豆腐のカロリーはどれ位でしょうか。木綿豆腐と絹ごし豆腐、それぞれの一丁でのカロリー数や糖質、更にその他豆腐に含まれる栄養素を詳しく解説していきます。
豆腐のカロリーは高いか低いか・・・どっちだと思いますか?
高齢者施設では、時折肥満になった状態の方が入居します。
その際、食べるものを栄養士と一緒に考えるのですが、最も頼りになるのが豆腐です。
柔らかく食べやすい。
更にカロリーが低いイメージも相まって、とても重宝しています。
ですがこの豆腐、カロリーが高いという話も出ているようです・・・
本当なのでしょうか。
今回は、そんな豆腐のカロリーが高いのか低いのかについて詳しく調べてみました。
豆腐のカロリーは高いか低いか
それでは、早速紹介していきます。
今回は豆腐のカロリーは高いか低いかと言うことで、
- 木綿豆腐
- 絹ごし豆腐
それぞれのカロリーについてみていきたいと思います。
また、ダイエットを志す上で欠かせない視点の一つ『糖質』。
こちらも、2種類の豆腐でそれぞれ見ていきます。
- あっさりした味
- 柔らかく食べやすい
- 昔からの食事の一つ
- 臭いや味に癖がない
これらの特徴は、高齢者の方の食事を提供していく上で非常に嬉しい視点です。
どれだけ健康に良い食べ物であっても、食べてもらえなければそもそも意味が無いですからね(^_^;)
とは言え、いくら豆腐が食べやすくても、カロリーが高ければ高齢者の方の食事のメインに据えることは出来ません。
食べやすくダイエットに向いている気がする豆腐ですが、それらはあくまで私たちが勝手に抱いているイメージに過ぎないのです。
あの腹持ちの良さ、高いカロリーを誇っていてもおかしくはありません。
果たして、健康食品の定番・豆腐のカロリーは高いのでしょうか、低いのでしょうか・・・
木綿豆腐のカロリーから、詳しく見ていきます。
木綿豆腐一丁のカロリー
まずは、木綿豆腐のカロリーについてです。
適度な歯ごたえがアリ、腹持ちも良いためダイエットにも人気が高い木綿豆腐。
豆腐ステーキ等料理がしやすいこともあり、料理を提供する身としては非常に嬉しい食材です。
さて、そんな木綿豆腐の気になるカロリーは・・・
- 100グラム当たり72kcal
- 一丁(300グラム)216kcal
となっています。
白ご飯一杯が約200kcalなので、イメージよりも高い数字と驚いた方も多いのではないでしょうか。
豆腐と言えば
- 水
- 大豆
- にがり
のみで出来ており、正直ここまでカロリーが高くなる理由は分かりません。
一体何故、200kcalを超える数字が出たのでしょうか。
理由を調べてみたら、意外と簡単な理由でした。
そう、それは水分量の少なさです。
木綿豆腐は、製造過程で豆腐に含まれている水分をぎゅっと絞ります。
そのため、当然ですが水分量は少なくなり、その他の栄養素は増える結果となります。
具体的には
- タンパク質
- 脂質
と言った成分が絹ごし豆腐に比べて多いです。
そのため、栄養素が足りていない高齢者の方の食事には最適な食材と言えるのです。
また、カロリーも一丁で200kcalをオーバーしてはいますが、そもそも豆腐一丁を食事で全て食べる人はそういないですよね(^_^;)
食事に提供される量は精々が100グラム、つまり72kcal分のみです。
そう考えれば、決してカロリーの高い食事とは思えませんね(^^)
絹豆腐の場合
さて、お次は絹ごし豆腐のカロリーについてです。
絹ごし豆腐と言えば、なんと言ってもあの口の中で溶けるような食感が美味しさの秘訣ですよね。
あの柔らかさの秘密は、豆腐を作る際に水分を極力抜かないように作られているためなんです。
ですので、絹ごし豆腐は木綿豆腐と比べて水分量が多く、その分タンパク質や脂質と言った栄養素は少なくなっています。
では、気になるカロリーはどうなっているのかと言うと…
- 100グラム当たり56kcal
- 一丁(300グラム)168kcal
となっています。
やはり、木綿豆腐と比べるとかなりカロリーは少なくなっています。
どれ位違うかと言いますと、なんと100グラム当たり16kcal、一丁で48kcalも異なるのです!
約50キロカロリー、これはダイエットを考えている方にとっては見過ごせない数字なのではないでしょうか。
また、脂質も木綿豆腐より低いのも嬉しいポイントですね♪
ただし、その分他の栄養素が落ちてしまうため、高齢者の方の減量食等には余り向いていないと言えるでしょう。
と言うわけで、それぞれの豆腐のカロリーについてみていきました。
一食当たり(100グラム)はどちらも100キロカロリーを遙かに下回るので、かなり低カロリーな食材と言えますね(^^)
その他豆腐のカロリーまとめ
さて、折角ですので、高齢者の方の食事の強い味方・豆腐のカロリーをもう少し掘り下げてみようと思います。
豆腐と言えば、沢山の種類があるのもその魅力の一つですよね。
今回は、市販されているその他の豆腐のカロリーについても一緒にまとめてみました。
- 濃厚豆腐(120グラム)70kcal
- 充填絹ごし豆腐(150グラム)92kcal
- 湯豆腐用絹ごし豆腐(400グラム)224kcal
- 玉子豆腐(65グラム)23kcal
- 白ゴマ豆腐(80グラム)78kcal
- 黒ゴマ豆腐(80グラム)69kcal
勿論、メーカーによってグラム数やカロリーは異なるのですが、摂取カロリーを考える際の参考にしてもらえれば幸いです(o^^o)
まあ、
- ゴマ豆腐は原料がゴマや片栗粉
- 玉子豆腐はだし汁メインの素材
ですので、厳密には豆腐ではないのですが、豆腐という名前がついているので一緒に紹介させてもらってます。
さて、各種豆腐のカロリーが分かったところで、いよいよそれぞれの豆腐の糖質についてみていきます。
糖質はどうなの?
ここからは、最近騒がれている糖質についてみていきます。
少し前まではダイエットと言えばカロリーのみを気にしていましたが、最近では寧ろ糖質に重点を置いています。
当然、あなたも気になりますよね(o^^o)
勿論こちらもきっちり調べています!
木綿豆腐の糖質は
- 100グラム当たり1.2グラム
- 一丁(300グラム)で3.6グラム
となっています。
一方で、絹ごし豆腐の糖質はと言いますと、
- 100グラム当たり1.7グラム
- 一丁(300グラム)で5.1グラム
となります。
カロリーは木綿豆腐の方が高かったですが、糖質は絹ごし豆腐の方が高いという結果になりました。
実はこれ、糖質の計算方法に秘密があるんです。
糖質の計算方法は
炭水化物量-食物繊維量
です。
実は、食物繊維の量だけを見れば木綿豆腐の方が絹ごし豆腐よりも高いのです。
また炭水化物量が絹ごし豆腐の方が多いのもこの結果に繋がった要因と言えます。
その結果、糖質は木綿豆腐の方がより低いという結果になったのです。
つまり、糖質ダイエットを考えている方は木綿豆腐の方を食べるのが良いということです。
とは言え、絹ごし豆腐も元が大豆なので、他の食品に比べたら遙かに糖質は少ないです。
その辺は安心してもらえたらなと思います。
豆腐の栄養素
豆腐には、数多くの栄養素が含まれています。
一例を挙げますと
- タンパク質
- 脂質
- カルシウム
- イソフラボン
- オリゴ糖
- レシチン
- サポニン
これらの成分は、私たちの健康作りに大いに役立ちます。
タンパク質や血中コレステロールの低下や血圧上昇を抑える働きがあります。
日本人に不足しがちな栄養素の一つ、カルシウムも豆腐は豊富に含まれています。
牛乳や小魚ばかりが取り上げられますが、豆腐でもカルシウムを摂取することが出来るのです。
イソフラボンは、女性をキレイにする働きがあるのは多くの方が知っているとおりです。
なんと、豆腐100グラムで一日に必要な量のイソフラボンを取れると言うから驚きです。
レシチンという成分は、血中コレステロールを溶かし、血液が固まるのを防ぐ効果が期待出来ます。
そのため、中高年の方に怖い
- 動脈硬化
- 脳出血
といった病気を予防することが出来るのです。
オリゴ糖はビフィズス菌の増殖を助ける働きもあります。
腸を活性化し、免疫力向上の効果も期待出来ます。
オリゴ糖はなかなか食材から取ることの出来ない成分ですので、それを気軽に摂取できるのはかなり嬉しい所です。
サポニンは
- 成人病予防
- 老化防止
- 血中コレステロール低下
- 発がん抑制効果
という、嬉しい効果が目白押しです。
ちなみにこのサポニン、豆腐を食べた際に感じるえぐみや苦みの成分がそれにあたります。
このように、豆腐に含まれている様々な成分は全てが健康作りに欠かせない物です。
勿論、食べ過ぎは禁物ではありますが、進んで摂取していきたい食べ物と言えますね(o^^o)
高齢者の方にとっても
- 低カロリー
- 高タンパク質
といった利点は、大変ありがたい物です。
老化防止やがん予防、動脈硬化に脳梗塞を防ぐといった効果もまた、高齢者の方には歓迎すべきものと言えるでしょう。
豆腐で健康的かつ美味しい食事を!
いかがだったでしょうか。
今回は、豆腐のカロリーは高いか低いか?ということで、
- 木綿豆腐
- 絹ごし豆腐
それぞれ一丁のカロリーと100グラム当たりのカロリーを紹介させてもらいました。
また、合わせて糖質についても見ていきました。
結論としては、豆腐一丁あたりのカロリーは他の食材と比べると遙かに少ないものとなっています。
低カロリーのため、ダイエットにはもちろんのこと高齢者の方の食事にも最適です。
栄養も豊富で、血中コレステロールの低下など高齢者の方にとっても望ましい食品と言えるでしょう。
是非是非、低カロリー・高栄養の豆腐を食事にドンドン取り入れて、健康的な食生活を贈っていって下さいね(o^^o)