一瞬や刹那がどれくらいの長さで、秒数に換算すると難病になるのかを解説します。また、刹那と一瞬、どちらがより短い時間7日についてもお伝えしていきます。更に、1秒以下を表す際は、どのように表現するかもお伝えします。
一瞬や刹那って、どれくらいの長さの時間なのでしょうか。
時折耳にする
一瞬の間に〇〇
という言葉。
アレって気になりませんか?
「一瞬って、どれくらいの時間なの?」
ついつい気になってしまう、日常のよく耳にするこの言葉。
詳しく解説していきます。
一瞬ってどれくらいの長さ?
まずは一瞬について。
一瞬は時間にするとなんと0.36秒!
「瞬(しゅん)」は「瞬き(まばたき)」とも読めますよね。
瞬きは皆さん知っていると思いますが、目を「パチっ」と閉じて開くあの動きのこと。
瞬きする間=一瞬と考えると、一瞬が0.36秒とものすごく短いのも納得がいきますね。
一瞬と似た言葉で「瞬間(しゅんかん)」というものもありますが、こちらは
「《またたきをする間の意》きわめて短い時間。
またたく間。また、何かをした、そのとたん。」
(コトバンクより)
という意味の言葉です。
瞬間には
「一瞬の短い時間」
「何かをした、そのとたん=何かをしたすぐ後に」
という2つの意味があるようですが、「一瞬で姿が消えた」とは言っても、「瞬間で姿が消えた」と言うとちょっと変な感じがしますよね…
辞書に意味があっても、実際に使用しないことはよくあります。
- 短い時間を表すなら「一瞬」
- ちょうどその時という意味の場合は「瞬間」
を使う方が、意味が通りやすいと言えますね。
それぞれいくつか例文を見てみましょう。
「一瞬」の例文
- 人気のパンが一瞬で売り切れた
- スポーツカーが一瞬で走り去った
- 本物かどうかは一瞬で見分けがつく
「瞬間」の例文
- 先生と目が合った瞬間に逃げ出した
- おにぎりが腐っていて食べた瞬間に吐きだした
- お腹が空き過ぎて料理が出てきた瞬間に食べた
例文で見てみると、その違いもはっきり分かりますね(^^)
刹那って何秒なの?
刹那(せつな)は0.013秒、一秒の75分の1で、当然一瞬よりも短いです。
時間を表す単位では最も短いと言われていますよ。
刹那には時間の最小単位の他に、「きわめて短い時間。瞬間。」
(コトバンク参照)
とされているので、単純に単位としてだけでなく、表現としても使用できる言葉だということが分かりますね。
そんな刹那ですが、そもそも仏教から生まれた言葉です。
仏教には「刹那生滅(せつなしょうめつ)」という思想があり、これは刹那(0.013秒)という短い時間の中にも現在だけでなく過去や未来も存在しており、全てはこれの繰り返しだというもの。
何だか深いですね!
「一瞬よりも短いのに、その短い時間の中にも様々なドラマがあるのだ」
と言われているような気がします。
しかし反対に「この一瞬だけ」という意味になる場合もあり、それが「刹那主義」という言葉…
これは「今この瞬間だけが充実していればOK!」という考え方なので、仏教的な刹那とはちょっと意味がズレてきます。
とはいえ、どんな場合でも刹那は一瞬よりも更に短い時間を表しているということがわかりました!
1秒以下の時間表現を解説
現在の時間の最小単位は「秒」なので、1秒以下の時間を表す場合、「0.1秒」「0.01秒」などと表現します。
しかし、刹那や瞬の他にも1秒以下の単位は存在するのです!
短い時間を表す単位を見て行きましょう^^
- 刹那(せつな)
1刹那=0.013秒 - 念(ねん)
1念 = 0.018秒 - 瞬(しゅん)
1瞬=0.36秒 - 弾指(だんし)
1弾指 = 0.864秒
刹那、念、弾指はどれも仏教用語です。
念は摩訶僧祇律(まかそうぎりつ)と言って、刹那が載っているのとは別の教典では最小の単位とされています。
また、弾指は「指を1回はじくくらいの短い時間」という意味ですが、宗派によって1弾指の時間にはかなり差があるようです。
1秒以下の短い時間を「いーち!にー!」のように数えることは非常に難しい、というかほぼ不可能ですし、0.36秒や0.864秒などとどれも現代的には中途半端な数字なので、日常的にしようする場面はなさそうですが…
知識として頭に入れておくと、会話の種にはなりますね(笑)
この機会に短い単位も覚えて、友だちに自慢しちゃいましょう!
まとめ
今回は、一瞬や刹那の意味、そして1秒以下の時間を表す単位についてご紹介しました!
一瞬は0.36秒、まばたきをするくらいの短い時間という意味があります。
同じような意味で使用する「瞬間」には、短い時間という意味の他に「~をしたすぐ後に」という意味もあり、こちらの意味で使用する場合が多いです。
時間の単位として最も短い刹那は0.013秒。
「一瞬」よりも美しく文学的な印象があり、文章、歌詞などにも多く用いられます。
この他にも、1秒以下の時間を表す言葉には、仏教用語からきた念・弾指があります。
現在の時間の単位としての最小は「秒」ですが、一瞬も刹那も、非常に短い時間を意味する「表現」として、多くの場面で用いられます。
意味や起源を詳しく知っておくと、ただ「短い」というだけでなく、その表現の奥深さをより味わうことができるかもしれませんね!
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