「すいません」と「すみません」、違いを知っていますか?

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相手に謝罪や感謝の意を伝える際に用いる二つの言葉

「すいません」

「すみません」

どちらも一度は口にしたことのある言葉だと思います。
ですが、よくよく考えてみると同じような言葉が二つあるのも変な話なんですよね。

一体どちらが正しいのでしょうか?
二つの言葉の意味の違いや正しい使い方について今回はお伝えしていきます。

すいませんとすみませんの違いについて

それでは、早速紹介していきます。
今回お伝えするのは、「すいません」と「すみません」の違いと正しい使い方についてです。

私は介護士として高齢者の方と多く話す機会があります。
その中で常に気を使っていることの一つは、「言葉遣い」です。

汚い言葉はもちろんですが、相手に敬意を払わない言葉・相手を馬鹿にしたような言葉は当然ですが決して言ってはいけません。

まして、相手は高齢者の方。
人生の大先輩であり、私が働いている施設のいわばお客様でもあります。

コミュニケーションの基本である言葉にて万が一にでも失礼があるのは、プロとしてあってはならないことです。

そんな言葉についてよく考える必要のある仕事についているからか、ある日ふとこの二つの言葉の違いが気になってしまったんです。

実際、高齢者の方によく使う言葉でもありますので。
そして、気になってしまったものは・・・やっぱり調べたくなりますよね(^^)

一見すると同じ言葉に見えるこの二つですが、実はその意味や使い方、更に語源までも違いがあったのです。
一体何が違うのでしょうか、調べてみました。

すみませんの意味と語源

まずは、「すみません」という言葉について見ていきたいと思います。

辞書でこの言葉を調べてみたところ、

  • 済まないの丁寧語
  • 謝罪・恐縮などの気持ちを表すときに使う
  • 申し訳ありません

といった意味が出てきました。

また、利用する場は謝罪やお礼、更に相手に何かを依頼する際にもこの言葉を用いるとも書いていました。

  • すみません、以後気を付けます。=謝罪
  • すみません、今回は本当に助かりました。=お礼
  • すみません、この仕事やってもらえませんか?=依頼

折角なので、それぞれの文例も用意しました。
この辺りは、私たちも普段から使っているので納得ですね。

「すみません」、こうして見ると物凄く万能な言葉ですね(笑)

そもそも、すみませんの元となっているのは動詞の【済む】です。
つまり「すみません」も、正式に漢字で書くと【済みません】になるんです。

済むという動詞に、否定の意味を持つ「ぬ」を使い、更に丁寧語にすることで「すみませぬ」となりました。
この「ぬ」を「ない」に変えて「すまない」が生まれ、そして現在の「すみません」へと変わっていったのです。

ちなみに、「すみません」を「済みません」と書くのを知っている方は多いのですが、「澄みません」でも書けるというのはあまり知られていません。

相手への謝罪の意味を持つすみません。
そもそもは、相手に失礼なことをして(言って)しまい、このままでは自分の心が澄み切らない状態であることを指す言葉です。

「澄む」という言葉自体、濁りのない状態を示しているものです。

そこから転じた澄みませんには、相手に誠意をもって謝罪を伝えることで相手だけでなく自分の心も澄み切ったきれいなものにするという意味も込められています。

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すいませんの意味と語源

さて、続いては「すいません」についてです。
そもそも、「すいません」という言葉はしゃべり言葉から派生して生まれたものなんです。

すみませんを口語、つまりしゃべる際に用いる言葉風にかみ砕いて使用しているものこそが「すいません」の正体だったのです。

言いやすくするために形が変化しただけですので、当然意味に違いはありません。
例えば

  • 冷蔵庫⇒れーぞーこ
  • 水族館⇒すいぞっかん

と言う方も多いかと思います。
ですがこの二つ、意味合いは同じですよね。

当然、この言葉を言っている方も、同じ意味でしゃべっているはずです。
「すいません」と「すみません」も、このような関係だと思っておけば間違いはありません。

ちなみに、関西を中心に広く使われている「すんまへん」「すんません」も「すみません」が関西独自のしゃべり方と混ざって誕生したしゃべり言葉です。

正しい使い方について

さて、それではいよいよ気になる二つの言葉の正しい使い方についてです。
どちらも同じ意味を持っているとはいえ、やはり場面場面で使い方は異なります。

それぞれの場において、どちらの言葉を使うのが正しいのか。
一つずつ見ていきたいと思います。

文字を書くとき

文字を書くときは「すみません」が正解です。

「すいません」がしゃべり言葉として誕生したことも考えると、その語源の言葉として存在していた「すみません」こそが文字で書く際など正式な場面で用いる言葉なのです。

実際に文章に起こしてみると分かるのですが、「すいません」の方を使ってしまうと、不思議と文面が軽くなってしまいます(^^;)

とはいえ、「済みません」にまでさかのぼって書く必要はありません。
パソコンのメールなどの場合、相手の方によっては

「この人は変換を間違えたの?」

とあらぬ疑いをかけられてしまうこともあり得ます。
無難に済ませたいなら、「すみません」を書いておくことを強くお勧めします。

言葉で伝えるとき

言葉で相手に伝えるときは、基本的にどちらを用いてもOKです。

すみませんは丁寧な言葉です。
これを用いることで、相手に対して誠意ある謝罪姿勢が見えますね。

相手が会社の先輩などの場合は、言葉を崩さず「すみません」と言う言葉を用いて謝罪すれば

「この人は礼儀正しい人だな」

と相手に好印象を与えることもできます。

しゃべり言葉として生まれた「すいません」を使う場合も、もちろん何の問題もありません。
こちらは、友人にちょっと謝るときなどに用いるのがおすすめです。

気心知れた友人に「すみませんでした」と丁寧に謝るのも変な話です。
その辺は、相手や場面ごとに判断して使い分けを行っていきましょう。

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ビジネスの場では

最後は、社会人で必須のビジネス現場での用い方です。
ビジネスの場合は「すいません」「すみません」の両方とも使うべきではありません。

相手の方がかなり目上の方・敬うべき相手である場合には

「申し訳ありません」

「申し訳ございません」

「大変失礼いたしました」

等を用いるのが正解です。
すみませんも丁寧な言葉ではありますが、より丁寧な言葉を必要とする場ではふさわしい言葉とは言えません。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は「すいません」と「すみません」の違いや使い方を中心にお伝えしてきました。

この場合はどちらを用いるのが正しいか・・・あなたの疑問は解消されましたか?

最後に今回の記事内容で、特に大事な所をまとめておきます。

  • すみませんからすいませんが生まれた
  • すいませんがしゃべり言葉
  • より丁寧なのはすみません
  • 意味自体は2つとも同じ
  • すんません・すんまへんも扱いはすいませんと一緒
  • 文面ではすみませんが正解
  • ビジネスシーンではどちらも適さない場合が多い

といった所です。
意味自体は二つとも同じなのですが、丁寧な言葉か、しゃべり言葉として生まれたかによって使い分けしていくことが出来そうです。

この二つの言葉の違い、ちょっと意識して用いるだけで、会話も文章もグッと引き締まります。
是非、今日から意識して用いてみてくださいね♪

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