施設での節分 毎年2月3日は【節分の日】です。 恵方巻を食べたり、豆まきをしたりといった行事がどこの家庭や施設でも行われるのではないでしょうか? 今回は、そんな節分に関する話題についてです。 皆さんは、節分の日に食べるも […]
施設での節分
毎年2月3日は【節分の日】です。
恵方巻を食べたり、豆まきをしたりといった行事がどこの家庭や施設でも行われるのではないでしょうか?
今回は、そんな節分に関する話題についてです。
皆さんは、節分の日に食べるものと言われて何か思い浮かぶものがありますか?
- 豆
- イワシ
- そば
- 恵方巻
等がこれに当たります。
これらの料理を食べることで、その年一年の健康や幸福を祈願するという風習があるのですが、私もそうでしたが、ほとんどの方はそんなことを考えもしないでしょう。
ですが、高齢者の方はよく知っています。
施設での節分行事をひとしきり楽しんだ後の食事でイワシを食べながら、
「このイワシは○○の意味があるんだよ」
と教えてくれました。
こういった季節行事のことを少し知っておくだけで、高齢者の方は大変喜んでくれますし、会話も弾みます。
これから紹介する豆知識をしっかり覚えて、施設での利用者の方との会話や献立作りに役立ててもらえたらと思います。
節分の食べ物
それでは、節分の日に食べる食べ物についてひとつづつ説明していきます。
今回説明するのは、先ほど挙げた【豆】【イワシ】【そば】【恵方巻】の4つの食べ物です。
どれも、色々な思いが込められた食べ物ですので、こんなことを考えて昔の人は料理を作っていたんだな、と感じていただければと思います。
豆
節分では、毎年その年一年の健康や無病息災、幸せを願って自分の年齢と同じ数、または年齢より一つ多く豆を食べます。
ちなみに、この食べる豆ですが、本来炒った豆を食べていたそうです。
炒った豆には邪気を払う、鬼退治をするといった効果があると信じられていたからです。
この炒った豆を【福豆(ふくまめ)】と呼び、昔の人は大変ありがたがったそうです。
福豆を年の数だけ食べることで、体の中に福を取り込み、今年も一年幸福が訪れますようにという願いが込められていたのです。
ちなみに、一つ多めに豆を食べるのは数え年での年齢の分を食べるということだそうです。
一つ多めに食べる=来年も健康で幸せな一年が訪れますように、という願いを込めて福豆を食べていました。
イワシ
先程の豆が幸福を呼び込むもの大して、イワシは反対に厄を追い払うための効果があると信じられていました。
昔から、においの強いものには厄除けの効果があると信じられていました。
これは、災厄の象徴とされていた鬼や悪霊が強い匂いにまいってしまい、逃げて行ってしまうからと言われています。
そのため、焼いたとき強いにおいを発するイワシを用いることで厄除けをする『焼嗅(やいかがし)』というものを行っていたそうです。
この時に焼いたイワシの特に臭い部分である『イワシの頭』を玄関に飾るのはそのためです。
その後、頭を取ったイワシが残ってしまうので、もったいないから当然食べてしまいます。
これが、節分にイワシを食べるようになったきっかけだと言われています。
ちなみに、焼いたイワシの頭は玄関に飾って厄が入ってこられないようにするわけですが、一緒に柊(ひいらぎ)の葉も吊るしていたそうです。
この二つを吊るすのは、今でも風習として残っていて多くの地方で実践されているので、ご存知の方もいるのではないでしょうか?
柊の葉はギザギザとがっていますよね。
とがったものにも厄除けの効果があるとされていたことから、同じく厄除けのイワシの頭とともに玄関に飾るという文化が出来上がったそうです。
そば
ご家庭によっては、節分におそばを食べる高齢者の方もいるのではないでしょうか?
節分は暦の上では『立春』の前日に当たるわけですが、古来より日本では元旦ではなく、この立春こそが1年の始まりであるとされていました。
一年の始まりの前日といえば、そう、【大みそか】です。
昔はこの節分の日こそが、新年の前日である大みそかの日だったのです。
大みそかといえば、食べるのは【年越しそば】ですよね。
現代の年越しそばと同じ意味合いを込めて、節分にそばを食べる風習が今でも残っているそうです。
ちなみに、年越しそばに込められている意味とは
- 切れやすいそばを食べて、悪いものを断ち切る
- 細長いそばを長生きの象徴として食べる
等の意味があります。
恵方巻
節分の日の晩御飯としてすっかり定着した感のある『恵方巻』ですが、実はこれ節分とは何の関係もない食べ物という説もあるんです。
他にもこの恵方巻には多くの説が流れていて、
- 立春前日である節分の日に商売繁盛と厄払いの意味合いを込めて「幸運巻寿司」を食べる習慣から始まった説
- 毎年ちょうど節分時期に漬け上がる【お新香を使ったのり巻きを】恵方に向かって食べたという説
- 大阪の寿司屋の人たちと海苔屋さんとでなんとか自分たちの商品を売れるようにした、という販売目的で【節分にはまるかぶり寿司】だと宣伝したという説。
等などいろいろな説が流れているのです。
現在では節分といえば恵方巻ですが、意外と新しい説・もしくは節分と何もかかわりのない風習だという少しがっかりすることこそが真実なのかもしれません…
節分の食べ物の意味
いかがだったでしょうか?
こうして見ると、節分に食べる食べ物には
【厄除け】
【福を招く】
の二つの意味が込められているというのがお分かりいただけると思います。
昔の人は、ゲンや縁起を担ぐことも多く、こうした風習をこなさないと、「今年は一年大丈夫だろうか」と不安になったとまで言われています。
効果のほどはわかりませんが、日本で長らく行われてきた風習です。
高齢者施設での節分の食べ物としてはこれほどふさわしいものはないのかもしれません。
是非、節分にはこれらの食べ物をいただき、私たちも無病息災、そして一年の幸福を祈りましょう!