「しずらい」と「しづらい」正しい日本語はどっちでしょうか。最近では両方とも用いられているのを目にしますが、実は正しい言葉は一つだけです。覚え方も含めて詳しく解説します。
しずらいとしづらい、どちらが正しい日本語なのでしょうか。
やりにくい事を表す言葉の一つに、「しずらい(しづらい)」と言うものがあります。
あなたもよく使っているのではないでしょうか。
ですが、この言葉、どちらが正解かと言うと・・・その使用頻度の割りにあまり知られていないのです。
言葉である以上、正しいのは一つだけなのでしょうか。
2つあるわけですし、どちらでも良い気もしてきますよね(^^;)
今回は、このしずらいとしづらい、どちらが正しいのかを調べてみました!
しずらいとしづらい、正しいのはどっち?
それでは、早速紹介していきます。
今回は『しずらい』と『しづらい』、どちらが正しいかについてです。
誰でも言葉として使っているのに、いざ書こうとすると正しいのがどちらか分からなくなること、多いんですよね(^^;)
- しずらい
- しづらい
この二つ、一体どちらが正しい日本語なのでしょうか?
あるいは、どちらも正解か・・・
あなたは、どちらだと思いますか。
詳しく見ていきます!
正しいのはこっち!
早速ですが、正しい言葉はどちらかを見て行きたいと思います。
正しい日本語は、一つだけなんです!
一体どちらだと思いますか?
少し考えてみてください。
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頭に正解が思い浮かんできたでしょうか。
こうした日常のちょっとした疑問について考えるのって、とっても脳の活性化に良いんですよ(^^)
さて、それでは正解を発表します!
正しいのは・・・
しづらい
です!!
こちらが正しい言葉遣いになります。
何故しづらいが正解なのかを説明します。
そもそも、しづらいは「~するのが辛い」という意味の言葉です。
つまりこの言葉を分解すると
し+辛い(つらい)
なのです。
これを聞こえやすくするために、辛いを濁点読みして「づらい」となっていったのです。
他にも使われている言葉を見ていけば、このことが良く分かります。
- 老眼で本が読みづらい
- この鉛筆は文字が書きづらい
- 新しい靴は足に合わないから歩きづらい
これらの言葉をそれぞれ分解すると
- 読み+辛い
- 書き+辛い
- 歩き+辛い
となり、どれも「つらい(づらい)」と読むのが正しいことが見て取れます。
分からない時は、その言葉を分解してから考えてみてください。
考えるべき視点が定まり、案外スッと理解できますよ(^^)
と言うわけで、しずらいは残念ながら一般的に正しい日本語とは言えません。
ですが、ネット上などを中心に
「○○ずらい」
という言葉が最近多く見られるようになってきています。
正しい日本語でないはずなのに、いったい何故このような言葉が生まれてきたのでしょうか?
こちらも、調べてみました。
何故「しずらい」は生まれたか
何故、しずらいという間違った日本語が生まれ、そうして今では多くの方に使われるようになったのでしょうか。
それには、当然理由があるはずです。
調べてみたところ、やはり明確な理由がありましたので、こちらも紹介していきたいと思います。
当然ではありますが、「しずらい」は「しづらい」が変化して生まれた言葉です。
し+辛い(づらい)だったこの言葉を、連濁、つまり同じサ行の言葉を重ね合わせて発音しようとするところから「しずらい」という造語が誕生したようです。
日本語の発音では
- 「ず」
- 「づ」
この二つの違いはないといえます。
それもあって違和感なく人々に使用されていき、瞬く間にこの『しずらい』と言う造語が広まっていきました。
ですが、文字として書くなら当然「しづらい」が正しいので、文書などで用いる際にはくれぐれもご注意を♪
言葉の成り立ちを覚えよう
さて、正しい日本語は「しづらい」だという事は伝えることができたかと思います。
とは言え、正解が分かったとしても中々覚えにくい言葉であるのは事実ですよね(^^;)
そこで、この言葉の覚え方のコツについて最後に触れておきます。
それは、先ほども説明した
「辛い」
を軸に考えていくことにあります。
問題の答え、今回でいうと正しい日本語だけを覚えようとすると、どうしても間違えてしまうものです。
言葉を覚えるとき等には、どういった形でその言葉が出来ているか、その成り立ちから覚えるのが最も効率の良い記憶方法なんです。
今回の場合で言いますと、「しづらい」で覚えるのではなく「し+辛い」の言葉として覚えるのがおすすめです。
- しづらいとしずらい、どっちだっけ…
- 何かをするのが辛いと言う意味の言葉だ
- じゃあ、し+辛いとなるな
- 辛いは「つらい」と読む言葉だ
- そうか、しづらいが正解だ!!
このように、順序立てて考えていけば回答に必ずたどり着けますし、何より覚えやすくなります。
ただ見たり聞いて覚えるよりも、しっかり自分で考えたほうが脳は活性化します。
そして、脳が活性化している時の方が、記憶力は大幅に向上し、記憶も定着しやすいです。
しっかり考え、脳をうまく活用して覚えてしまいましょう(^^)
使いづらい言葉をしっかり活用!
いかがだったでしょうか?
今回は、「しずらい」と「しづらい」正しいのはどっち?という事で、どちらが正しい日本語なのかについて解説していきました。
正解は
しづらい
です!
「~し辛い」というのがポイントとなりますので、しっかり覚えておいてくださいね(^^)
こういった間違えやすい日本語と言うのは、本当にたくさん存在しています。
また、しゃべり言葉としては「ず」も「づ」も変わらないという背景も手伝って、現在ではどちらが正解かわからないといった方も増えてきています。
「しづらい」だけでなく、「しずらい」もまた正解となる時代が、もしかしたら将来的にはあり得るのかもしれません。
しかし、です。
現在はまだ「しづらい」が正しい日本語であり、テストや文面で「しずらい」を用いるのは間違えです。
使いづらい言葉ではありますが、しっかり覚えて活用していきましょう♪
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