世界一長い曲っていったい何かご存知ですか?その曲はなんと639時間も演奏される予定で、現在も演奏は続いています。作曲者やこの曲の背景、演奏場所などこの曲の全てをお伝えしていきます。

世界一長い曲がいったいどんな曲なのか、皆さんは知っていますか?
今回はその曲名やどんな曲なのかについて紹介していきます。

世界一の名にふさわしい、信じられないほどの長さとなっております。

演奏時間は日でも月でもなく、なんと年単位でなければ書くことができないほどです。

さて、いったいどんな曲なんでしょうか?
そしてどれほどの長さを誇っているのでしょうか、詳しく見ていきます。

世界一長い曲は何?

それでは、早速紹介していきます。
今回紹介するのは世界一長い曲です。

この【世界一】という言葉だけでは

「本当に世界一なの?」

「もっと長い曲があるんじゃないのかな」

と疑う方もいるかもしれません。
ですが、曲の長さを見ていただければ必ず世界一だと納得することができるはずです!

想像を絶するほどのその長さ、楽しみにしながら読み進めていってもらえればなと思います。

曲名と作曲者紹介

まずは、世界一長い曲の曲名とその作曲者について見ていきます。

作曲者は、アメリカの現代音楽家の一人ジョン・ケージさんです。
現在はすでに亡くなられていますが、代表曲『4分33秒』をはじめとした彼の作曲作品は今も演奏され続けています。

そして、気になる曲の名前ですが

『Organ2/ASLSP(As SLow aS Possible=できる限りゆっくりと)』

と名前となっています。
出来る限りゆっくりと・・・つまりゆっくり演奏するから長い曲なのでしょうか?

曲名だけでは、あまりどんな曲なのかイメージが浮かんできませんね。
そこでこの次からは、いよいよ今回のメインテーマである演奏時間と、この曲の詳しい背景について掘り下げていきたいと思います。

演奏時間と曲の背景

さて、ここで最も気になるであろう世界一長い曲の演奏時間を紹介したいと思います。
皆さんは、世界一と聞いてどれほどの曲を想像しましたか?

  • 30分
  • 1時間
  • 半日
  • もしかして・・・24時間!?

色々な考えが頭を駆け巡ったのではないでしょうか。
ですが、それらの考えは残念ながら違うはずです。

何故なら、この曲の長さは100年を優に超えるものだからです!!
世界一長い曲、その演奏時間は・・・

639年

となっています!

500年以上演奏したとしても、まだ100年は残っているのです。
もう想像もできない長さですよね(^^;)

一応イメージできるよう説明させてもらいますと、演奏終了までにオリンピックが159回開催される時間と言うわけです。
・・・言葉に直しても、やっぱりスケールが大きすぎて想像がつきませんね(笑)

さて、なぜこれほどまでに長い曲が作られることになったのでしょうか?
639年と言う長さには実は意味があるんです。

この曲は、作曲者のジョン・ケージさんが亡くなられたのち、2001年9月5日からドイツ・ハルバーシュタットにあるブキャルディ廃教会で演奏が開始されました。

そして、639年はこのブキャルディ廃教会にオルガンが初めて設置された1361年から数えて、この曲の演奏が始まった2001年までの時間を示しているんです。

この曲は、2001年~2640年まで演奏が続けられる予定です。
そう、この曲実は・・・現在もブキャルディ廃教会にてその演奏が続いているんです!

どんな演奏がされているの?

さて、この曲について理解が進むと当然気になるのは、曲そのものの内容です。
639年も続く演奏、いったいどんな音楽を奏でるのか気にならないほうがおかしいというものですよね。

その演奏ですが、最初の一年半は『無音』でした。
一切の音楽演奏がされなかったのです!!

そして一年半過ぎたのち、2003年に最初のコードがついに演奏されることになりました。
その翌年の2004年には1音加えた次のコードが鳴らされることになりました。

2006年にようやく3つ目のコードが演奏されたそうです。
そう、演奏開始から5年でわずか3つのコードしか進んでいないんです。

なんというスローペースな音楽なのでしょうか・・・
もはやゆっくり過ぎて、スローペースと言う表現が当てはまらないようにさえ思えてしまいます(^^;)

誰でも聞けるので、是非一度足を運んでみて下さい

いかがだったでしょうか?
今回は世界一長い曲について、その曲名や作曲者、そして世界一の名にふさわしい演奏時間を紹介させてもらいました。

見ていただいた通り、なんとその演奏時間は639年にも及びます。
私たちの孫の孫のそのまた孫の・・・とずっと先の未来までこの曲は演奏され続けているのです。

そう考えると、未来につながるこの曲がなんだかとってもすごい曲のように感じますね♪

ちなみにこの演奏ですが、いつでもだれでも聞きに行くことが可能です。
場所はもちろん、ドイツ・ハルバーシュタットにひっそりと建っているブキャルディ廃教会です。

当然ですが、演奏が終わる前の退室も自由となっておりますのでご安心を(笑)

この一曲を639年で演奏するという壮大なプロジェクトは、「ジョン・ケージ・オルガン・プロジェクト」という企画集団によって行われています。

彼らは、この数百年にも及ぶ壮大な一曲の演奏のコンセプトを『変化の早い現代社会における平静と緩慢な時の流れの再発見』と語っています。

目まぐるしく物事が変化していく現代社会において、あえてゆったりとした時間をその中に見つけ出す・・・
私には難しい哲学はわかりませんが、とりあえずこの音楽を聴くと少しだけ焦りすぎな自分に気づくことができたような気がします。

最後になりましたが、この曲の動画を載せておりますので興味のある方はその演奏に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?(^^)

もちろん、聞き終わるまでに639年もかかりませんのでご安心ください(笑)

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