なすの種が黒いとき、そのなすを食べることが出来るのでしょうか。種が黒い・中に黒い斑点がある、実が茶色い、といった状態のなすは食べられるのかについて、調査しています。
なすの種、黒くなっても食べられるって知っていますか?
「秋茄子は嫁に食わすな」
こんな言葉ができるほど、旬のなすは美味しいものです。
- 煮てよし
- 焼いてよし
- 揚げてよし
まさに万能の食材ともいえるこのなすですが、家に長期間置いていると時折黒い種や斑点が出てくることがあります。
また、なす自体が茶色くなってしまった経験がある方も多いはず。
何故このようなことになるのでしょうか?
今回は、ナスの黒い種や黒い斑点は食べられるのか、また茶色くなったナスの処分はどうすればいいのかについて見ていきます。
なすに黒い種が!?食べられるのかな・・・
それでは、早速紹介していきます。
今回は、なすの黒い種が食べられるのかについて詳しく見ていきます。
しばらく冷蔵庫に置いていたなすを切ると、中の種が真っ黒になっていた経験、ありませんか?
私も何度か見たことがあるのですが、あれは正直びっくりしますよね(^^;)
見た目からして腐っている、どう考えても食べられそうには見えないこちらのなす。
ですが、主婦の方たちに聞くと
「まだ食べられるよ~」
と明るく返されてしまいました。
果たして本当に食べても問題はないのでしょうか。
また、他にも
- 黒い斑点が出てきた
- 茶色く変色したなす
も、同じく食べられるのかどうかが怪しい状態ではありますよね。
今回はそんな変色してしまった3パターンのなすについて、食べられるのかどうかを詳しく見ていきます。
黒い種は食べられる?
まずは、なすの黒い種についてです。
こちらは食べることができるのでしょうか。
正解は・・・
食べられます!!
腐っているわけではないので、問題なく口にすることが可能です。
そもそも、なぜ本来白いはずのなすの種が黒くなるのか、あなたは知っているでしょうか。
実は、茄子の鮮度が落ちている証拠なのです。
そもそも、なすは収穫後、長持ちする野菜ではありません。
水分が多くみずみずしいのがなすの魅力なのですが、その分痛みやすいという特徴もあります。
そもそもなすは、夏の野菜です。
熱さにはある程度体制はありますが、寒さには適応しきれません。
ですので、冷蔵庫に入れて長期間保存していると、低温障害を起こしてしまい、それが原因で種が黒くなってしまうのです。
とはいえ、これはあくまでなすの鮮度が落ちただけの話です。
先ほども書いたように、食べたり、また調理したりする分には何も問題はありませんのでご安心ください(^^)
黒い斑点が出たなすはどうしよう
続いては、
【なすに黒い斑点が浮かんで来たら】
という疑問についてです。
種の変色ならまだしも、黒い斑点となるとなんだかなすが病気にでもなってしまったように思えます。
さて、この斑点が出てきた場合ですが・・・こちらも食べる分には問題はありません。
本来白い部分しかないなすの断面に、黒い斑点が出てきているのです。
見た目的には最悪と言ってもいいでしょう(-_-;)
ですが、こちらも結局は先ほどの黒い種同様なすの品質劣化により生じたものです。
当然、斑点のない白い断面のなすよりは味が落ちて仕舞いますが、食べれないことはないです。
ただし、
- 味
- 見た目
- 食感
共に劣化が始まっているので、早い段階で食べるのが吉です。
茶色くなったなすは大丈夫?
さて、更に見た目が悪い状態のなすが存在しています。
それは、切った断面が茶色くなっている状態のなすです。
種の周りを中心に、紫がかった茶色に染まっているなす。
・・・見た目からして、もう最悪です(;´・ω・)
黒い斑点でもかなりきつい見た目でしたが、正直これはもう腐っているようにしか思えない程です。
果たして、この状態のなすは食べることができるのでしょうか・・・
結論から言いますと、茶色くなってしまった状態であってもなすを食べることは可能です。
じつはこちら、なすに豊富に含まれているポリフェノールが原因で発生しているものなんです。
ワインやチョコレートにも多く含まれており、健康への効果も高いとして注目を集めているこのポリフェノール。
実は、酸素に触れるとすぐに酸化してしまう性質を持っているのです。
そのため、なすを切った状態で保存していると断面と空気が接触、そこから酸化作用が発生します。
結果として、なすが茶色くなってしまうのです。
こちらも
- 味
- 見た目
共によくはないですが、食べることは可能です。
とはいえ、酸化している=通常より鮮度が落ちているのは間違いのないことです。
やっぱり食べものは、早めに食べるのが一番ということですね(^^;)
なすって、どんな状態なら腐っているの?
さて、ここまで3つの状態変化したなすについて説明してきました。
- 黒い種
- 黒い斑点
- 茶色く変色したなす
どれも食べられると説明しました。
その点は納得できるとして、今度は別の疑問点が・・・
それは、
「じゃあ、いったいどんな状態のなすは食べてはだめなの?」
ということです。
今回説明したように、多少状態が変化しても食べられるなすは、なんだかもうどんな状態でも食べていいようにも思えてしまいます(笑)
ですが、当然腐っていたり品質がかなり劣化している状態では食べないほうが良いというものです。
ここからは、食べてはいけないなすの状態について説明します。
- なすの周りの皮が柔らかい
- 皮がぶよぶよ
- 中の身が溶け始めている
- 皮が全体的に茶色い
このような特徴がある場合には、もう食べるのはやめておいたほうが良いでしょう。
なすの皮は、本来黒紫色をしており、ちょっと高貴な輝きさえ放っています。
ですが、悪くなっていくに従い段々と茶色を帯びてきてしまいます。
更に、パンパンに張っているなすの皮も徐々にしぼんできてしまい、弾力が無くなっていきます。
そして最後には、ぶよぶよと不自然なほど柔らかくなってしまいます。
この状態は、明らかに腐っているので食べることはできません。
本来、なすは中側から傷んでくる野菜です。
にもかかわらず、なすの外側にまで異変が出ているという事は、腐敗がかなり進んでいる事を意味しています。
ここまでくると、嫌な臭いが出てくることもありますし、包丁を入れて中を見ると実がドロドロに腐っていることもあります。
もったいないですが、この状態のなすは決して口にせず、ビニール袋にでも包んで処分してしまいましょう。
良いなすのみ分け方
さて、悪いナスの見分け方についてここまで説明しました。
しかし、そうはいっても完全に腐っていない限り、外から見ただけではナスの詳しい状態が分からないことも多いです。
特に、
- 種が黒い
- 中に黒い斑点が出ている
といったものは、傷み始めに現れる症状であるため、切って中を覗いてみなければ分からないことも・・・
ですが、
「出来るなら良いなすを買いたい!!」
というのが、私たち消費者としての本音ですよね。
そこですぐ分かる、簡単な良いなすの見分け方を紹介します。
- とげがちくちくしている
- 皮が張っていて
- 皮の色が濃い黒紫で色つやが良い
- ヘタの切り口がみずみずしい
この4つなら、買い物に行った際、少し触ったり見たりするだけで良いので簡単です(^^)
なすのがく(頭部分)にあるとげがちくちくしているのは、新鮮な証拠です。
軽く握ってみて、とげが皮膚にちくりと刺さるようならそのなすは収穫して間もない状態と言えます。
また、皮は鮮度を見分ける上で重要なポイントです。
- 皮に張りがある
- 色つやが良い
この2点を抑えているなすなら、まず間違いなく良い状態です。
私もこの方法でなすを良く選んでいますが、皮の状態が良いなすは例外なく美味しい状態と言えます。
そして最後に、ヘタの切り口です。
収穫したばかりのなすは、このヘタの部分がみずみずしく、新鮮です。
逆に、収穫から時間が経ってしまったなすはヘタの部分が乾燥し、色合いも悪くなっています。
この部分がキレイなら、大当たりのなすを選べる確率はかなり高いです(^^)
以上4点です。
覚えればすぐに見分けられて、しかも簡単に美味しいなすを選び抜くことが可能です。
是非、4つの見るべき視点をマスターして買い物にチャレンジしてみて下さいね。
なすを美味しく保存する方法
さて、最後になすの保存方法についてお伝えします。
保存方法の定番である冷蔵庫に入れておくと、低温障害を起こしてしまい種や実が黒くなってしまいます。
見た目もですが、味も劣化してしまうためあまり歓迎すべきではない状態です。
これを防ぐには、
- なすを一つずつ、ラップで包む
- ポリ袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
といった手順で保存を行って下さい。
この方法なら、なすの傷むスピードをかなり遅らせることができ、1週間ほどはいい状態をキープすることが可能となります。
また、使い切れず残ってしまったなすですが、こちらも包丁を入れてある場合は酸化→変色が怖いですよね。
この場合、冷蔵庫や野菜室ではなく、冷凍庫に入れて凍らせてしまうのがおすすめです。
これなら変色する心配もなく、次に使う時も最低限の状態劣化のみでなすを楽しむことが可能です。
是非一度、試してみてくださいね(^^)
新鮮なうちが一番おいしい!
いかがだったでしょうか?
今回は、なすの種が黒いものは食べられるの!?と言うタイトルのもと、色々とお伝えしてきました。
見ていただいた通り、
- 種が黒い
- 黒い斑点が浮かんできた
- 実が茶色くなっている
どの状態のなすも食べることは可能です。
ただし、やはり味は落ちてしまいますし、見た目的にもあまり気持ちのいいものではありません。
こうなる前に食べてしまうのが、美味しく育ったなすへの礼儀と言うものです。
上で紹介した保存方法なら少しは長持ちさせることが可能ですので、こちらも試してみてください(^^)
最後になりましたが、傷みやすいなすのような野菜は、収穫したその瞬間が最もおいしいとされています。
出来れば、必要な分だけその都度購入し、美味しく料理してあげて下さい。
- 美味しいものを
- 美味しいうちに
- 必要な分だけ調理する
これこそが、最もおいしく食事するためのコツです。
新鮮な状態のなす、早めに美味しく食べてあげてくださいね♪
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