について見ていきます!
たくさんある類語を見ていると、
「日本人、本音はもっとゆっくりしたいんじゃ・・・」
と感じざるを得ませんでした(笑)
悠々自適(ゆうゆうじてき)
意味:俗世を離れ、自分の欲するままに心静かに生活すること。
(広辞苑参照)
意味は、本当に晴耕雨読と似ていますね。
ただ、悠々自適の方がなじみ深いと言う方も多いはず。
実際私の働く施設でも、
「会社は息子に任せたから、私は悠々自適な生活です」
と話してくれる方がたくさんいます。
- 口語=悠々自適
- 文章=晴耕雨読
と言った使い分け方が最近は行われているようです。
平穏な(へいおん)な
意味:変わったことも起こらず、おだやかなこと。
(広辞苑参照)
社会の荒波から、人間関係のいざこざから離れて過ごす平穏な日々・・・。
良いですね!
常に穏やかな生活をおくるべく、せめて自分の心だけは平穏を保っておきたいものです(;・∀・)
気ままな
意味:周囲に気がねせず、自分の思い通りにふるまうこと。
(広辞苑参照)
気ままな一人旅とはよく言う言葉ですね(^^)
気まま=自由と取る方もいますが、周囲に一切気を使っていないというのがこの言葉の特徴です。
自由とは微妙に視点が異なるので注意が必要となります。
ただまあ、たまには人のことなんか気にせず、自分の好きなようにしたくもなりますよね(笑)
のんびり
意味:気を使うところがなく、心身がのどかに落ち着いているさま。
(広辞苑参照)
まさにノーストレス状態!
理想ですね(*´∀`)
ちなみに私、先日会社でストレスチェックをしました。
結果はといいますと・・・
のんびり過ごす時間をつくりましょう
他人に気を使いすぎです
と書いてありました。
リーダーやってると、周りに気も使うってもんですよ、そりゃ…(´;ω;`)
このような類語がありました。
どの言葉にも共通して言えるのは、
自分以外の人に干渉されないこと
回りを気にせず【自分のペース】で物事を進めることができる事
ですね!
・・・他人に気を使いすぎる私達だからこそ、この晴耕雨読のような生活を今こそすべきなのかもしれません(ーー;)
対義語・反対語をチェック!
次は、晴耕雨読の対義語を見ていきましょう!
多忙(たぼう)
意味:事が多くて忙しいこと。
(広辞苑参照)
うーん、現代人に多忙でない人がいるのでしょうか・・・(;・∀・)
暇があれば、みんなスマートフォンを見ていますし、ぼーっとする時間は、昔に比べて本当になくなっているような気がします。
時には意識して多忙から開放されないと、心身ともに疲れてしまうのでご注意を…
多事多端(たじたたん)
意味:仕事が多くて非常に忙しいこと。
(広辞苑参照)
【端】は事柄を表わしています。
「育児をする毎日は、一言で言えば多事多端である」
・・・毎日戦争のような日々を送っていらっしゃるお母様方の心の中に名言として刻まれていそうな言葉です。
2つとも、毎日のんびりとした生活を意味する晴耕雨読とはまさに真逆とも言える言葉でしたね(;・∀・)
晴耕雨読の使い方を例文で
【晴耕雨読】という四字熟語について、ここまででかなり理解が深まったかなと思います。
そこで最後に、実際どのようにこの言葉を用いていけばいいのかについて、晴耕雨読の使い方を例文で確認していきましょう(^^)
「65歳までお父さんは会社で働けたんだけど、家の農業を継がなきゃいけないって、60歳で退職したの。
農業って、休みもないから、苦労人だなと思って・・・
晴耕雨読の生活をさせてあげたいなぁ。」
「でも、ある意味会社で縛られてたところから、フリーになったんだし、案外気楽に晴耕雨読の生活していると思うよ?」
「それもそうかぁ。」
会社では、どうしてもその会社を動かすためのコマとして働くことが求められます…
ですが、農業を始めとした自営業は、自分がオーナーとなって、全てを運用していく必要があります。
老後を迎える前に晴耕雨読の生活を手に入れるには、独立してフリーになるしか無いのかもしれませんね(^_^;)
ただし、フリー=個人事業主は、何かに縛られるというものはないですが、代わりに全ての責任を自分が背負う必要が出てきてしまいます。
それはそれで、かなり大変ですよね・・・。
生きるのは、本当に難しい!
「あれもこれもしなくちゃいけないけど、でもちょっと力がでないんだよね。」
「どうしてそんなに詰め込んで多忙な生活しているの?
君にはむしろ、晴耕雨読のような心穏やかに過ごす充電期間が必要だと僕は思うよ?」
やることが多いほど、やる気がしないこともあります(T_T)
結局全部できなくなるぐらいなら、自分の調子が良い状態に戻るまで待つというのも、一つの手段じゃないでしょうか。
もっとリラックスして、時には自分を休ませてあげましょう!
「都会の喧騒から離れたら、晴耕雨読の生活ができるのかしら。」
「少しはできるんじゃないかな?
でも、環境だけを変えるんじゃなくて、自分の考え方を根本から変える必要があると思うよ。」
現状を変化させるには、環境を変えることは非常に効果的です。
ただし、環境だけを変えても、いつか限界が来るのも事実…
美容院でイメチェンしても長く満足感が続かないように、すべては自分次第ということですね(^_^;)
- 環境
- 自分の気持ち
両方を一新して、本当に送りたい生活を手に入れましょう!
晴耕雨読の生活を楽しもう
今回は、四字熟語・晴耕雨読について整理してみました!
晴耕雨読・・・
言葉を口にするのは簡単ですが、実際その生活を送るとなると、なかなか難しいものがありますよね(ーー;)
気分が落ちてしまったり、なんとなく疲れてしまったら、天気に合わせて農作をするように、ありのままの自分を受け入れてリラックスして過ごすのも良いですね(^^)
毎日一生懸命に頑張っている方ほど、この言葉を理解して、生活に取り入れていくべきなのかもしれません。
晴耕雨読。
私たちの忙しい生活にも生かして、もっと幸せな毎日を送りましょう!
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