正月飾りっていつまで飾っておきますか?実は、関西と関東で大きく日にちが異なる松の内と片付ける日の関連性について解説します。また、正月飾りの正しい処分方法についても紹介です!!

正月飾りいつまで飾る

正月になると、新年を迎えるために必ず行うことがありますよね。

それが、正月飾りです。

 

  • 玄関
  • 神棚

等々、色々な場所に正月飾りを行い、新年の最初を縁起良く過ごしたいものです。
ですがこの正月飾り、一つ気になることが・・・

それは、いつまで飾ればいいのかということです。
出したはいいけど、いったいいつまで飾っておけばいいのかいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、年始から私たちを悩ませる疑問、正月飾りをいつまで飾るのかということに対する回答を皆さんにお伝えしていきます。

また、飾るのを終えた後には必ず正月飾りの処分方法を考える必要も出てきますよね。
そこでこの記事では、飾り終わった正月飾りの正しい処分方法についてもしっかりとお伝えしていきたいと思います。

実は、近所のある場所に行けば簡単に処分してくれるんです!

正月飾りはいつまで飾る?

それでは、早速本題に入りたいと思います。
まずは、正月飾りはいつまで飾るのかと言う疑問についてお答えしていきます。

正月飾りを毎年いつ頃片付けているのか、皆さん覚えていますか?

  • 3が日まで
  • 子供の冬休みが終わるまで
  • 1月いっぱい

ご家庭の都合などもあるので、皆さん日にちが異なっているのではないでしょうか。
家ごとにルールがあり、それに則って片づけを行うのが基本だと思います。

ですが、本来正月飾りをしまう日と言うのは決まっているものなのです。
いつしまうのが正しいのか、本来の日にちについてお伝えします。

正月飾りは松の内まで

正月飾りいつまでかざるの

正月飾りを飾る日についてですが、一般的には

正月飾りは松の内が終わるまで

となっているのですが・・・

そもそも松の内って何?

と思う方も多いかと思います。
松の内とは、その名前の通り

『門松を飾っている期間』

を表しています。
門松に限らず、しめ縄など正月飾りのほとんどはこの松の内の間のみ飾っておき、終わりとともに片づけるのが本来の習わしとなっています。

また、松の内には『神様に待っていただいている期間』と言う由来もあり、この間は歳神様が宿ってくれているとして大変ありがたい期間ともいわれています。

実はこの松の内、関西と関東では大きく異なっています。
そしてそのことが、正月飾りをいつまで飾っておくのかにも影響を与えているのです。

関東で飾っておく期間

まずは、関東地方です。
関東地方では、一般的に1月7日に七草粥を食べるまでを松の内としておりこの日が終わるとともに正月飾りしまうとされています。

これは、江戸時代に幕府より

「正月飾りは7日を以て飾り収めとす」

とするお達しが流れたためです。
それまでは1月15日まで飾っていた正月飾りも、このお達し以降は1月7日を期限として片づけられることになったのです。

関西で飾っておく期間

一方、関西はと言うと関東より一週間以上長い1月15日までを松の内と考え、正月飾りを飾っている期間が存在しているのです。

というのも、実は関西地方には江戸幕府よりのお達しが届かなかったというのです!!
当たり前ですが、江戸時代にはテレビもなければラジオもなく、メールも電話もありません。

つまり、連絡網が不完全だったのです。
そのことも一つ要因となり、江戸幕府が出した1月7日には正月飾りをしまいなさいという厳命も関西地方には知られることなく終わってしまったのです。

お達しが来ていないのですから、当然関西地方ではその後も1月15日までを松の内と考え正月飾りをこの日まで飾って過ごしていたのです。

その習慣は今でも受け継がれており、

  • 関東の人は1月7日
  • 関西の人は1月15日

をそれぞれ基準として正月飾りをしまっているのです。
ちなみに、最近では関西地方の人であっても1月7日をもって正月飾りをしまう人が徐々に増えているそうです。

これは、関東の人が関西に流れてきたことも大きな要因の一つと考えれらます。

その他の地域

ちなみに、関西・関東の区切りのみではありません。
地方によって正月飾りをしまう日は異なります。

京阪地方や岐阜県、石川県に群馬県といった地域の一部には現在でも20日正月と言う風習が残っており、20日まで正月飾りを飾っておくそうです。

また、1月4日までを飾る期間とすり地方もあり一概に

1月何日まで飾れば大丈夫!!

と言う日は実は存在していないのです。
ただ、最大多数派はどれかと言われれば、現代では全国的に1月7日までを一区切りとしている人たちと言うわけです。

玄関の正月飾りはいつまで

玄関には、

  • 門松
  • しめ縄

等を飾るご家庭が多いかと思います。
こちらも同様に、地域ごとの日にちで片づけてもらえば大丈夫です。

特に、しめ縄は神様が来られるための目印となる大事な飾りです。
あまりいつまでも玄関前にぶら下げておくのも神様を混乱させてしまいますし、失礼な行為に当たってしまいます。

時期が来れば早々に片づけるのが吉と言えます。

神棚の飾りはいつまで

神棚の正月飾りも同様に、地域の習慣にそって片づけを行ってもらえば大丈夫です。
注意したいのが、案外と神棚の方は片づけを忘れてしまうことがあるようです(^^;)

やはり目線よりやや高い位置にある神棚ということもあり、忙しいお正月には目が行き届かないこともあるというものです。
カレンダーなどに片づける日を赤丸し、その際『神棚』と強調しておくと片づけを忘れずに行うこともできます。

神様への感謝の意・歓迎の意を示す正月飾り。
それを、神様を祭る神棚に飾るのです。

絶対に忘れず期間まで飾り、その後は感謝をもって処分するよう心がけましょう!!

正月飾りの処分方法は!?

さて、1月7日、あるいは1月15日を迎え片づけた正月飾り。
最後の仕事は、この役目を終えた正月飾りの処分です。

皆さんはどう処分していますか?

ゴミ捨てに捨てるのは罰当たりな・・・と思う方も多いと思います。
実際、神様に由来する道具である正月飾りをゴミ袋に包んでポイッ、ではあまりに後味が悪いというものですよね(^^;)

この処分方法について最後はお伝えしていきます。

この処分方法についてもいくつか言われてはいるのですが、一番一般的な処分方法は

とんど焼(どんど焼き)

です。

近所の神社などで正月になると必ず行われている行事の一つです。
また、地元の小中学校でも冬休み時期にとんど焼を行ってくれる場合があります。

年末になると知らせが町内に回り始めるので、是非今年は意識してチェックしてみてくださいね。
知らないだけで、案外自分の身近な場所で行われているものです。

このとんど焼にて正月飾りを燃やしてもらうことで、灰となって天に戻ると考えられています。

また、とんど焼の炎は浄化の炎・清浄な火と信じられており、その炎にて燃やすのが神様への印としての役割を果たしてくれた正月飾りの処分方法として最適だといえます。

仕事の都合などでとんど焼ができない人は自分で処分することも可能です。

詳しい処分方法はこちらの記事にて書いてありますので、興味のある方は目を通してみてください。
➡ 車の正月飾りの意味は何?その処分方法とは!?

正月飾りの日にちの期間を守ろう

いかがだったでしょうか?
今回は正月飾りはいつまで飾るのかと言う問題に焦点を当てて紹介させてもらいました。

見ていただいた通り、

  • 関東は1日7月
  • 関西は1月15日

をそれぞれ目安として片づけを行っています。
ただしこれはあくまで基準の一つにすぎません。

地方によっては

  • 1月4日
  • 1月20日

他にも地域ごとに異なる習慣を持っていることは十分に考えられます。
もし、引っ越ししたばかりでその周辺の文化に疎い場合には、恥ずかしがらずしっかりと近所の方に話を伺ってから片付けることを強くオススメします。

そして、正月飾りの処分方法。
こちらは、とんど焼の清らかな炎にてしっかりと燃やしていただくことが一般的ですし、最も神様への敬意を払う処分方法とも言えます。

正月シーズンには毎週、中には毎日のようにどんど焼きを行ってくれる神社仏閣もあります。
自分の住んでいる地域内にてあらかじめそういった場所を発見しておくのが、正月からバタバタすることなく、スムーズに正月を送るコツと言えます。

皆さんも、正月飾りを飾る前からいつまで飾るのかを地域の人や家族によく相談し、その地域の習慣・伝統になじんだ楽しい正月を過ごしてくださいね♪

 

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