2月3日は節分です。 豆まきをして鬼退治をしたり、年の分だけ豆を食べる家も多いと思います。 最近では、恵方巻を食べるご家庭も増えてきたとか。 さて、高齢者施設でも節分は大事な行事の一つです。 昔からの風習を大事にしている […]

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2月3日は節分です。

豆まきをして鬼退治をしたり、年の分だけ豆を食べる家も多いと思います。

最近では、恵方巻を食べるご家庭も増えてきたとか。

さて、高齢者施設でも節分は大事な行事の一つです。

昔からの風習を大事にしている方も多いですし、普段あまり外に出る事のない利用者の方にとってみれば、季節感を感じることのできる大事な行事です。

前回の記事では、高齢者の方が喜ぶ節分レクについていくつか紹介しました。

節分という行事に絡めることで、季節感を味わいつつも楽しくリハビリやレクリエーションを行ってもらえます。

今回も、節分にふさわしいレクをいくつか紹介していきます。

節分レク

【節分】をキーワードに今回のレクリエーションは考えています。

軸となるものを決めて取り組めば、意外と簡単に出し物やレクリエーションは決めることができますね。
それでは、さっそく紹介していきます。

いくつか紹介していきますが、当然施設の利用者の方のレベルによっては合わないものもあります。
自分たちが接することになる高齢者の方たちがどういったレベルの方なのかをしっかりと把握したうえで出し物を提供してもらえたらと思います。

恵方巻を作る

恵方巻を食べるのは割と最近の行事ですが、それでも多くの方に浸透している行事です。

高齢者施設などでは、節分には巻き寿司が食事として出るのが定番となっているところも多いのではないでしょうか?

もちろん、この巻き寿司を食べてもらうだけでも、十分に節分を味わってもらうことはできると思います。
ですが、更に節分を味わってもらうにはどうしたら良いでしょうか?

…それは、自分たちで恵方巻を作ってもらうことです。

やはり、自分たちで作ったものを食べるというのはそれだけで格別のおいしさに感じるものです。
また、女性の方などは以前の記事で紹介したように、節分の日には昔からの伝統的な料理を作っていた方も多いと思います。

自分で作ったものを自分で食べるのはやはりおいしく感じるもの。
特に、昔料理をしていて、現在はしていないような方であったならその味は格別に感じます。

利用者の方も、料理をすること自体にとても喜んでくれるので、ぜひ試してみてください。

鬼の面作り

続いては鬼の面作りです。

鬼の面は、節分の定番:豆まきで使用します。

豆まきを行うのは利用者の方たちなのですが、そういった節分ならではのレクや出し物の準備はどこの施設でも職員がしているものだと思います。

その準備の一部を利用者の方にもやってもらうのです。

高齢者の方の多くは現役の時には私たちの想像もつかないほどに現役バリバリで働いていたような方たちがほとんどです。

そういった方たちにとっては、誰かに何かをしてもらうことは【申し訳ない行為】であり、また【物足りない行為】でもあるのです。

自分が何もできなくなったように感じ寂しく思ってしまうそうです。

こういった方たちは、誰かの役に立てることをとても喜びます。
ですので、ぜひ一緒に準備をしてください。

生き生きとした表情が見られることでしょう。

時折、

「○○さんのおかげで助かります」

「ワタシよりもよっぽど手馴れていますね」

等声掛けも行っていきましょう。

こういった些細な声掛けが高齢者の方の自尊心を高め、「自分はだれかの役に立てているんだ」という気持ちを強くしてくれるのです。

豆まきの玉作り

高齢者施設では、豆まきを小さな豆で行うところは少ないのではないでしょうか。

  • 食べたら危ない
  • 豆がつかみにくい
  • 掃除が大変で

等理由は様々でしょうが、いずれにせよ市販の豆まき用の豆を使うところはあまり多くないように感じます。

こういった施設では、豆まきの代わりに手作りの玉(新聞紙を丸めたもの)を使うところも多いようです。

その玉作りを、利用者の方と一緒に行うレクです。

新聞紙を丸めることは意外と手の力を使うので、腕のリハビリにもつながりますし、先ほどの鬼の面づくりと同様に高齢者の方の役割意識を高めてもくれます。

また、自分達の作ったものでやるとレクにも熱が入るようで、いつもより頑張って参加してくれる方も増えるように感じます。

鬼のお散歩

これは、職員が行う出し物です。

鬼の格好をした職員が、施設内を練り歩きます。
豆まきに限らず、施設での行事はどうしても歩ける方、椅子に座れる方などの比較的元気な方が主な参加者となってしまいます。

ですが、施設にはベッドで寝ていることがほとんどの方も当然います。
そういった方たちにももれなく節分を楽しんでもらおうというのがこの出し物の狙いです。

この出し物は、すべての利用者の方に体験してもらえるのでオススメです。
折角の節分レク、どうせなら一人でも多くの方に参加してもらいたいですものね。

  • 事前に各部屋に豆(もしくは代わりの玉)を用意する
  • どういった状態の方がその部屋にいるのか

などの情報をしっかりと把握しておくことが成功のカギです。

節分を楽しんでもらう

とにかく大事なのは、【節分という行事を楽しんでもらう!!】
これに尽きます。

ついつい節分レクや出し物にばかり目がいってしまいがちですが、利用者の方の楽しむにはどうしたら良いのかを第一に考えることは決して忘れないでください。

数多くのレクを行ったり、にぎやかな出し物をすることだけが節分の楽しみではありません。

節分の風習や習わしについて話すこともレクの一環ですし、そもそも季節行事を騒がしく迎えるのは嫌だという方だっているかもしれません。

どういった節分を迎えることが自分の施設に合っているのか、まずはそのことに意識を集中して考えることから始めましょう!