今回は、『生まれる』と『産まれる』の意味やその違いについてです。どちらも同じ「うまれる」と読むこの二つの漢字、実はしっかりとした使い分けがあったのです。意味の違いに着目して解説します。
『生まれる』と『産まれる』、違いが何か知っていますか?
あなたは、『うまれる』という言葉を漢字で書きたいとき、どのような文字で表しますか?
- 生まれる
- 産まれる
このどちらかだと思います。
しかしこの二つ、どちらも同じ意味のように思えますよね。
違いはあるのでしょうか、それとも全く同じ意味なのでしょうか。
今回は、この『生まれる』と『産まれる』について、それぞれの違いや意味、使い分けを説明していきたいと思います。
生まれると産まれる
それでは、早速紹介していきます。
今回は、『生まれる』と『産まれる』、それぞれの意味や違い、使い分けについてです。
どちらも同じ「うまれる」と読むこれらの漢字。
案外、その違いについて意識して活用している方は少ないようです。
あるいは私のように、この二つの漢字の意味の違いについて全く知らないという方も多いかもしれません。
ですがこの二つの「うまれる」、実はとっても明確な違いが存在していたのです。
この違いと使い分けを、分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
そのために、まずは『生まれる』と『産まれる』、それぞれの意味についてしっかり説明していきます。
生まれるの意味
まずは、『生まれる』の意味についてです。
こちらでは、『生』の漢字が使われていますよね。
良く見るのは、
- 「生まれてきてくれて、ありがとう」
- 「誕生日、おめでとう」
等の言葉でしょうか。
さて、こちらの生まれるにはどういった意味があるでしょうか。
生まれるは『生む』の活用形なわけですが、その生むという言葉についての意味を調べてみたところ、
- 誕生
- 作り出す
等の意味がありました。
例文としては
- 彼は新たな芸術作品を生み出した
- あの一言が誤解を生んでしまった…
- 彼の不幸な境遇こそが、あの傑作を生んだ
といった使い方があります。
こちらの漢字、その意味や例文からもわかる通り、芸術品などの何か『物』を作り出したときなどに用いられている場合が多いです。
とはいえ、こちらの『生』は
- 子供が生まれる
- 新たな生命の誕生だ!
等のように、命の誕生の際にも用いられているので、とても汎用性の広い言葉と言えます。
・・・うーん、この時点で『生まれる』がすべての誕生に用いることが可能な文字だと分かってしまいました。
では、もう一つの『うまれる』である『産まれる』には、一体どのような意味があるのでしょうか。
産まれるの意味
さて、もう一つの「うまれる」である『産まれる』の意味についても詳しく見ていきます。
まず最初に、『産む』やその活用形の言葉が、どういった場合に良く用いられているのか例文をいくつか紹介しておきます。
- 妻の出産にギリギリ間に合う
- 鶏の卵が産まれる
- 産みの苦しみを味わった女性は強い
等があります。
これらを見て分かるのは、全て『出産』にかかわっている言葉だという事です。
そう、『産まれる』は出産に関連した場合に用いる言葉と言えるのです。
国語辞書の記述を見ると、出版社によって書かれている文面の細部は異なりますが、
産まれるは出産に注目する際に用いる漢字
とした内容が記述されているものが多いです。
また、他の考え方に付いても解説します。
産まれるは産出物などにも用いるので、現実に存在するものを対象として用いる場合があります。
ここから考えられるのは、『産まれる』を用いるのは
- 出産
- 産卵
- 産出
等のように、子供や卵、物といった現実的に存在しうるものを作り出した時と言えます。
逆に、
- 情熱を生み出す
- 彼との間に愛が生まれる
といった感情的な物、すなわち目に見えないものを指し示す場合などには『産まれる』は用いません。
二つの違いと使い分け方
さて、ここまでで『生まれる』と『産まれる』、それぞれの意味について分かっていただけたでしょうか。
最後に、二つの『うまれる』の違いと使い分けについて解説しておきます。
まず、二つの違いですが
- 生まれるは、ありとあらゆる「誕生」関連の事例に用いることができる汎用性が高い言葉
- 産まれるは基本的には「出産」に限定して使用される言葉
です。
この違いがそのまま使い分けにもなります。
出産関連なら『産まれる』を、それ以外の何かを作り出す・生み出すといった場合には『生まれる』を用いると考えおけば間違いはありません。
ただし、出産関連でも『生まれる』を用いることが可能であるのに対して、感情などが生まれた際には『産まれる』は用いることはありません。
ですので、どちらの『うまれる』が正解かわからなくなってしまった時には
生まれる
を書いておくのが無難と言えるでしょう。
生まれ変わった気持ちで毎日を!
いかがだったでしょうか?
今回は、『生まれる』と『産まれる』の違いについて書かせていただきました。
見ていただいた通り、色々な場面で使えて汎用性が高い『生まれる』に対して、『産まれる』は基本的に出産に限定した言葉となっていました。
とはいえ、
- 子供が生まれる
等のように、出産関連でも「生まれる」は多々用いられています。
ですので、どちらを用いればいいか迷った際には、『生まれる』を書いておけば間違いはないといえます。
今日まで間違って使っていた方も気にする必要はありません。
私も知らず知らず間違って使っていたわけですし(笑)
大事なのは、今日覚えた知識を明日から活用していくことです。
一つ新しい物事を覚えたという事は、明日からのあなたは機能のあなたとは全く新しい存在になったという事です。
生まれ変わった気持ちで、明日からまた頑張っていきましょう!!(^^)
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