正月に食べる赤い食べ物、ちょろぎ。この殆どの方が正月おせち料理以外で目にしない食べ物について、漢字や食べる地方、チョロギの味などについて詳しく解説していきます。また、画像にて、実際のチョロギについても見ていただけます!


正月の赤い食べ物、一体何なのでしょうか?

おせちの中に入っている赤い巻き貝のような食べ物。

食べると漬物のような味がする・・・けど、名前がわからない。

 

あれ、何だと思いますか?

実は地域限定で食べられているこの食べ物、知らない方が最近増えています。

 

そこで今回は、この正月に食べる赤い食べ物について見ていきます!

 

記事は下に続きます。

正月の赤い食べ物って何!?

 

上の画像が、正月に食べる赤い食べ物・・・つまりちょろぎです!

 

<ちょろぎ>とひらがなで書いたり

<チョロギ>とカタカナで表記する

 

ことが一般的です。

見た目がコロンとしているままに、やはりかわいらしい名前でした。

 

さて、こんな小さくてかわいらしい名前のちょろぎ。。

実はとても大きい意味や、効能を秘めていたのです。

 

今回はお正月のおせちに欠かせない<ちょろぎ>の秘密を紹介します。

まずは、漢字表記から見ていきます。

 

ちょろぎを漢字で書くと・・・

ちょろぎの漢字表記は代表的なもので4つもあります!

 

  • 長老木
  • 長老喜
  • 長老貴
  • 千代呂木

 

などなど・・・さまざまな意味をこめて漢字で表されています。

 

  • 長老
  • 喜び
  • 貴い

 

などの漢字から分かるように、【縁起を担いでいる】というわけなんですね。

 

ではそれぞれの祈願の意味を簡単に調べてみました。

 

まずは、長老木。

 

ちょろぎは植物で、茎と葉が地上から高さ60cmほどの高さまで成長します。

 

ですが、ちょろぎ自体は土の中に埋まっている<塊茎・かいけい>と呼ばれる植物の仲間です。

【<塊茎・かいけい>とは・・・植物の茎が土の中で塊(かたまり)になったものもの。】

 

その塊の主成分は主に澱粉(でんぷん)などで、じゃがいももこの種類に分類されます。

つまりこのちょろぎの土から生える姿を<木>にみたてて、長寿の木、<長老木・ちょろぎ>としています。

 

2つ目は長老貴。

 

こちらも<長老木>に似た由来を持ちます。

しかし木の部分を<喜>にすることによって、長寿で喜び、また喜ばれながら生きる・・・などの意味を持つようになりました。

 

3つ目、長老貴の解説です。

 

こちらも先程の2つとよく似た意味ですね(^^)

貴族などに使われているこの<貴>は、

 

貴い(とうとい)

 

という意味があります。

 

こちらの<貴い・とうとい>の意味は<尊い・とうとい>と同じ意味を持っています。

意味は

 

  • 価値が高い
  • 大切
  • 貴重

 

などの意味です。

それだけ、価値のある、縁起のいい食べ物としてちょろぎを扱っていたということですね。

 

最期は、千代呂木です。

 

こちらは他3つとは、使われている漢字が少し様子が違いますね。

<千代>とは通常なら「ちよ」と読みますが、今回は「ちょ」と読むようにあてています。

 

この<千代>という文字。

こちらは、江戸時代のころから身分の高い子供につけられていた縁起のいい名前です。

 

千代という言葉の意味は、「千年も万年も長く続きますように・・・」という意味が転じて

 

永久の栄華を保ちますように

 

という意味がこめられています。

そして<呂>という文字も、

 

  • 背骨
  • 長い

 

等という、長寿の意味を持ちます。

 

ちょろぎを食べる地方はどこ?

日本中、お正月に食べるおせちですが、ちょろぎになじみのある地方と、そうでない地方があります。

 

当然ですが、このちょろぎを育てている地方は、やはりなじみがあるようです。

それは、

 

  • 東北地方
  • 京都(西日本)

 

です。

収穫の時期は、やはり地方によって気候の変化も関係があり、異なります。

西日本の方が東北地方より遅く、12月くらいなのです。

 

ですのでおせちに入れるころのちょろぎは、まさに<旬>というわけなんですね。

 

<初物を食べると寿命が延びる>

 

という言い伝えが昔からあります。

 

その言い伝えをまさに実行しているところが、いかにも京都らしいですよね。

ちょろぎ元々の縁起の良さと相まって、かなりご利益がありそうです。

 

肝心のお味は?ちょろぎの味と効能!

とっても小さいちょろぎですが、味の方はどうなのでしょうか。

そのお味は・・・

 

すっぱくて美味しい!

 

に尽きますね。

たとえるならば、味はカリカリ梅のような感じです(*´∀`)

食感はユリ根に似ています。

 

もともとは白く淡白な味のちょろぎですが、梅しそに漬けるので、梅の風味が広がるわけですね。

甘いおせちを食べたあとは、お口なおしができる・・・というわけです。

 

こんな小さいのですが、味もしっかり美味しいし、体に良い効能もあります。

 

実は、ちょろぎは中国で漢方としても使われています。

効能は

 

  • 滋養強壮
  • 咳を鎮める作用

 

等があります。

 

脳細胞を活性化させる成分を含んでいるので、認知症や脳梗塞の予防にも役立つのです。

 

かわいらしくて美味しい上に、病気の予防にも役立つちょろぎ。

おまけに、正月らしく大変縁起のいい食べ物と来ています。

 

最近では、年末になるとスーパーなどでもひっそりと売られている姿を目にします。

今年のお正月には、おせちに入れてみてはいかがでしょうか?

 

ちょろぎ以外の正月、縁起が良い食べ物

お正月のおせちのお料理というと、色々なお料理が重箱に入っていますね。

 

  • 数の子
  • 黒豆
  • 栗きんとん

 

さまざまなお料理が華やかに入っていて目移りしそうです。

しかし、もちろんこのお料理のひとつひとつには大切な意味がこめられているのです。

 

「えっ!?おせちのお料理って何か意味があったの?」

 

と、初めて聞く方は必見です!

 

数の子は、呼んで字のごとく<数に多い子供がついている>ことから、子宝の祈願。

または子孫繁栄の願いもこめて食べます。

 

黒豆は、豆だけに<マメ>になること。

まめに運動・料理をして健康的で丈夫であり続けることを願います。

 

このほかに、黒豆はシワが出るように煮て料理する方法がとられます。

そのシワを、<顔のシワ>となぞって、

 

 

という祈願なのです。

 

栗きんとんは、<きんとん>を漢字で書くと<金団>と書きます。

この金の塊・・・という意味をこめて、

 

 

という意味がこめられています。

 

なるほど、代表的なお料理にはそれぞれ、願いをこめての意味が含まれているのですね!

ちなみに、ちょろぎは黒豆と一緒に入っていることも多く、縁起のいい食べ物としておせち料理をさらにありがたいものにしてくれているのです(*´∀`)

 

正月の赤い食べ物=ちょろぎ!

今回は、お正月のおせちで見かける赤い食べ物=<ちょろぎ>の謎について調べてみました!

 

ちょろぎはスーパーマーケットであまり売っておらず、道の駅などでしか購入できない・・・という情報もみかけます。

しかし、安心してください。

 

最近ではインターネット販売も行っています!

しかもこちらは味付け済みなので、おせちの重箱にいれるだけ・・・。

 

 

最近流行の<時間短縮>にも役立ちますし、お手軽に長寿祈願ができます。

脳を活性化させたい方は、是非お試しください。

 

ちなみに、チョロギには<体温を下げる効果>があるので、発熱しているときなどにもおすすめです(*´∀`)

 

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