カラスの寿命はどれくらいか知っていますか?一説には100年とも120年とも言われているカラスの寿命。野生環境下と人間の飼育下における寿命と、死骸を見かけない理由を紹介します。
カラスの寿命がどれくらいか、知っていますか?
毎日のように鳴き声を聞き、その姿を見かけるカラスですが、一体どれくらい長生きするのか知っていますか?
実は、カラスはとっても長生きする鳥だといわれています。
なんとその寿命は、一説によれば100年とも120年とも言われています。
言われてみれば、死骸を見たことがないような気が・・・
ですが、一匹の鳥が本当にそこまで長い時間を生きることができるのでしょうか?
今回は、カラスの寿命と死骸をなぜ見かけないのかについて調査した結果を、紹介していきたいと思います。
カラスの寿命はどれくらい?
それでは、早速紹介していきます。
今回は、カラスの寿命はどれくらい?ということで、カラスは一体どれくらい生きるのかについて
- 野生
- 飼育下
の二つの条件で調べてみました!
カラスはその死骸をめったに見ないという事もあり、その寿命は100年とも120年とも噂されています。
「流石にそれはないでしょ」
「長生きしすぎ・・・」
このように考えるかと思います。
ですが、実際死骸を見たことがないというのも事実です。
本当に、そんなに長く生き続ける鳥が存在しているのでしょうか。
詳しく調べてみました。
野生
まずは、野生の環境下でのカラスの寿命についてです。
いつも元気な鳴き声と、少し怖くなるような、大きく真っ黒い体で飛び回っているカラスです。
正直、この鳥が寿命を迎える様子なんて想像もできません(^^;)
ですが、当然すべての生物には等しく寿命と言うものが存在しています。
それはこのカラスも一緒です。
気になる寿命ですが、野生環境におけるカラスの寿命は10~15年です!!
寿命は100年とも言われているカラスだけに少ないようにも思えます。
ですが鳥類で、しかも外敵も多い環境の中で15年も生きると考えると、かなり長生きと言えるのではないでしょうか。
とはいえこのデータ、確実な物とは言えないそうです。
と言うのも、カラスの研究はいまだ十分な物とは言えないのが現状です。
大変知能の高い鳥だけに、追跡調査しようにも人間に気づいてしまい中々生態調査することが難しいのかもしれませんね(^^;)
恐らく、今よりもっとデータが集まっていなかった時代、不幸の象徴ともされているこのカラスです。
畏怖の念も込めて、100年生きる等と言われるようになっていったのでしょうね。
カラスが10年以上長生きできる要因は、
- 天敵が少ない
- 知能が高い
この2点が上げられます。
あなたも、一度は間近でカラスを見たことがあるのではないでしょうか。
そう、この鳥は・・・とっても大きいんです。
また、くちばしの攻撃力も非常に高く、身体能力的に見てもカラスはトップクラスの野生生物と言えます。
そのため、自然界において天敵が非常に少ないのです。
寧ろ、他の生物から恐れられる存在とさえいます。
そのため、カラスは天敵に襲われることがなく、餌探しさえうまくいけば長生きできる可能性はかなり高くなるのと言うわけです。
そして、もう一つの長寿の理由はその高い知能です。
- クルミを割る
- ハンガーで巣をつくる
- 芸を覚える
- 人語をしゃべる
最新の研究によれば、これらすべてをカラスは行うことができるほどの非常に高い知能を有しています。
そんなカラスですから、自分の身に危険が迫った場合には回避行動をとることもできますし、効率の良い餌の取り方だって考えることができます。
- 高い身体能力
- 見かけに似合わぬ器用さ
- 高い知能
厳しい環境の中でも、長い年数を生きることのできる理由は、これらの長所を兼ね備えているからこそなんでしょうね(^^)
飼育下
さて、野生環境下でのカラスの寿命はお分かりいただけたかと思います。
次は人間の飼育下における寿命について見ていきます。
天敵が少ないとは言いましたが、それでも外の世界は生きていくうえでたくさんの困難が存在します。
- 人間
- 暑さ寒さ
- 車
- 自分より強い生物
- エサ不足
野生で活きる以上、常に自分の命を危険にさらされているといっても過言ではありません。
また、イヌワシやオオタカといった自分より大柄で強い鳥がいるのも事実です。
更に、成長したらかなり強い部類に入るとは言っても、ヒナの時は簡単に捕食されてしまいます。
このように、賢く、強く、器用な鳥であるはずのカラスでさえ、外の世界では簡単にその命を散らしてしまうことがあり得るのです。
ですが、人間の飼育下においてはそのようなことはありません。
- 外敵のいない日々
- 栄養バランスを考えた食事
- ストレスのない生活
と言う、長生きするうえで最適な環境が提供されるのです。
このような状況では、カラスの寿命は一体どれ位なのでしょうか。
調べてみたところ、個体差はありますが20~30年が人間に飼われているカラスの寿命となっていました。
30年と言えば、人間の人生の3分の1以上です。
生物全体で考えても、かなり寿命が長い部類と言ってもいいでしょう。
とは言え、これはあくまで平均的な数字です。
公式に残っている記録では、なんととんでもない年数を生きたカラスの存在が語られていました。
人間に飼われていたコクマルガラスという種は、なんと60年もの年数生きていた!!いうのです。
60年・・・鳥が半世紀を超える年数生きているとは、もう
「凄い…」
の一言しか出てこないですね(^^;)
ちなみに、現在日本では野生のカラスを捕まえて飼うことはできません。
野鳥保護法という法律において、
『野鳥を捕まえ飼育してはいけない』
というルールが定められているのです。
ですから、いくらカラスが好きであっても、決して捉まえることのないようお願いします。
現在人間が飼っているのは、
- 動物園などでの観賞用
- 研究調査のため
- 絶滅に近い種を保護するため
という、限られたケースのみとなっています。
何故死骸を見ないのか
さて、最後にこの疑問についてお答えしておきます。
『何故カラスの死骸を目にしないのか』
です。
めったに、というかほとんどの方が死骸を見た覚えがないはずです。
そのあまりの珍しさ故、色々な噂が流れているようです・・・
その一例を紹介します。
- 自然発火する
- 仲間のカラスが埋葬する
- 異次元へ消え去る
- 宇宙人が連れていく
・・・都市伝説レベルのお話しですね(^^;)
当然、このようなことはありません。
カラスの死骸が人目につかない理由は、この2つです。
- 自分の巣で死ぬ
- 他の動物が食べる
それぞれ、説明していきます。
自分の巣で最期を迎える
死骸を見ない理由の一つは、カラスは自分の巣で最期を迎えるという事があげられます。
というのも、カラスは年老いて自分の死期が近いのを悟ると、自らの巣に戻っていくそうです。
そして、そこでじっと動かず体を横たわらせて、自らの死を迎え入れるのです。
巣の中で最期を迎えるのですから、カラスの巣を除かない人間は死骸を見ることはないというわけです。
他の動物の餌となる
もう一つは、他の動物の餌になるという理由です。
カラスに限ったことではありませんが、自然界では死んでしまったものは他の動物の餌になります。
これこそ、食物連鎖と言うべきものでしょう。
死んで時間が経ってしまっては、肉が腐ってしまい食べることができません。
そのため、匂いを頼りに、すぐに動物が駆け寄ってきて餌としてすべて食べてしまいます。
これが、カラスの死骸を見ない本当の理由と言うわけです。
ちなみに、基本的にこれは山や森の中などでの出来事です。
街中でカラスの死骸が見られない理由の一つは、市役所の方などが死骸をすぐに片付けてくれているためでもあります。
- 市民の通報
- 現場に直行
- 迅速な清掃
このように街の美化活動に努める方たちのおかげでもあるのです。
誰かの頑張りがあってこそ、きれいな街が保たれていると言うわけです(^^)
意外と長生きなカラスです
いかがだったでしょうか。
今回は、カラスの寿命はどれくらい?ということで、カラスの自然界での生活と、人間の飼育下における場合、それぞれの寿命について紹介していきました。
見ていただいた通り、カラスの寿命は
- 自然界で10~15年
- 人間の飼育下で20~30年
- 最高で60歳まで生きた記録がある
という事でした。
かなり長寿な鳥と言うのが分かりましたが、やはり60年生きたというインパクトが強いですね(^^;)
とはいえ、時折噂される100年や120年と言った寿命はさすがにあり得ないですね。
これは、カラス自体が神話や昔話などで
- 信仰の対象
- 不幸の象徴
- 神の使い
等として描かれているところから、ある種神格化してカラスを見ていた昔の人々が作った噂話なのだと推測できます。
想像以上に長生きなカラス、あなたの目の前に時折現れる彼らも、ひょっとしたらあなたより年上なのかもしれませんよ(^^)
コメント様
ありがとうございます!
嬉しいです(^^)
ゆーだい
コメント様
コメントありがとうございます!
一応仕事はしています( ̄ー ̄)
八咫烏なんかはずっと生きていたって言われていますねそう言えば(^^)
ゆーだい