プラスチックの黄ばみの原因や除去方法を紹介します。黄ばみのとり方って、案外知らない人も多く対処が難しいです。しかし、トイレやパソコンのキーボードの黄ばみも取れるなど、やり方を知っておくだけで、簡単に黄ばみは取ることが出来るんです。
プラスチックの黄ばみの原因やその取り方について、徹底追求していきます。
パソコンのキーボードやトイレなど、プラスチック製品を使っていると必ず悩まされるもの。
それは・・・
黄ばみ
です。
この黄ばみ、中々取れない厄介者と思われがちですが、実は道具を使うと簡単に取れます。
今回は、簡単すぎるプラスチックの黄ばみの除去方法と、そもそも黄ばみが発生する原因やその予防方法を見ていきます。
プラスチックの黄ばみの原因
プラスチック用品は、長年つかっていると黒や黄色だと目立ちませんが、実は【黄ばみ】がおこっています。
特に白いプラスチック用品だと長年つかっていると、とても黄ばみが目立つんです!
ずっと使用していると使っている本人は気づきにくいかもしれませんが・・・。
いざ新品と比べてみると、その差にちょっと残念な気持ちになることもあるほど。
黄ばみはできれば避けたいものです。
そして、黄ばみが目立つプラスチック用品と言えば、家電製品が多いですよね。
エアコンのリモコンやパソコンのキーボードなど・・・。
「黄ばんでしまっても、まだまだ使えるし・・・」
と、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
しかし洋服ならわかりますが、プラスチックが黄ばむなんておかしな話ですよね。
まずは、その理由から解説していきます。
経年劣化
機械も、年月が経つと【劣化する】と、いいますよね。
最近では人間の容姿にも使われるようになってきた言葉ですが(;・∀・)
実はプラスチックも【劣化】するのです。
その理由はプラスチックの原材料にあります。
主にプラスチックに使用されている素材はこの3つになります。
- スチレン
- アクリルニトリル
- ブタジエン
ご存知の方もいるかもしれませんが、この3つの素材の頭文字を並べて
【ABS樹脂】
と、呼ばれているんです。
プラスチック樹脂としてとても有名な素材で【ポリスチレン系高分子素材】といいます。
この3つの素材が、加工しやすい上に衝撃耐性も高いといわれています。
その理由から、プラスチックにはこちらの素材が加工され作られているんです。
しかしその3つの素材が全部、黄ばむわけではありません。
劣化して黄ばむ素材は、このABS樹脂の中の、【ブジエタン】と言われています。
この【ブジエタン】という素材が、プラスチックの劣化に伴い変色します。
そして黄ばみの原因となるんです
暗い場所での長期保存
暗い場所に保管することで、プラスチックに黄ばみの現象が起こる場合もあります。
それはABS樹脂に【酸化防止剤】が添加されていることが原因なんです。
この性質は、プラスチックや家電にとても必要な性質ですが・・・。
この酸化防止剤が周辺の環境と関係して、【黄ばみ】が起こるとされています。
通常に使用していれば、その【黄ばみ】も気にならない程度にとどまるかもしれません。
しかし、
「しばらく使わないし、倉庫にしまっておこう」
と、暗いところに長期にわたってしまいこんでしまうと危険です。
暗いところに置いておくと、さらに酸化防止剤は周辺の環境と化学変化を起こします。
そしてさらに【黄ばみ】を広げてしまうのです。
しかし、この『周辺の環境』っていったい何?と、思いますよね。
これは、押し入れや段ボールなどのことを示しています。
押し入れはベニア板をつかっていてますし、ダンボールにも共通する物質が【接着剤】です。
この接着剤と、酸化防止剤が反応して【黄ばみ】が起こるとされています。
この現象は【暗所黄変】といわれていて、プラスチックを使用する『プラモデル』などでよく注意されている現象なんです。
また、北海道では
「プラスチックの黄ばみ少ない!」
と、言われているそうです。
これは北海道のほうが都会よりも、空気中の【窒素】の量が違うせい・・・という説が流れています。
接着剤の他に、空気中の成分も関係するなんて、プラスチックの黄ばみは侮れない現象ですね(;・∀・)
タバコ・食べ物によるもの
プラスチックの原料になっている素材には、【ABS樹脂】が使われている、といいました。
しかしその他に【酸化防止剤】や【難燃剤】、その他の添加物が入って、プラスチック製品は作られています。
そして化学変化によって、黄ばみを生じるんですが・・・
- 【タバコのニコチン】
- 【カレーライス】
も、黄ばみの原因にあげられるんです!
この場合は、プラスチック本体が変色したのではなくて【汚れが付いている状態】なので、一番黄ばみが取れやすい状況です。
と、いうことは
「黄ばみって除去できる可能性がある!!」
ということなんですね。
では、黄ばみをとる方法を調べてみました!
黄ばみの除去方法7つ!
大事にしまっていて、中古品で売ってみようかな・・・と久々に箱を開けてみると
「き、黄ばんでる!!!」
と、愕然となった経験はありませんか?
そんなときのために、黄ばみをとる方法を事前に知っておくと安心ですよね。
しかもその方法はかなりあるので、心強いです。
まずは分解
まずは黄ばんだリモコンや、プラモデルなどを【分解】します。
中の電子機器などは壊れてはいけないので、丁寧に分解しましょう。
分解していくと、どの部分がひどく黄ばんでいるのかもよくわかりますね。
漬け置き漂白+天日干し
黄ばみは
- 漂白活性化剤
- 過酸化水素
- 紫外線
これらに弱いと言われています。
そして【漂白活性化剤】と【過酸化水素】は漂白剤にはいっていますのでお手軽ですね!
【紫外線】は、夏場の天気のいい日ならいつでも取り放題なので、是非お試しください。
まず漂白剤に、劣化した(黄ばんだ)プラスチック製品を1週間ほどヒタヒタに浸します。
このときに【紫外線】に当てないと効果はないので、気をつけてください。
メラミンスポンジでの拭き取り
プラスチックの黄ばみには、目の細かいスポンジが効果的です。
その中でも、さらに良いのが【メラミンスポンジ】というスポンジなんです!
このメラニンスポンジに水を含ませ、軽くこすると茶渋、油汚れ、プラスチック用品の黄ばみまで!!
見事に落とせるので、驚きです。
ただし、メラニンスポンジを使用する場合は、水を使うので電子機器の黄ばみの場合は気をつけてください。
また、漂白した後でもメラニンスポンジでこすると、黄ばみが落ちる場合があるので、お試しください。
水につけれない場合はオキシドールで
電子機器の黄ばみでを落としたいけど、【分解】もできなさそう!と、いう場合もありますよね。
そんな時に役立たつのは【オキシドール】です。
まず、オキシドールを布地に染み込ませ、プラスチックの黄ばんだところを拭きます。
それでも黄ばみがなかなか落ちない場合は、キッチンペーパーにオキシドールを染み込ませて、貼りつけた後、ラップしておきましょう。
その後で、乾いた布地で拭き取ると黄ばみもとれます。
除光液
そのほかの方法に【徐光液】が、あります。
マニキュアを落とす時に、かならず使われる除光液は、実はプラスチックの黄ばみを落とすことができるんです。
除光液は女性なら、持っている方も多いですし、身近なもので黄ばみをとれるので便利ですよね。
そしてメラニンスポンジに除光液を含ませて、黄ばみをこするとWの効果がありますので、お試しください。
しかし、除光液はその効果が強すぎるので、機器を傷めてしまう恐れがあります。
ですので除光液を使う際は、十分に気を付けてください。
ただ、除光液は脱色力が強く、素材を傷めてしまう可能性があるので、注意が必要です。
重曹
水に重曹を溶かして【重曹水】をつくります。
重曹水を布地に染み込ませて、プラスチックの黄ばみ部分をふき取る。
これだけで、完了です(^^)
ちなみに、黄ばみがなかなか取れない場合は、オキシドールの時と同様にキッチンペーパーとサランラップを使ってみましょう。
ワイドハイター
容器に入れた黄ばんだプラスチックを、ワイドハイターでヒタヒタに浸します。
あとは太陽に十分に当てて放置します。
1日から1週間ほど放置すれば、いつの間にか黄ばみがとれています。
プラスチックの黄ばみ予防方法
黄ばんでしまったプラスチックの対応方法はわかりましたが、今から買う新品のものは予防しておきたいですよね。
そんな時のために、プラスチックの黄ばみ予防方法を紹介します!
透明なケースにしまう
「買ったけどあんまり使わないなぁ」
というプラスチックの電化製品などもあると思います。
そんな時は、しまう場所を暗いところではなく、透明ケース(最低限の明るさが確保できる)などにしましょう。
直射日光を避ける
頭を悩ますプラスチックの黄ばみ・・・。
そんな黄ばみは、直射日光を避けるだけでも防止することができるんです。
大きな白もの家電の移動はむずかしいですが、軽い家電やプラモデルであれば、移動した方がいいですね。
プラスチックの黄ばみの除去方法まとめ
今回はプラスチックの黄ばみの対処法、予防法について紹介しました。
買ったときは高いお金を出したり、思い入れがあったりした新品のプラスチック製品。
久々に見てみると
「あれ?こんな色だっけ??」
とショックを受けても、黄ばみを落とす方法を知っていれば、安心ですよね。
しかしハイターにつけるなど、かなり大胆な方法です!
初めてやる時は、正直けっこう怖いです(笑)
ちょっと不安な方は、できる限り【予防法】を積極的に行ってください。