師走の意味や由来について解説します。この記事では、師走という言葉に着目して、その言葉が示す意味や由来を詳しく紹介、更に師走を英語表記したらどう書くのか、等師走に関するありとあらゆる情報をこの人記事に詰め込みました!
師走の意味や読み方、意外なものでした!
皆さん、1年が長く感じるでしょうか、それとも短く感じるでしょうか?
1年は12ヶ月。
季節ごとの食べ物を楽しむだけでも、気づけば、あっという間に年末・・・なんてこともあるでしょう。
子どものころは一日がとっても長く感じましたが、大人になると、何かに追われているようで、一日なんて瞬間で去ってしまいます(;・∀・)
高齢者の方に、
「1年なんてあちゅうまじゃ!」
と言われるのが、最近身にしみて分かるようになってきた次第です(笑)
さて、1年の中で必ず【師走】の時を迎える私たちですが、カレンダーの暦を見ても、漢字で書かれたこの【師走】という文字を見るだけで、
なんか、忙しそうな月だな
と思わざるをえません。
・・・というか、そもそも【師走】って、一体、誰が走っているのでしょうか?
この文字が、余計に私達を急がせているような…
・・・ということで、今回は【師走】の意味や由来について、詳しく見ていきたいと思います!
師走の意味や読み方とは
それでは早速紹介していきます。
今回は、意外と知らない師走の意味や由来についてです。
まずが、その意味と読み方からチェックしていきましょう。
師走の読み方は「しわす」
意味は
陰暦12月の別称
(明瞭国語辞典参照)
陰暦12月の異称。また、太陽暦の12月にもいう。極月。
(広辞苑参照)
ですね(^^)
【師走】は旧暦でも、新暦(=現在の暦)でも使用されています。
ちなみに、旧暦は明治維新前に使用していた、太陰太陽暦と呼ばれるものの通称です。
(広辞苑参照)
新暦は、太陽暦の通称で、現在の暦を指す言葉です。
旧暦では、師走は12月の異名で、
12月下旬~2月上旬ごろまでを表わす言葉
として使われていました。
また、新暦になってからは、主に12月の別名として使われています。
まぁ、年末年始の準備と考えれば、厳密に12月1日~31日とするのではなく、現在では11月下旬~12月中旬ごろまでを【師走】と捉えることが多いようです。
師走の由来・語源
さて、続いては師走の由来や語源について見ていきます。
そもそも、【師走】はどこから来た言葉なのか・・・気になりますよね。
なにせ、漢字では
【師】が【走る】
と書くのですから、
とにかく忙しそうだ
というイメージは出来ますが、この文字からどういった由来の言葉なのかを想像するのは、正直かなり難易度が高いですよね(笑)
そこで、次からすぐにこの言葉の由来がわかるように、しっかり解説していきます!
厳密にいうと、【師走】の語源には諸説ありますので、今回はその中でも特に有力とされているいくつかの説をご紹介します。
まずは、最もよく言われている
お坊さんが走る説
からスタートです!!
お坊さんが走る説
さて、このお坊さん説ですが、最もよく言われている師走の由来です。
この場合、【師走】の【師】を
<お坊さん(=法師・導師)>
と考えます。
日本には、昔から年末になると、お坊さんに自宅まで来てもらい、お経を唱えてもらう風習がありました。
そのため、年末が近づくと、あっちからもこっちからも依頼が来るお坊さんは、北へ南へ、西へ東へ行ったり来たり、大忙しになります。
その様子を見て、【師が走る】から【師走】となったという説です。
お盆にも、似たようなことがありますよね。
ちょうど、知り合いの年配の方がお盆に亡くなられていましたが、お坊さんは超多忙を極め、すぐにお葬式ができなかったと聞きました(・_・;)
あの忙しさがお盆だけでなく、正月に行われれていたとしたら・・・師走、納得の由来です。
昔ほどの風習が無いにしろ、想像はつきやすい説ですね。
先生が走る説
多くの方が、この師を先生と思っています。
実際、【師走】の【師】を<先生>と考える由来説も存在しています。
日ごろ、落ち着いている学校の先生も、年末になると何かと忙しく走り回る月という説です。
年末となると、
- 学期末テスト
- 文集作成
- 進路
などなど、考えることが山のようにありますよね。
その学校の<先生>を思うところから来たと考えれば、確かに説得力は強いです。
ちなみに、私の教職をしている友人に聞いてみた所・・・
夏休み前と年末は、地獄
とのことでした(笑)
師走=先生が走る説、こちらも説得力大です!
年果つ説
12月は一年が終わる月です。
四季が終わる・年が終わるという意味で、年果つ(としかつ)と昔は呼ばれていました。
この年果つが変化していき、
としかつ→としはす→しはす→しわす
となった。
これが年果つ説です。
ちょっと無理矢理な感じが強いですが、実はこの節も古くから言われている師走の由来の一つです。
当て字説
日本書紀や万葉集など奈良時代に記された書物には、十二月(十有二月)をしわすと呼んでいたと確認できるふりがなが記載されているのです。
更に、国語辞典にて【しわす】を調べてみると、
師走というのは、当て字である
とこちらもはっきり書かれています。
これらの背景から、一説には
12月を師走と表記するようになった理由は、元々存在していた【しわす(しはす)】という言葉に、意味を持たせるためにあえて漢字を当てただけに過ぎない
とまで言われています。
ほとんどの方が聞き慣れない説ではありますが、奈良時代から使われていたとなると、かなり説得力はありますね!
この由来が正しければ、「しわす」という言葉自体には何の意味もなく、ただ漢字を当てたに過ぎないということになってしまいます。
・・・中学校の古文の教科書、全部内容が変わってしまいますね(笑)
師走を英語で書くと?
師走を英語で表記したいと思います。
師走=12月なので、こちらは
December
ですね(*´∀`)
もともとはラテン語で、10番目の月とされていました。
ローマ歴になり、年頭に January(1月),February(2月)が入れられ、2ヶ月繰り下がったので、12月として用いられるようになったようです。
ちなみに、文学的には
平和・静寂を連想させる言葉
になります。
確かに、冬ってなんとなく静寂のイメージは強いですね。
師走の候の意味と読み方
【師走の候】という言葉は聞いたことがありますか?
意味や読み方、またいつ使うのかなど詳しく見ていきます!
まず、読み方ですが
【しわすのこう】
と読みます。
一般に、12月上旬~中旬(1日~15日頃まで)に使う言葉で、年の暮れが押し迫るような下旬には使いません。
12月は1年を締めくくる終わりの月ですよね。
お世話になった方へ、あらたまった挨拶状を書く機会も多くなると思います。
そのような時、【師走の候】を書きだし文として使うといいですね(^^)
たった一言加えるだけで、文章が引き締まり、より礼儀正しい丁寧な文章に変身してくれます。
師走はみんな忙しい!
今回は、師走の意味や由来などについて詳しく見ていきました。
文字そのままの【忙しい雰囲気の言葉】というイメージはやはり合っていましたね。
ただ、忙しいからこそ、1年をちゃんと振り返ることが大事だなと感じました。
1年の最後をしっかりと終わらせておかないと、来年以降もズルズルと同じように過ごしてしまいます(^_^;)
年は重ねていくしかないけど、その分、もっと新しくして行きたい。
確かに忙しい月だけど、1年間の自分を振り返りながら
次の1年に繋げる
こんな気持ちで、師走をより良い月にしていきたいものです!
ただ、年末で疲れも溜まっていますので、師走もいいですが、体調管理をしっかりして健康に新年を迎えられるよう十分注意もしてくださいね(*´∀`)
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