ひな祭りの雑学や豆知識を豊富に盛り込んだクイズ問題です。子供から大人まで楽しめる内容のクイズとなっていますので、ぜひ一度試してみてくださいね♪
今回は、ひな祭りクイズ問題です。
ひな祭りに関する常識から豆知識まで、クイズ形式で楽しみながら紹介していきます。
ひな祭りの話題を知っておく意義
ひな祭りといえば、
- ひな人形
- ひなあられ
- ひな祭りの食べ物
等など、話題にしたいことがたくさんあります。
こういった知識は、高齢者の方との会話のネタに大変役立ちます。
特に、デイサービス等に来られる方は職員の方との会話をとても楽しみにしています。
そういった方たちに対して、ひな祭りという昔から知っている行事の、実は知らない知識を披露してみてください。
「あなた、若いのに勉強しているわね!!」
「へ~、それは知らなかったな」
などというふうに、とても感心してくださいます。
こういった何気ない会話こそが、利用者の方との関係性を構築し、よりよいサービスを提供していくことにつながっていくのです。
レクをしながらひな祭りを盛り上げる
とはいえ、ただひな祭りに関する知識を披露するだけでは、長時間高齢者の方に楽しんでもらうのは難しいですし、聞いてばかりでは折角デイに来た意味もなくなってしまうというものです。
そこで、今回はレクリエーションとひな祭りを融合したものを考えてみました。
それが、この後紹介する
ひな祭りクイズ
です。
名前の通り、ひな祭りに関する様々な情報をクイズ形式にして出題していくものです。
これなら、ひな祭りに関するいろいろな豆知識を楽しみつつ、クイズにも取り組むことができるのでレク感覚で楽しく過ごしてもらうことができます。
他の問題と同じく、簡単なものから始まり、徐々に難しいものへとレベルアップしていきます。
こういった行事関連のクイズ問題は、とにかく高齢者の方に楽しんでもらうことができるので私はいつもおすすめしています。
ひな祭りに関していろいろな知識を知っている方には、どんどん答えていただき、クイズを満喫してもらうことができます。
一方で、あまり詳しくない人でも、クイズ問題なら楽しく情報を学ぶことができます。
また、人間は何歳になっても身近なことの豆知識や、ほかの人が知らない情報を知ると楽しくなるものです。
まして、高齢者の方は行事には私たちよりもはるかに思い入れを持っているので、その中で知らない知識があれば、本当に食い入るように話に聞き入ってくれます。
好奇心を刺激し、知識欲を満たす。
更に、クイズとしても十分に楽しめることのできるこのレクリエーション。
行事と絡めたクイズ問題は、高齢者の方にとって最適の季節レクと言えるでしょう。
ひな祭りクイズ
それでは、さっそく問題に移ろうと思います。
今回は、ひな祭りクイズ問題を計10問紹介したいと思います!
ひな祭りといえば、誰しもが知っている行事ですが、その詳しい内容は意外と知らないものです。
高齢者の方向けの問題ではありますが、同時に職員の方をはじめとした若い人にも楽しんでもらえると思います。
是非、この記事を見てくださった皆さんにも一度チャレンジしてみてもらえたらと思います。
問題
第一問
ひな人形を片付けるのが遅れると・・・お嫁に行けなくなると言われている。
第二問
江戸時代には、桃の節句であるひな祭りを合わせて合計4つの節句があった。
第三問
ひな人形を飾る時期は、2月下旬~3月2日までの間がいいとされている。
第四問
3人官女は、おひな様のおつきの女官である。
第五問
右大臣は高齢の男性、左大臣は若い男性である。
第六問
ひし餅は上から順に
白・赤(桃)・緑
の色になっている。
第七問
ひな祭りが3月3日となったのは、江戸時代からである。
第八問
実はお内裏様とおひな様は・・・天皇家を表している。
第九問
ひな壇が赤い理由は、当時赤が最も品格のある色と思われていたからである。
第十問
ひな祭りにちらし寿司を食べるのがよいとされるのは、邪を散らす(ちらす)と信じられていたからである。
解答
第一問
〇
これは、よく聞くうわさではないでしょうか?
とはいえ、一部で言われているようなひな人形の呪いなどでは決してありません(^^;)
ちゃんとした理由があるんです。
一つは、ひな人形をずっと置いている=片づけられない人ですから、
そんな人はお嫁にいけません!
という理由からです。
ものすごく正論ですね。
そしてもう一つの理由ですが、実はひな人形には、厄を身代わりになって引き受けるという効果があると言われています。
しかし、ひな祭りが終わってもすっと人形を置いていると、せっかく引き受けてくれた厄が再び外に出てしまい、その結果として良縁がなくなってしまうと考えられていたようです。
第二問
×
全部で五つの節句がありました。
七草の節句と言われた1月7日
桃の節句・上巳(じょうし)の節句と言われた3月3日
端午の節句として今でもよく言われている5月5日
別名「笹の節句」。七夕(しちせき)、7月7日
そして最後が菊の節句、9月9日
の五つです。
ちなみに、菊の節句だけは明治時代に廃止されたため、現在ではあまり耳にすることはありません。
第三問
×
ひな人形を飾るのにいいとされるのは立春、つまり節分の翌日から二月中旬頃までと言われています。
というのも、節分は、鬼や邪を払う行事です。
そのため、節分の次の日である立春は家の中がとても清らかな状態です。
縁起を常に気にかけていた昔の方たちは、家の中の空気が清涼なうちにひな人形を飾るのが吉と考えていたのです。
第四問
〇
歌をたしなみ、おひな様の家庭教師も務め、さらには楽器の演奏もお手の物という3人官女。
今でいうキャリアウーマンだったそうです。
ちなみに、真ん中の女性だけは年齢が少し高いらしく、結婚しています。
こうしてひな人形についてみていくと、細かいところまでしっかりと設定が作りこまれていることがわかります。
いかにこの行事を昔の方たちが大事にしていたか、伝わってくるみたいですね。
第五問
×
左大臣が高齢の男性、右大臣が若い男性です。
ちなみに、この二人はお殿様、つまりお内裏様の家来で、いつも一緒に行動を共にする今でいうボディーガードのような存在だったそうです。
ちなみに、恋の橋渡しもこなすとのこと。
ここら辺は、経験豊富な左大臣が請け負っていたのでしょうか?
・・・気になるところです。
第六問
×
ひし餅は、上から順に
桃・白・緑
の色となっています。
桃色は厄除け・魔除けを表し、白は清浄・清らかな様子を、緑は健康や元気な様子をそれぞれ表しているとされています。
また、
白=雪
緑=草木
桃=桃の花
とも考えられており、
雪が溶け、大地には草木が芽吹き、そして最後にはきれいな桃の花があたり一面に咲き誇る様子をひし餅の3色で表現しているともいわれています。
第七問
〇
江戸時代以前は、今でいうひな祭りに当たる上巳の節句は、3月上旬に行われていました。
明確な日にちは決まっていなかったのです。
江戸時代に入り、3月3日を上巳の節句と定めたのが、ひな祭りが3月3日に決まった始まりと言われています。
ちなみに、この時まではひな祭りは女の子のための日と決まってはいませんでした。
上巳の節句を3月3日と定めて以降、ひな人形を飾る上巳の節句を女の子のための日として定め、鎧兜やこいのぼりといったものを飾る端午の節句を男の子のための日と定めたのです。
第八問
〇
ひな人形はもともと宮中を模したものだったそうです。
そのため、お内裏様は天皇陛下、おひな様は皇后陛下をそれぞれ示しています。
ちなみに、日本では古来より左上位の考え方がありました。
そのため、お内裏様は向かって右に、おひな様は向かって左側に位置するように並べていたそうです。
ですが、国際交流が盛んになるにつれ、世界標準である右側上位の考え方に従い
向かって左にお内裏様
向かって右におひな様
という風に移り変わっていったのです。
ただし、京都など伝統を重んじる地域では今でもひな人形の並びは昔ながらだそうです。
第九問
×
ひな壇が赤いのは、赤には魔よけ・邪を払う効果があると信じられていたためです。
ひな祭り・ひな人形自体が、悪いものを払い、ひな人形が引き受けてくれる行事ですので、納得の理由ですね。
ちなみにこれは、神社の鳥居が赤いのと同じ理由だそうです。
神社の鳥居が赤いのは、邪なものの侵入を拒み、打ち消すと信じられているからだそうです。
第十問
×
実は、ひな祭りにちらし寿司を食べるようになったのは最近のことです。
昔は、なれ寿司という今の寿司の原型になったと言われるものに、縁起の良い食べ物とされているエビ等を乗せて食べていたそうです。
しかし、なれ寿司は見かけがあまり美しくなかったのです。
そこで、華やかな食べ物として白羽の矢が立ったのがちらし寿司です。
乗せる具材によって華やかなものなるちらし寿司は、
華やかな女の子の祭りであるひな祭りにはぴったりの食べ物だ
と考えられ、次第に全国的にちらし寿司がひな祭りの定番の食べ物として浸透していったそうです。
終わりに
いかがだったでしょうか?
今回は、ひな祭りに関する情報をクイズ問題にしてお届けしました。
知らなかった情報も多かったのではないでしょうか?
ですが、私たちが思っている以上に高齢者の方たちはこういった行事に対しての理解は深いものです。
もしかしたら、クイズを出していると、それ以上に詳しいひな祭り・雛人形に関する情報を教えてくれるかもしれません。
その時は、進行が止まってしまったことに慌てず、その方の話にみんなで耳を傾けるのもいいかもしれません。
私が提供した今回のクイズもそうですが、レクリエーションはあくまで高齢者の方に楽しんでもらうための道具にすぎません。
ひな祭りは、子供を育てた方はもちろん、女性の方にとっては誰しも語りたい思い出話がたくさんあるのだと思います。
そういった話を引き出すことも介護士の大事な仕事です。
ただクイズを出題するだけではレクリエーションとは言えません。
クイズをきっかけに、利用者の方の話を引き出し、心から満喫できるひな祭りを提供できるよう心がけていきましょう。
最後に、季節レク全般についてまとめた記事を紹介していますので、こちらも参考にしてもらえたらと思います。