蚊取り線香の効果はあるのでしょうか?蚊だけでなく、コバエなどへの効果の有無。蚊取り線香の効果範囲や効果の持続時間、屋外での使用についての注意点などを説明しています。
蚊取り線香の効果、いったいどれほどものなのでしょうか。
夏の定番と言えば、私たちの血を吸うために飛んでくる蚊と、それを退治するために置く蚊取り線香なのではないでしょうか。
ですが実際のところ、蚊取り線香で蚊を退治出来た経験がある方はいるでしょうか。
残念ながら、私にはちょっと覚えがありません(^^;)
そこで今回は、蚊取り線香の効果や、その効果範囲・持続時間について調べてみることにしました。
蚊取り線香の効果
それでは、早速紹介していきます。
まずは、蚊取り線香の効果についてです。
夏と言えば、あのぐるぐる巻きの蚊取り線香が定番となっているかと思います。
ですが、実際あの線香に効果はあるのでしょうか。
私自身、夏と言えば蚊取り線香の香りと思っていますし、あの匂い自体が結構好きなほうです。
ですが蚊に対して有効かと言えば・・・正直分かりません(^^;)
蚊取り線香を設置してある部屋で蚊がプンプンと飛び回っている光景は毎年夏に見かけます。
果たして、本当に効果はあるのでしょうか。
蚊取り線香に効果なし!?
蚊取り線香ですが、実際のところ効果はあります。
ただし、良く勘違いされていますが、あの煙に蚊を退治する効果は存在しないんです。
では、どこにあるのかと言うと、それは煙の中です。
あの蚊取り線香の独特の香りは、実は蚊、と言うか虫全般が苦手な除虫菊の香りなんです。
煙の中に目に見えない除虫菊の成分が含まれていて、それらが煙に乗って室内に飛散。
その結果、蚊は煙の成分がある範囲では活動ができなくなってしまいます。
ちなみにこの成分、名前は『ピレストロイド』。
蚊の呼吸を止めたり、神経を麻痺させる効果があるそうです。
実際、煙を密閉した部屋などでは蚊取り線香の効果はすさまじく、元気に飛んでいた蚊もボトボトと落ちてきてしまう程です。
更に、蚊取り線香には蚊を退治する以外にも
- 蚊を寄せ付けない効果
- 隠れている蚊を引きずり出す効果
も含まれているんだそうです。
家の中への新しい蚊の侵入を防ぎ、更に家の中の蚊は完膚なきまでに退治する・・・
どうやら、蚊取り線香は私たちが思っている以上に優れた殺虫効果を有しているようです。
コバエは退治できるの?
さて、蚊と共に私たちを困らせるのがコバエですよね(^^;)
あの耳障りな音と、気持ちの悪いフォルムは見るだけで嫌になってしまいます・・・
そんなコバエに関しても、こんな疑問を持っていませんか?
「蚊取り線香でコバエも退治できるのか」
これです。
確かに、蚊とそう大きさが変わらないコバエなら、なんとなく一緒に退治できそうな気がしますよね。
調べてみたところ、なんとコバエにも蚊取り線香は効果があるそうです!
実際、蚊取り線香に含まれている成分は蚊専用のものではなく、虫全体に殺虫効果のあるものです。
ですので、コバエにたいしても充分効果は期待できます。
・・・が、です。
最近のコバエは、なぜかやたらとたくましいです(^^;)
薬剤耐性、つまり薬などに対してある程度慣れてきてしまうため徐々に効果が薄くなってきてしまうのです。
そのためか、殺虫効果のある蚊取り線香であっても退治しきれないこともあるようです。
また、銀バエなどある程度大きさのあるハエに対しても、同じく退治するとまではいかないようです。
その場合は、煙の効果が充満している範囲にのみハエを寄せ付けない、程度の効果があると思ってください。
効果範囲と持続時間について
さて、蚊取り線香の殺虫効果をわかっていただいたところで、続いては蚊取り線香の効果範囲についての説明です。
実は、と言いますか当然といいますか、蚊取り線香には効果範囲が存在します。
それを理解していないと、確かに効果がないように感じてしまうのも無理はありません。
・・・私がそうでした(笑)
効果範囲を超えてしまいますと、いくら優れた殺虫効果を持つ蚊取り線香であってもどうやら十分な効果は期待できないようです。
では、いったいどのくらいの広さまでなら大丈夫なのでしょうか。
効果範囲
蚊取り線香の効果範囲についてですが、一体どれくらいなのだと思いますか?
「部屋を閉め切っていれば煙が充満するし、家全体に効果があるのではないか・・・」
このように期待してしまいますよね。
ですが実際は、6畳ほどの広さのみだといわれています。
先ほど書きましたように、蚊取り線香の殺虫作用は煙そのものではなく、煙に含まれる殺虫成分によるものです。
そして、それが散布される範囲は、蚊取り線香を置いてある場所から精々畳6畳ほどの広さなのです。
それ以上広い部屋に設置した場合でも、もちろん殺虫作用のある煙は散布されます。
ですが、効果はその分薄まってしまいます。
6畳なら蚊を退治することができても、10畳では良くて蚊を気絶させるのが精いっぱいといった所でしょうか。
ですので、出来るなら一室ずつに蚊取り線香を設置し、部屋を密閉して成分が逃げないようにして使うのがおすすめです(*’▽’)
屋外では有効なの?
さて、蚊取り線香を使うのは家だけではありません。
キャンプやバーベキュー等の際には外で使用することも。
ですが、そもそも屋外で蚊取り線香を使用した場合、その効果はあるのでしょうか。
蚊取り線香を屋外で使用した場合、その有効範囲は2メートル前後とされています。
更に、風向きにもよりますのでもしかしたら自分たちがいる場所と反対方向に煙と有効成分が飛ばされてしまう恐れも・・・
屋外でおすすめの使用法は、自分たちがいる場所を中心として4隅に蚊取り線香を設置するやり方です。
これなら、たとえどの方向から風が吹いても殺虫作用は有効に働いてくれます。
また、もう一つ屋外で使用する際の注意点が。
それは、なるべく低いところに置くという事。
蚊取り線香の煙は、当然上の方に出て行きますよね。
そして、煙と一緒に殺虫成分も上に向かって流れていきます。
これが家ならば、天井にぶつかった後部屋の中に充満していくのですが・・・屋外ではそうはいきません。
そのまま煙が流れていってしまいます。
ですので、出来る限り低いところに蚊取り線香を設置し、殺虫成分が逃げていかないように気を使う必要があります。
蚊は高いところからやってくるのではなく、低空飛行にて足首などを中心に狙ってきます。
下から煙で追い返してしまいましょう!!
持続時間はどれくらい?
最後に、蚊取り線香の持続時間についてです。
あのぐるぐる巻き、かなり長いのでそれ相応の持続時間がありそうですが果たしてどれほどのものなのでしょうか。
これについては、
- 一般的な蚊取り線香=7時間
- 大型の蚊取り線香=12時間
となっています。
勿論、メーカーによって多少の差はありますが、多くの蚊取り線香ではこれを基準として考えてもらえたら大丈夫です。
ですので、就寝前につければ、朝起きるまでの間は十分蚊を寄せ付け無い効果が期待できるというわけです。
ただし、風が強い場所では早く燃えてしまうためその分持続時間も短くなってしまいます。
- 扇風機の前
- クーラーやエアコンの風が当たる場所
等では火が強くなり、どんどん蚊取線香は小さくなってしまいます。
特に扇風機の前に置いておくと、
「煙が部屋全体に行きわたるかも」
と考えてしまいます。
ですが実際には、6畳程度の部屋なら煙と殺虫成分は自然と行き渡りますので、そういった心配はいりません。
寝るときに気を付けるポイントは、寝返りを打った際などに蚊取り線香を倒さないことです。
万が一、火事に発展する可能性もあるからです。
布団から少し離れた位置に設置して寝ることにしましょう。
夏の風流、蚊取り線香!
いかがだったでしょうか?
今回は、蚊取り線香の効果はないの!?ということで、蚊取り線香で蚊が退治できるのか、効果範囲や持続時間はどれくらいなのかについてお伝えしていきました。
見ていただいた通り、蚊取り線香の効果は広すぎる部屋にさえ置かなければかなり高いです。
どんなものにも言えますが、使用方法を間違えれば効果は十分に発揮されませんからね(^^;)
- 6畳前後の部屋
- 使用後は部屋を密閉
この点だけを意識すれば、あなたの家の蚊は、蚊取り線香1つですべて対峙してくれます!
是非、今年の夏は正しい使用方法で蚊取り線香の効果を実感してくださいね。