心筋梗塞の後遺症についてご存知でしょうか?息切れや動悸、不整脈と心不全が有名ですがそれだけではありません。全部でつの後遺症が患者を襲うのです。襲ってくる心筋梗塞後遺症の恐怖、そして家族に出来ることをお伝えしていきます。

心筋梗塞後遺症に悩む人

心筋梗塞、恐ろしい病気です。
この病気になってしまうと、治療が少し遅れただけで手遅れになってしまうことも十分にあり得ます。

まさに一瞬の判断が生死を分かつの病気なのです。
ですが、心筋梗塞の恐ろしいところはそれだけではありません。

この病気、後遺症もまた大変恐ろしいものなのです。
この記事では、実際に身内が病気になった私の体験をもとにその恐怖をお伝えしていきます。

患者を襲う後遺症の恐怖

実際に病気になっていない人たちは、ついつい病気の恐ろしさにばかり目が行きがちです。
心筋梗塞は発症した瞬間に命が危険にさらされるため、特にその傾向が強いかと思います。

ですが、病気になった人とその家族の考えは少し違います。

私の母が、数年前に心筋梗塞で倒れました。

一時は生死の危機だったそうですが幸いにも一命をとりとめ、今では退院し、家で心筋梗塞発症前と変わらない生活を送っています。
・・・表面上は、ですが。

母は数か月の入院生活を経て、退院。その後も続く服薬治療によりかなり症状は安定しました。
病気発症前よりも健康に気を遣うようになり、ダイエットにも成功しています。

ですが、心筋梗塞の恐怖は、母からその手を離してくれませんでした。
後遺症が残ったのです。

退院した時には、母本人も、私たち家族も

これでやっと元の生活に戻れる!!

と心より思いました。
ですが、甘かったのです。

むしろ、退院後からが心筋梗塞という病気との本当の戦いだったのです。

心筋梗塞の後遺症5つ

ここからは、心筋梗塞患者を襲う5つの後遺症について書いていきます。
先ほど書いたように、母にとっても、家族にとっても心筋梗塞という病気を知ることになったのは病気の治療が済んだ後でした。

脳梗塞などの後遺症が世間で騒がれている一方、心筋梗塞の後遺症についてはあまり世に知られていません。
ですが、その恐ろしさは決して引けを取らないものです。

この事実について知っておくと知らないとでは、患者本人も、そしてそれを支える家族にとっても心構えが断然違ってきます。

知ってしまうと、本当になりそうで怖い

今現在心筋梗塞で入院している方、過去に心筋梗塞を起こした方はこのように思うかもしれません。
ですが、一度でも病気を発症した以上、皆さん等しくこのような後遺症に襲われる可能性はあるのです。

知るのは怖いかもしれません。
ですが本当に怖いのは、知らずに日々を過ごし、突然問題に直面してしまった時です。・・・私の母のように。

どうか恐れず、ここから先の情報に目を通してもらえればなと思います。

不整脈

心筋梗塞の後遺症でとくに有名なのが、不整脈心不全です。
不整脈は急性心筋梗塞を起こした方の多くに見られる代表的な後遺症とも言えます。

主な症状としては

  • 脈拍が飛ぶ
  • 急な動悸
  • 息切れ

が起こってしまいます。
重度な方の場合には、動悸からめまいが起こり、ついには失神してしまうこともあるそうです。

ただし、軽度の場合などには自覚症状がない方もいるそうです。

心電図を測ってみた所、不整脈を示していた

という風に、検査を受けて初めて自分の不整脈を確認する方も案外多いです。

治療は、主に服薬によるものです。
継続的に薬を飲み続けることで症状の改善、あるいは悪化を防ぐことができます。

ただし、まれにかなり重症な不整脈を起こしている方も・・・
重度の不整脈は、日常生活を送るにも支障をきたすほどの息切れを起こしてしまいますし、最悪の場合心室細動という非常に死亡確率の高い不整脈を引き起こしてしまう恐れもあります。

その場合は、治療の一環としてカテーテルという危惧を用いた手術や、ペースメーカー埋め込み手術を行うこともあります。

心不全

もう一つの代表的な後遺症が、この心不全です。
実に心筋梗塞患者の半数近くが心不全を起こすとさえ言われています。

心不全とは、血液を体中に循環させる働きを持つ心臓の機能低下によって起こってしまう症状です。

具体的な症状は、

  • 血液循環量低下による足のむくみ
  • 動悸
  • 息切れ

が起こりえます。

心不全による息切れはかなりつらいものがあります。
今まで何の問題もなかった階段の上り下りが、息切れが止まらず休憩を挟まなければいけなくなる・・・

これだけでもきついですが、この程度の症状はまだいいほうです。

ひどい人の場合は家事や食事といった基本的な動作を行うだけで息が苦しくなり、疲れて動けなくなります。
食欲も低下し、ますます体力が落ちて・・・という悪循環にはまってしまうのです。

私の母もこの症状が出ており、時折息が苦しくなって動けなくなることもあります。
今ではずいぶん良くなりましたが、当時は数分歩くだけで息が切れていたこともありました・・・

高齢者の方の場合には、夜間の急な心不全により肺に水がたまることもあります。
この場合は即入院です。

治療すれば退院も可能ですが、またすぐ再発して入院することも多い恐ろしい症状です。

治療方法は

  • 服薬治療
  • カテーテル手術

の2種が一般的です。

幻痛

心筋梗塞を起こした方は、言葉にできないほどの心臓の痛みに襲われるそうです。
あまりの痛みに、呼吸することすらままならいそうです。

その痛みは、そして恐怖は骨の髄まで刻まれます。
その結果、病気が治っても当時の激しい痛みが襲ってくるのです・・・

いわゆる、幻痛という症状です。

顔をゆがめ、痛みに悶える母を何度も病院へ連れていきました。
そして医者から告げられるのは

心臓に異常は見られません

です。
母が目の前で痛がっているにもかかわらず、どこも異常はないというのです。

心筋梗塞を起こした場所を通ったり、少しの胸の痛みに襲われた時などに当時の恐怖がよみがえり、そこから激痛が心臓に走ったように感じてしまうそうです。

この症状は、心筋梗塞発症から数年がたった今でも、母を苦しめ続けているのです・・・

心筋梗塞の再発

心筋梗塞の治療が終わった=再発はない

という意味ではありません。
当然、再度の心筋梗塞発症もあり得るのです。

というより、発症前よりもリスクは上がっているというのが実際のところです。
発症後6年以内で、男性なら18%、女性なら実に35%がもの方が再度心筋梗塞の発見があるといわれています。

更に、同時に発症する方も多いとされている糖尿病ですが、糖尿病患者の場合に更に再度の梗塞発生率、および死亡率の急激な上昇があるそうです。

消えない恐怖

上で紹介した4つの症状は、複数、あるいはそのすべてが患者を襲ってきます。
治ったと思っていても、

ある日突然心臓の痛みに襲われる。

息が苦しくなり、呼吸することすらままならない・・・

このような症状に襲われ続けてしまうのです。
結果として患者は、心筋梗塞再発の恐怖が消えないのです。

  • 運動している時
  • 買い物中
  • 家で一人の時

恐怖は突然襲ってきます。

もし今ここで梗塞が起こったら…!!

患者は人知れず、常にこの恐怖と戦っているのです。
中にはこの終わりの見えない戦いで傷つき、家を出ることすら怖くなってしまった方もいます。

趣味だった運動を、再発の恐怖におびえてしたくないという理由で辞めてしまった方もいます。
もしかしたら、ほかのどの後遺症よりも恐ろしいのが、この再発の恐怖なのかもしれません・・・

再発の不安を少しでも解消できたらと思い、色々とみていたのですが、とても良い飲み物を最近見つけました。

お菓子で有名な森永製菓が販売している【おいしい青汁】という商品です。
実際に私も飲んだのですが・・・とにかく美味しいです(笑)

勿論それだけではなく、

 

  • 心筋梗塞や心不全の予防
  • 野菜不足による健康不安の解消
  • 肥満・糖尿病など現代病の改善

 

と言った効果が見込まれる素晴らしい飲み物でもあります。
もし興味のある方は、是非一度ここに書いてあるその魅力の数々に目を通してみて下さいね(^^)

➡ 毎日たった1本でケアする機能性表示食品!森永製菓のおいしい青汁

家族のできること

いかがだったでしょうか?
今回はほとんど知られることのない心筋梗塞の後遺症5つを紹介しました。

どれも大変恐ろしいものです。
一度でも心筋梗塞を起こしてしまった方は、一生後遺症と戦って生きていかなければならないのです。

残された家族は、いったい何ができるのでしょうか?
私が思う援助は、

  • 運動に付き合う
  • 体調が悪い時は家事を代わる
  • 気を遣いすぎない

です。
心臓の働きが落ちているわけですから、運動をしてある程度機能を保つ必要があります。

ですが、再発の恐怖におびえ運動どころか家から出ることすら怖がる方も少なくありません。
その場合は、家族の人が定期的に運動に付き合ってあげましょう。

一緒に歩く人がいれば、かなり恐怖が軽減されるそうです。
母曰く

誰かがいれば、万が一の時にすぐ救急車を呼んでもらえるから安心できる

だそうです。
こういった心の支えこそ、最も大事な事なのではないでしょうか。

また、心臓の痛みや体調不良に襲われている時は、家事を変わってあげましょう。
みんなで協力して家のことを行えばいいのです。

家事は思った以上に体力を使う動作ですので、心臓に異変を感じた時は無理せず家族を頼りましょう。

そして最後は、気を遣いすぎないということです。
あまりに気を遣いすぎると、本人が精神的な負担を感じてしまうこともあります。

また、家事などすべてのことを代わってあげることは、運動の機会をなくし、結果的に体調を悪くしてしまうことにもなりかねません。

負担をなくすことは、決してやさしさではありません。
できることはやってもらいましょう。

家族のできることは、そんなに多くないです。
私自身、母が病気になって実感しました。

ですが、数少ないできることが患者の力になっていることもまた事実です。

一度発症した以上、心筋梗塞の後遺症とは一生付き合っていくことになります。
どうか一人ですべてを解決しようとせず、家族一丸となってこの病気との戦いに挑んでいただければなと思います。

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