流石の読み方、知っていますか?この記事では、日常よく使う言葉を漢字にした流石の読み方や意味、由来や苗字の際の読み方をお伝えしていきます。
流石の読み方、知っていますか?
流れる石と書くこちらの漢字、ちょっとかっこいいですよね。
実はこの漢字、私たちも日常生活の中でよく使う言葉を示しているんです。
この流石、漢字にしてしまうとなんと読むのかわからないという方が多い文字なんです。
そこで今回は、この漢字の読み方と、言葉の意味や由来、苗字にした時の読み方について紹介していきたいと思います。
流石の読み方
それでは、さっそく本題に入っていきたいと思います。
今回紹介するのは『流石』の読み方です。
そのまま読んだら「りゅうせき」とでも読んでしまいそうなこちらの漢字、じつは私たちも会話の中でよく使っている言葉なんです。
この二つの漢字の読みからはちょっと思いつかないこの読み方、いったいなんだと思いますか?
正解は・・・
さすが
です!
じつはこちらの漢字、流石と書いて「さすが」と読むことができるんです。
これは知らなければ読むことはできない文字ですね。
・・・実際、流木(りゅうぼく)と言う字があるので、流れてくる石は流石(りゅうせき)でもいい気はしますけど(笑)
流石の意味
では、流石の意味についてもお話ししていきたいと思います。
皆さんは、どういった時にこの流石(さすが)を使っているでしょうか?
この言葉は、本来相手に感心した時などに使う言葉です。
「この問題が解けるなんて流石だな~」
「流石、先輩はすごいです!!」
等が例として挙げられます。
このように、相手に対する称賛の気持ちがあるときに使うのが一般的ですが、一方で
「流石の山田も、世界大会では勝てないか・・・」
のように、相手を褒めつつも一定の条件下で逆に低く言う際にも用いることがあります。
この文章ですと、「流石の山田」で山田さんの実力を認めつつも、後半の部分で世界では厳しいといっていることが分かります。
まあ基本的には、流石=相手への称賛と覚えておけば大きく間違えることはないですね(^^)
流石の由来
そもそも、何故流石を流石と読むのでしょうか?
こんな読みにくい漢字にしなくても・・・なんてついつい思っちゃいますよね。
実は、この言葉にはちゃんとした由来があるんです。
その由来とは、中国のことわざの一つ【沈石漱流(ちんせきそうりゅう)】です。
漱は口をすすぐという意味だそうです。
このことわざは「山水に隠れて自由な生活を送る」、簡単に言うと自然の中で悠々自適な生活を送る、という意味になります。
このことわざを、その昔中国の孫楚という政治家が誤って「漱石沈流」と言ってしまったそうです。
間違いを周りから指摘された彼は、意地になり「私は間違っていない!!」と強く言い返しました。
ちなみに彼の言い訳は
「『漱石沈流』は正しいだろ。流れを枕にするのは耳を洗うため、石をすすぐのは歯を磨くためだ!」
だったそうです。
意味が通るような通らないような(^^;)
その頑固さも相まって、間違いを頑として認めない孫楚の姿に周りの人は
「さすがは孫楚」
と称賛?したそうです。
この流石は、ほめていない気もしますが(笑)
このプチ事件が背景にあって、いざ日本にこの故事が入ってきたとき孫楚の間違ったことわざから文字を取って
流石=さすが
としたのが始まりだそうです。
ちなみに、このエピソードをひどく気に入ったのが、かの有名な文豪:夏目漱石です。
もう分りますよね?
彼の漱石と言う名はペンネームなのですが、実は、このことわざから取っていたんです♪
名字の時の読み方は?
さて、実はこの流石、苗字としても用いられているんです。
流石さんの読み方はそのまま『さすがさん』の時もありますし、『りゅうせきさん』、『ながれいしさん』なんて時もあるみたいです。
一般的には『さすがさん』が最も多く、山梨県のあたりにこの名字の方が多く住んでおられるそうです。
見慣れていないと、読み方が難しいかもしれませんね。
一番いいのは自己紹介の時、名刺やメモなどに名前の振り仮名をしっかり書いておくことですね(^^)
読めたあなたは流石です
いかがだったでしょうか?
今回はさすがの読み方は、ということで流石の読み方や意味、由来などをお話しさせてもらいました。
最後にポイントをまとめておきますと、
- 流石=さすがと読む
- 名字でも流石=さすがと読む場合がほとんど
- 意味は、基本的に相手への称賛
- 由来は中国のことわざ
といった所です。
相手の方を褒める意味を持つ、いい言葉ですね♪
日常生活でもよく使う言葉のはずなのに、漢字にすると読めない、というのもなんだかおもしろい話ですね。
今回、この漢字をサラッと読めたあなたは・・・流石です!!
と漢字の使い方を最後に示したところで今回の記事は終了です。
ありがとうございました!