多少の意味や使い方について紹介していきます。日常会話の中でよく使われているこの多少、ですが実際の意味はと言うと・・・意外と多岐にわたります。そこで今回は、間違いやすい少々との違いも含めて例文でその使い方を解説していきます!

みなさんは、多少の意味を正確に言い切ることが出来ますか?

 

日常的にかなり頻繁に使われている言葉かと思います。
実際に数えたことはないですが、おそらく1日10回は使っているのではないかと勝手に思っています( ̄ー ̄)

それほど頻出の単語、多少。

ですが、きちんと意味を把握して使わないと・・・
ちょっと恥ずかしい事態に陥ってしまう可能性が((((;゚Д゚))))

そもそも漢字からして、

 

多い

少ない

 

の両方が入っていますが、これ完全に反対の意味ですよね。

 

「一体どっちなんだよ!?」

 

って思わず突っ込んでしまいます(笑)

 

更に、似たような漢字である【少々】まで存在しており、正直もう訳が分かりません…
そこで今回は、多少の意味や使い方・そして少々との違いをご紹介していきます(・ω・)ノ

記事は下に続きます。

多少の意味とは

それでは早速紹介していきます。
まずは、多少の意味についてしっかりと理解しておきましょう!
言葉を使いこなせるようになるためには、意味を把握しておくことが必須ですからね(^∇^)

 

まずは、辞書で多少の意味を調べてみましたので、ご確認ください!

 

  1. 多いことと少ないこと
  2. 多いか少ないか
  3. いくらか
  4. すこし
    (明鏡国語辞典)

 

ここで、むむむ・・!と思われた方がいらっしゃいませんか?
そんなあなたは、かなり鋭い方、もしくは言葉に熟達されている方の可能性が高いです!

 

あ、ちなみに私は何も感じませんでした(笑)

この【多少】なのですが、実は2つに分類することができます。

 

分け方としては、

  • 多いことと少ないこと
  • 多いか少ないか

 

 

 

です。
もうお気づきの方もいらっしゃるかと思うのですが、
【多いことと少ないこと】・【多いか少ないか】、は名詞。
一方で、【いくらか】・【 すこし】は副詞に当たります。

 

意味としてはそれぞれ辞書の表記のとおりなのですが、1・2 は名詞なので、主語として用いることが可能です。
しかし、3・4は程度をあらわす時に使うことがありますが、主語になることは出来ません。

 

多少の意味、なんとなくつかんでいただけたのではないでしょうか?

それではここから、さらに多少を使いこなしていくために次のステップへ!
似たような言葉である、少々との違いについて紹介していきますね!

 

少々との違いはどこにある?

多少と少々の違いについて見ていく前に、まずは、少々の意味から把握していきましょう!
こちらも辞書でしらべたのでご確認ください!

 

  1. 量・程度がわずかであること。すこし。わずか。
  2. たいしたことではないこと。普通。なみなみ。

(Weblio辞書)

 

いかがでしょう?

・・・そうなんです。
実は、意味が被っている箇所があるんですよね(^_^;)

 

多少・少々、いずれの言葉も

 

【すこし】

 

という程度を表す場合は、同じ意味となります。

 

これでは、多少と少々を混同して使う人がいてもおかしくないですよね( ;∀;)

 

ここまでで分かることが一つあります。
少々の言い換えとして、多少をつかうことは可能です!

どちらも、【すこし】という意味で使えますもんね(^^)

 

ただし!
ここで注意しておきたいことが・・・

多少の言い換えとして、少々を使うことは必ずしも出来ないという点です。

これは、少々が【多少】の意味である、多いことと少ないこと、のような幅広い意味合いはもちあわせていないためです。

 

この辺の使い分けをうまくしていけば、上手に2つの言葉を使うことが出来ますね(^^)

 

多量の類語を調べてみた

続いては、多少の類語について見ていきます。

他にも似たような意味を持つ言葉、辞書で調べていくつか発見してきました!
言葉を何回も繰り返し使用するより、同じ意味の言葉でも異なる表現をつかっていくほうが、文章としてスマートですからね( ̄ー ̄)ニヤリ

 

さて、ここで思い出していただきたいのですが、多少には4つの意味がありましたよね!

 

  1. 多いことと少ないこと
  2. 多いか少ないか
  3. いくらか
  4. すこし

 

これらの意味になります。
それぞれ意味が異なるので、当然類語も異なってきます。

 

まずは

 

 

の意味に関する類語を紹介です。

 

それは【多寡(たか)】です!
・・・いきなり難しいですね(^_^;)

ですが、多いことと少ないことを同時に表す、数少ない貴重な類語なんです。
というか、こんな曖昧な意味を持つ言葉が2つあったなんて・・・(笑)

 

さて、続いては程度を表す意味の

 

いくらか

すこし

 

の類語について見ていきましょう。
こちらは、かなりありましたね。

 

  • 若干
  • 幾らか
  • ある程度
  • 少しばかり
  • 幾ばく(いくばく)

 

など多数発見!
まあ、こちらはハッキリと意味がわかるので、調べやすかったというのもありますが(^_^;)
聞いたことはあっても、使ったことのない言葉もあったのではないでしょうか?
ぜひこの機会に覚えてみて下さい!

 

多寡なんて使いこなしたら・・・かなりカッコイイですよ?( ̄ー ̄)

 

使い方を例文で紹介!

ここまで、多少の意味から類語まで、幅広くみていただきました。
いよいよここからは、その集大成として多少の使い方を例文で見ていきたい思います!

 

具体的な例文を用意しましたので、ここでしっかりと活用方法を見ていただければうれしいです(^^)

 

多少ではありますが、会場側で、文房具を準備しておりますので、必要な方は適宜お使いください。

 

ここでの多少の意味は、いくらか・少しはという意味ですね!

参加者全員分の文房具を準備しているわけではないけれど、いくらかは準備していますよ。
こんなニュアンスで読み取ってもらえれば良いかと思います(・ω・)ノ

 

ちなみに、適宜の意味についてはこちらの記事にて詳しく書いておりますので、良ければ参考にしてくださいね(^^)
➡ 適宜の意味や読み方・適時との違いとは?例文で使い方を紹介!

 

さて、次の例文に行きましょう。
こちらはいかがでしょうか?

 

実績の多少にかかわらず、やる気のある方を採用いたします!

 

超初心者の人にとって、これはものすごく嬉しい採用条件ですね(^^)
早速その意味を見ていきましょう。

ここでの多少は、多いか少ないか、の意味として使われています。
ということはつまり、
実績が多かろうが少なかろうが、とにかくやる気のある方を採用しますよ!
ということですね。

興味はあるけど、未経験な職種にチャレンジしたい!
そんな方は、是非この一文が書いてある求人情報を探してみてくださいね(^^)

 

それでは最後の例文です。

 

専門家ではないけれど、多少の知識ならあるから、僕にもできるかもしれない。

これについては、ちょっぴり難しいです。
話し手の謙遜具合によって、言葉の意味合いが変わってくるからです。

 

知識は少ないけれど、できるかもしれない

多かろうが少なかろうが、知識自体はあるからできるかもしれない

 

のどちらの意味にも捉えることが出来てしまうからです。
・・・うーん、日本語と日本人独特の謙遜が重なって、かなり複雑怪奇な言葉になってしまっていますね(ーー;)

 

つまり、何が言いたいかと言いますと、前後の文脈が大切になってくるということです!

 

本日ご紹介した、多少は、いくつかの意味を持っている言葉ですよね。

その意味を突き詰めて確認していく際には、必ず!
【多少が】使われている前後の文や、シチュエーションも合わせて分析してみてください。

 

日々の積み重ねで徐々に理解が深まってきますので、まずは相手の話をしっかり聞くことから初めてみてくださいね(^^)

多少をたくさん使っていこう!

今回は、多少の意味や使い方・類語、また少々との違いなどもご紹介してきました。
ニュアンスを表す言葉って、なかなか説明が難しいですよね( ;∀;)

 

日常的に飛び交っている多少ですが、実は複数の意味を持っている。
この事が、今回の記事でお伝えできていれば嬉しいです。

 

うまく使いこなせるようには、実際に日々言葉を使っていくしかありません。

 

すでに言葉の知識をたくさん持っている方あまり深く考えたことのない方、など色々な方がいます。
ただ、その知識の多少にかかわらず、日々学び続けることが何よりも大切です!

 

日々勉強あるのみ!
頑張って行きましょう!\(^^)/

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