灯油が余ったとき、処分はどうしていますか?この記事では灯油の処分方法について少量の灯油が余ったとき、大量に余ったときと2つのケースで見ていきます。ガソリンスタンドを活用した処分方法も紹介!
灯油が残ってしまった時、あなたはどう処分していますか?
ストーブを使う冬、大変重宝する灯油ですが、ほとんどの方にとって冬時期以外は使う事はほとんどありません。
冬が明け春が来る頃にふと部屋を見ると、使いきれなかった灯油の入ったポリタンクがポツン・・・何てこともあるのではないでしょうか?
そこで今回は、そんな使い切れず残ってしまった灯油の処分方法について詳しく見ていきたいと思います。
灯油の処分方法ってどんなものがあるの?
灯油が残ったとき、多くの方がやっているのは来年へ使いまわすことです。
確かに、ストーブを使う家庭なら毎年必ず必要とするものではありますので、来年改めて使うのも正解のように思えます。
ですが、一年間使わない灯油のためにスペースをあけておくのももったいない気がしますよね(^^;)
それに一年という長い期間使うことなく置きっぱなしにしていては灯油の劣化も気になるところです。
ここからは、灯油の処分方法について
- 少量残った灯油
- 大量に残った灯油
の2パターンで、どのような処分方法があるのかを見ていきたいと思います。
また、皆さんが最も気になるところの一つ、使い切れなかった灯油の長期保存についても詳しく見ていきます。
少量の灯油が残った場合
まずは、少量の灯油が残った場合です。
うまく計算して購入していても、ポリタンクの底などにわずかながら灯油が残ってしまう事ってありますよね。
「少しだけだし捨ててもいいかな?」
と思っても、肝心の捨てる場所や、そもそも捨て方が分からない・・・という方も多いかと思います。
ここからは、少しだけ手元に余ってしまった灯油の処分方法についてお伝えしていきます。
不用品回収に出す
要らないものを引き取ってくれるありがたいサービスの一つ、不用品回収。
実はこの不用品回収では、いらなくなった灯油まで引き取ってくれるんです。
インターネットで調べればお近くの不用品回収店と、そこが危険物回収を取り扱っているか(灯油は危険物に当たります)がすぐにわかります。
もしそういったお店があれば電話してみましょう。
多少お店が遠い場合でも出張回収サービスを行ってくれる場合もありますし、電話である程度の見積もりを取っておいてもらえれば、どの程度の出費で済むのか事前に知ることができます。
少量の灯油なら費用がそこまでかさむ心配もございません。
自宅の土に流す
家で園芸を行っている方限定ですがこんな方法も。
灯油が少量なら、自宅の畑に穴を掘り土の中に流し込んでしまうのも一つの手です。
灯油は2~3日で気化しますので、その上に土をかぶせておけば大丈夫です。
新聞紙に包んで捨てる
本当に少量だけなら、捨ててしまうことも可能です。
やり方の手順は
- 新聞紙や布に余った灯油をしみこませる
- 灯油が垂れてこないよう、その周りを新聞で何重かに覆う
- ビニール袋に入れてゴミの日に出す
と言うものです。
新聞紙にしっかりと吸収させ、更にそれを新聞で包めば漏れてくる心配はありません。
しっかり対策さえしていれば、燃えるゴミで出しても引火・爆発を起こす危険はないので安心してください。
ただし、この方法は残った灯油が少量の場合のみ有効ですのでお忘れなく。
大量の灯油が残った場合
さて、上で紹介したのは少量の灯油が残った場合の処分方法でした。
では、大量に余った灯油はいったいどうすればいいのでしょうか?
まさかポリタンク丸々1つ分もある灯油を、新聞に吸収させて燃えるゴミに出すわけにはいきませんよね(^^;)
ここからは、大量の灯油を処分する方法についてお伝えしていきます。
ガソリンスタンドに持っていく
ガソリンスタンドに余った灯油を持っていく処分方法があります。
当然と言えば当然ですが、ガソリンスタンドと言う場所はガソリンや灯油といった危険物を扱う専門店です。
そのため、どこよりも上手に灯油を処分してくれるんです。
灯油回収します!!
何て看板が出ているわけでもないので案外知られていませんが、ほとんどのガソリンスタンドでは持ち込みさえすれば余った灯油は処分してくれます。
ただし、最近はセルフのガソリンスタンドなどが増えており、そういったお店では残念ながら回収までは行っていない場合も・・・
余った灯油を持ち込みをする前にまず一度、お店に確認してみましょう。
尚、持ち運びの際などに服に灯油がついてしまった場合の対処法をこちらの記事にて書いておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
灯油販売店に持っていく
灯油を購入する際、灯油販売店で買っている方も多いはずです。
その店舗に持っていくのもいい方法です。
仮に灯油を運んでくる車から購入した場合は、その移動販売を行っている会社の本部があるところに持っていきましょう。
こちらも、当然ですが灯油の回収を行っているか一度連絡を取ってみてください。
バイク販売店や整備会社に持っていく
余った灯油はいらないから余るわけですが、中には一年中灯油を使う仕事の方もいるわけです。
バイク販売店や整備会社などはその最たる例と言えます。
近くにそういったお店がある場合、一度連絡し許可がもらえれば持ち込んでみてください。
要らない灯油を処分しただけなのに、むしろ相手から感謝して貰える可能性が高いです。
知り合いにあげる
早い家庭では3月に入る前ころにストーブを片付けますが、中には5月上旬位までストーブを出しているご家庭もありますよね。
そういった方が近所にいるなら、余った灯油を分けてあげるのはいかがでしょうか?
特に足の不自由な方、なかなか重い灯油を運べない高齢者の方たちには大変喜んでもらえます。
自分は不要な灯油の処分を。
相手は灯油を買いに行く手間が省ける
まさにWin-Win、お互いにとって利益がある理想的な関係ですね♪
使い切れなかった灯油の長期保存は大丈夫?
さて、使い切れなかった灯油ですが
私、一年間家で保存しているけど大丈夫?
と思った方も多いことでしょう。
かく言う私の家でも使い切れなかった灯油を1年間そのまま放置して、次の冬に使っていたこともありました。
果たして灯油の長期保存は行っても問題のない行為なのでしょうか?
灯油は劣化します
最初に結論から言いますと、灯油の長期保存によってその質は劣化します。
どんなものであれ段々と劣化していくものですが、灯油もその例から漏れません。
また、灯油の持ち運びや保存に使用しているポリタンクですが、この多くはプラスチックでできています。
そして、プラスチック製のポリタンクに長期間灯油を入れておくと・・・灯油が段々とポリタンクを溶かしてしまうのです!!
プラスチックが解けて混ざってしまった灯油は質の低下だけでなく、性質そのものも変化してしまいます。
灯油劣化による事故事例
長期保存した灯油は様々な問題を引き起こします。
- 火の燃焼不良
- 着火不良
など品質の低下による問題はもちろん、最悪の場合爆発事故が起こってしまうこともあるんです。
毎年冬に聞かれる石油ストーブの爆発事故。
実は、あれの原因の一部は劣化した灯油をストーブの燃料にしたのが原因なんです・・・
もし保存するなら
そうは言っても、「また寒くなるかもしれないから」と言う理由で灯油を大目に購入してしまう方もやはりいます。
もし、長期において灯油を保存する場合
- 直射日光には当てない
- なるべく暗くて涼しい場所に保管する
の2つを守って下さい。
これだけでもかなり灯油の劣化を防ぐことができます。
ただしこれはあくまで灯油の劣化スピードを遅らせる方法です。
決して灯油が劣化しないわけではありません。
灯油は購入した年に出来る限り使い切るのが基本だという事は忘れないでください。
余った灯油活用方法
では最後に、余ってしまった灯油の活用方法についてお話しします。
処分するのもいいですが、自分で活用できるならそれに越したことはありませんよね。
我が家で実践している活用方法3つを紹介していますので、参考にしてもらえればなと思います。
ファンヒーターに
ご家庭にファンヒーターがある方は、是非こちらで活用ください。
ファンヒーターを脱衣所に置けばお風呂に入る前も、入浴後もずっと温かいままで過ごすことができます。
また、室内で洗濯物を乾かす際にも大活躍してくれるので、是非ご活用ください。
梅雨時期の洗濯物乾燥に
4月上旬までストーブを使った場合、そのすぐ後には梅雨時期がやってきますよね(^^;)
梅雨は雨ばかりでなかなか外に洗濯物は干せません。
その場合、部屋の中でストーブを焚き、室内で服を乾かしましょう。
これなら比較的短時間で洗濯物が乾きますし、何もつけてない状態の部屋よりもパリッと服が仕上がります。
ストーブでお餅を
冬に余るものは灯油ともう一つ・・・お餅です。
ストーブでお餅を焼いてみるのはどうでしょうか?
ストーブの上に網を置き、箸でコロコロひっくり返しつつ焼き上がりを待つ。
オーブントースターなどでも餅は焼けるのですが、なんとなく自分で焼き上げた!!という感覚があって私は毎年ストーブでお餅を焼いています。
味も手間暇かけた分美味しく感じられるので、是非一度お試しを♪
一番いいのは、使う分だけ購入すること
いかがだったでしょうか?
今回は余った灯油の処分方法と活用術についてお話しさせてもらいました。
偉そうに言いましたが、僕も最近まで去年の灯油を使いまわしていた人間です(;´・ω・)
実際それで今までは一度も事故がありませんでした。
しかし、それはあくまで今までは、です。
いつ事故があるかわかりません。
そして、古い灯油より新しい灯油の方が事故発生確率がはるかに少ないのはまぎれもない事実です。
また、新しい灯油の方が火が付きやすく、温まりやすいのも忘れてはいけません。
安全のため、暖かい冬を過ごすため。
是非、灯油は使える分だけ購入し、余った分は上手に処分してしまってくださいね(^^)
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