骨のひびについていろいろと説明している記事です。ひびが入ったときの症状やその原因、完治期間はどれくらいかかるのかなど一つずつを詳しく見ていきます。

骨にひびが入ったときの症状を知っていますか?

 

高齢者の方は、ちょっとした衝撃で骨折や骨にひびが入ることがあります。
また、若い人であっても打ち所が悪ければ、転倒の際骨にひびが入ってしまうことも・・・

骨は、老若男女等しく大事な体の構成物質の一つです。
ここにひびが入っている状態とは、いったいどういったものなのでしょうか。

今回は、骨にひびが入った際の症状や治療法などを見ていきたいと思います。

骨にひびが入った!?

それでは、紹介していきます。
今回は、骨にひびが入ったときの症状や治療方法・完治期間、そもそもの原因など、気になる情報について見ていきます。

骨折というとかなり危険な状態であることは想像できるかと思います。
ですが、骨にひびと聞いても、どれくらいの状態なのかいまいち把握できない方も多いのではないでしょうか。

私の周りの人からも

 

「ヒビは病院行っても治らない」

 

「骨のヒビは放置で良いんだって~」

 

と言う声を聴きます。
ですが、実際のところはどうなのでしょうか?

まずは、骨にひびが入る原因について詳しく見ていきたいと思います。

原因

大きな事故に合った場合、骨は骨折してしまいます。
逆に、ちょっと擦りむいた程度では、かすり傷はついたとしても骨に影響が出ることはありません。

では、どういった時に骨にひびが入るのでしょうか。
主な4つの原因について見ていきたいと思います。

転倒

まずは、転倒です。
転倒、つまりこけることによってひびが入ってしまうのはほとんどの場合高齢者の方です。

高齢者の方は骨粗しょう症、つまり骨がもろくなる病気のため、少しの衝撃で大きなダメージを受けてしまうのです。
ですので、転倒しただけでもヒビや骨折と言う大けがにつながってしまうことになるのです。

ちなみに、骨が成長しきっていない子供や、運動不足がたたっている中高年の方であっても転倒により骨にひびが入ることがあるので要注意です。

若い=大丈夫、と言うわけではない事をしっかり意識しておくことが重要です。

打撲

次に、打撲です。
強く体を打ってしまった際に生じるのがこの打撲。

皮膚が青紫色になり、強烈な痛みが走ることも多い辛い症状です。

 

「たかが打撲じゃん・・・」

 

と侮ってはいけません。
打ち所や痛みによっては、レントゲン検査などを行う必要もあります。

また、

  • 転倒時床に勢いよく手をついた
  • 手を変な方向についてしまった
  • こけた後から強烈な痛みが襲ってくる

このような症状がある場合には、骨にひびが入っている可能性がありますので、出来る限り早く病院へ向かいましょう。

特に注意したいのは、足の小指です。
タンスなどにぶつけた時の痛みは考えただけで背筋が凍るようです・・・

この足の小指、構造上骨にダメージが行きやすいため思いっきり打ってしまうとひびが入ったり最悪骨折の可能性だってあります。

ですが、あまり動かさない場所のためその事実に本人が気づかないという事も多いんです。
しばらく日が経って、ある日目をやると紫色になり腫れていた・・・こういったケースが案外多いんです。

小指を打ってしばらく違和感が続くようなら、一度病院に行ってみてもらうべきかもしれません。

突き指

バレーボールや柔道などをしている方にとって、突き指は日常茶飯事に近いものかもしれません。
ですが、この突き指から骨にひびが入ることもあるんです。

固定や冷却、シップを貼ることで処置を終了することも多いこの突き指。
確かに普通の突き指なら、この処置だけで十分です。

数日もすれば痛みが取れ、元のように動かせるはずです。
ですが、時折何日たっても痛みが引かず、むしろ熱を持ち腫れや痛みが増してきてしまうケースも・・・

この場合は、骨に何らかの異常が起きている可能性が高いです。
1度病院に受診し、詳しく検査してもらいましょう。

疲労骨折

スポーツ選手に多いのが、この疲労骨折です。

同じ個所を毎日酷使していくことにより、骨に疲労がたまっていき、いつしか骨折にまで至ってしまうことを指します。
また、骨折まで行かなくてもひびが入っているケースは少なくありません。

この疲労骨折、厄介なのは運動しなければあまり傷みがないケースが多い事です。

そのため、運動して痛みが毎回発生し、いよいよ歩けなくなるほどまでのダメージになってようやく異常を感じて病院へ・・・
発見が遅くなり重度化してしまうといったケースが後を絶ちません。

運動時のみ痛みが発生するのは、疲労骨折、もしくはそれに近しい症状が出ていると推測されます。
早期発見が、あなたの体の早期回復を促します。

「普段は何ともないんだし、きっと気のせいだ」

等と考えず、すぐに受診して専門家に診てもらいましょう。

症状

さて、どういった時に骨に異常が生じるかはわかっていただけたのではないでしょうか。
ここからは、骨にひびが入った時、私たちをどのような症状が襲うのかについて説明していきたいと思います。

もしかして、あなたが今感じている症状も、骨からのSOSサインなのかもしれませんよ・・・

激痛

最も多いのは、この激痛です。

なんせ、骨にひびが入っているのです。
痛みは想像を絶するほどと言って過言ではありません。

 

「少しでも動かせば尋常じゃない痛みが襲ってくる」

 

「あまりの痛みに歩くことが怖くなる」

 

といった声もよく聞かれます。
私の働く施設でも、高齢者の方がひびが入った際には、普段はおとなしい方であっても、寝返り一つで痛みのあまり絶叫してしまう程です。

激痛は、どんな病気であっても体の異常を表している大事なサインです。
我慢などせず、すぐに病院へ受診しましょう。

腫れあがる

骨折すると腫れあがるイメージは、あなたも持っているかと思います。
実は、ひびであっても同じように患部が大きく腫れあがることがあるんです。

「突き指かな?」と思っていた指が日に日に腫れあがり、しかも一向に痛みが治まらない・・・
これは明らかに骨に異常が出ているケースと言えます。

中には、突き指だと信じて疑わず、冷やして治そうとする方もいますが、そもそも骨に異常があるのですからいくら皮膚や筋肉を冷やしても腫れが収まることはありません。

数日、下手すればその日のうちに再び熱を持ち、腫れあがってきてしまいます。

腫れあがったらすぐ病院!!
徹底してくださいね。

腫れない時もある

ここで困るのが、骨にひびが入っているからと言って必ずしも患部が腫れないという事です。
絶対腫れるならわかりやすいのですが、腫れないこともあるというのですから困ったものです(^^;)

実際、腫れのみを病院受診の指針としていたらけがを見逃してしまい、早期発見・早期治療の流れが取れなくなってしまいます。

  • 激しい衝撃を受けた
  • 激痛が何日も引かない
  • 患部が腫れあがった

例えどれか一つでもあるようなら、すぐに病院へ向かいましょう。

内出血で色が変わる

ひびを見つける上で役立つ体の変化の一つは内出血です。

真っ青になったり紫色に変化している時は要注意!!
打撲の場合もありますが、同時に骨折やひびが入っている可能性も高いです。

数日たっても内出血が引かない場合は、必ず専門の医師に診てもらってください。

ひびの治し方

上記4つが骨にひびが入っている時に生じる症状です。
それでは最後に、ひびが入った際の治療方法について見ていきます。

一体そのような治療をしていけばいいのでしょうか。
また、完治までにはどれくらいかかるのか・・・

詳しく見ていきたいと思います。

治療方法

骨にひびが入ってしまった時の治療は、以下の流れになります。

  1. レントゲンを撮り、状態を確認
  2. シーネ(添木)をして部位を固定
  3. 湿布+安静にして回復を待つ
  4. 場合によっては痛み止めも服用する
  5. ある程度回復したところで再度レントゲン
  6. リハビリを開始する

骨折とは違い、基本的に手術は行いません。
というより、手術して治せるものでもないです(^^;)

ひびに効く一番の薬は、ずばり『安静』です。

湿布で炎症を抑え、痛み止めなどで痛みを散らしつつ、じっと我慢する。
これこそ、何よりの治療法と言えるのです。

完治期間はどれくらい?

さて、気になるのは完治期間です。
複雑骨折などの場合、半年、あるいはそれ以上の期間を要することもあります。

では、ひびの方はと言いますと・・・
大体1カ月が目安と言われています。

3週間ほどで、衝撃や負荷を与えなければ大丈夫な程度まで回復します。
勿論、安静に3週間を過ごしたらの話ですが。

そこから、安静にしていたため落ちてしまった筋力の回復、つまりリハビリを開始します。
無理をせず、リハビリもしっかりとこなせば、大体1~2週間ほどで元の状態に近いレベルまで機能が回復していきます。

勿論、高齢者の方や骨がもろい方、逆に回復が早い方もいるためあくまで基準ではありますが、これが平均値と思ってくれていいです。

ですが中には、

「少しでも早く回復させたい!!」

と言う方もいるでしょう。
学生の場合、部活の大会が近いなら少しでも早く回復させたいのが本音だと思います。

そんな方には、2つの効果が高いという治療法を紹介します。

  • 酸素カプセル
  • イメージトレーニング

です。
酸素カプセルは、活用することでけがや疲労の回復が早くなるとして、スポーツマン選手はもとより忙しい社会人の方にも愛されている1品です。

酸素に満たされた空間で過ごすことで、通常よりも早く骨のヒビをふさいでくれる効果が期待できます。
唯一の問題点は、少々お値段が張ることですが(^^;)

さて、もう一つのオススメがイメージトレーニングです。

この治療方法は費用も掛からないですし、場所も選びません。
ですので、お金がない学生でも簡単に行うことが可能です。

ある実験で、毎日、骨折した患部を動かしたり筋力トレーニングするイメージを持っていた人がいました。
その方は、ギプスで固定し安静にしていたにもかかわらず、筋力の衰えがほとんどなかったという例が報告されています。

また、脳は筋力トレーニングとイメージによる筋トレとの違いを見分けることができないと最近の研究で明らかになっています。

この性質を利用すれば、イメージ一つで簡単に筋力の維持が可能と言うわけです。
勿論、100%効果があると実証されたわけではありません。

ですが、イメージ一つで筋力が維持できるなら、試してみる価値はありますね!!

早めの受診があなたと骨を守ります

いかがだったでしょうか?
今回は骨にひびが入ったら、という事でその症状や治療法・完治期間などについて説明していきました。

たかがひび、されどひびです。
放っておくとどんどん悪化し、回復までの時間が長くなってしまう事にもなりかねません。

上に書いたような症状がみられる場合は、まず一度お医者さんに行ってみてください。
しっかりと診察をしてもらい、レントゲンを撮って確認してください。

ひびどころか、骨折が見つかる場合だってあるのです!!

病院へ行く、この一手間があなたの健康を守るという事を忘れないでくださいね(^^)

 

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