スプレー缶の捨て方について、知っていますか?この記事では正しいスプレー缶の捨て方・処分方法や、未使用品・中身の残ったスプレーの安全なガス抜き方法を説明します。
スプレー缶の捨て方、知っていますか?
最近はDIYブームもあり、塗料のスプレーを使う方も急増中とのことです。
スプレーした後には、当然缶が残るわけですが・・・この捨て方って意外と知らない方が多いんです。
また、途中で飽きてしまったり、使い切れず中身が余ったままのスプレーの処理に困る方も多いです。
今回は、缶の捨て方、そしてガス抜き方法についての悩みを解決していきたいと思います。
スプレー缶の捨て方
それでは、早速紹介していきます。
今回はスプレー缶の捨て方についてまとめた記事です。
使用済みの物、中身が残っているもの、全くの未使用の物と色々な状態のものがあるかと思いますが、そのすべての捨て方について詳しく見ていきます。
実はこれ、捨て方を誤ってしまうと大事故にもつながりかねない恐ろしいものなんです。
この記事でしっかりと正しい処分の方法を覚えて実行してもらえたらなと思います。
燃えるゴミ?燃えないゴミ?
まずは、何ゴミかと言うところから入っていきます。
スプレー缶は・・・
燃えないゴミ
です。
まあ、缶ですから燃えるゴミとして扱う方は少ないかと思いますが、それでも時折燃えるゴミの袋に一緒に出している方もいるそうです。
それだけは、絶対にやめてください!!
燃えるゴミとして出すという事は、爆弾を入れた状態でゴミを出していることに等しいのです。
何故、燃えるゴミとして出してはいけないのか。
それには、2つの理由があります。
- ゴミ収集車が回収時、スプレー缶入りのゴミ袋を圧縮してしまい破裂・引火する恐れがあるから
- 金属製のため、燃えるゴミに入れてしまうと処理ができず機械に不具合が生じる
こういった理由があるからです。
まあ、常識で考えても燃えないゴミとして出すべきなのは明らかですが(^^;)
とはいえ、あなたも自分が捨てたスプレー缶で爆発や機会トラブルを起こしたくはないはず。
絶対にルールを守って捨てるようにしていきましょう!!
必ず中身は抜く!!
さて、スプレー缶が燃えないゴミだという事をわかってもらった所で次の内容です。
捨てる際、必ず中身は抜くようにしてください!!
これは、例え燃えないごみとして捨てた場合でも、中身が残っているスプレー缶の場合引火や爆発の可能性があるためです。
実際に、ほんのわずかに残っていたガスが原因でスプレー缶が爆発した事例は、毎年発生しています。
あなたもその加害者の一人にならないためにも、必ず中身を完全に抜くよう心がけてください。
中身の残ってしまったスプレー缶の正しいガス抜き方法は、この後でしっかり説明させてもらいます(^^)
未使用のものはどうするの?
ガス抜き方法の前に、全くの未使用の物の捨て方について説明します。
時折、
「未使用のスプレーの処理の仕方が分からない」
と言う声を見聞きします。
ですが、これも基本的に使用済みのものと処理方法は一緒です。
- 開封する
- 中身を全部出し切る
- ガス抜きする
- 燃えないごみとして捨てる
この手順です。
中身がわずかに残っていても、全く使っていなくてもやることは変わりません。
ガス抜きです。
引火の可能性をなくすためにも、この手順は必ず守って下さいね。
・・・まあ、一番いいのは未使用のものは、誰か使いたい方にあげることなんですけどね。
全く使わずに中身を捨てるなんて、あまりにもったいない話ですし(^^;)
スプレーのガス抜き方法5つ
さて、いよいよスプレー缶のガス抜き方法について解説していきます。
色々な方法があるのですが、どの方法を選ぶかはあなたの済んている環境に応じて選んでいただけたらなと思います。
説明する前に2つ、注意事項を。
必ず換気を行い、気分が悪くなったらすぐに作業を中止して外に避難してください!
ガス抜きはもちろん大事な作業ではありますが、それに熱中して体を壊してしまっては元も子もありません。
そもそも、ガス自体吸い込み続ければ体調を壊してしまう気体です。
扱いには十分注意し、作業を行う際には集中して短時間で終わらせるよう意識して行って下さいね。
そしてもう一つ、忘れてはいけないのがガス抜きは必ず火の気がないところで行うこと!
ガスは可燃性、つまり少しの火で燃えてしまいます。
特に、タバコの火などには要注意!
あなたが吸っていなくても、家族や屋外でガス抜きをしている際にほかの方が歩きたばこをしているだけでも大変危険です。
必ず、周りに火の気がないかを確認の上ガス抜きを行ってください。
それでは、前置きが長くなりましたが、いよいよ中身の抜き方の解説開始です!
空気中にガス噴射
最初に紹介するのは、空気中にスプレーを噴射する方法です。
これは、中身があまり残っていない時にオススメのやり方となっています。
方法は
- 屋外の風通しが良い場所に出る
- 風下に向かってスプレーを向ける
- スプレーを噴射
- 「シュー」という音が聞こえなくなったところで終了
となっています。
これが一番シンプルかつ簡単な方法だと思います。
恐らく、多くの方がこの方法でガス抜きをしているのではないでしょうか。
私も、中身が少ない時はこの方法でさっと済ませてしまいます。
ただし、風向きにはくれぐれもご注意を。
間違って風上に向けてしまっては、中身が全部返ってきてしまい、ガスを吸い込む結果に・・・
風向きを確認の上、作業を行ってくださいね(^^)
ちなみに、最近のスプレー缶はかなり親切設計です。
なんと、缶にガス抜きの方法がいくつも明記されています。
私が今まで確認したものでは
- 10円玉を使った方法
- 爪楊枝を使うやり方
- スプレーノズルでのガス抜き方法
が書かれていました。
少量なら手押しでいいのですが、多少多く残っていると感じた場合には、缶に書いてあるこれらの方法を試してみるのもいいかと思います。
是非一度、実践してみてくださいね♪
付属のガス抜きキャップを使う
最近では、スプレー缶を購入した際に、付属品としてガス抜きキャップがついてある場合がほとんどです。
これを使えば、簡単かつ安全にガス抜きが行えます。
とても便利な付属品ですが一つだけ問題点も・・・
捨てる前しか使わないので、ついついなくしちゃうんですよね(^^;)
「今は使わないから置いておこっと」
この発言を何度して、何度そのまま無くしてしまったことか・・・
面倒かもしれませんが、スプレーと一緒の場所に保管しておくことがおすすめです。
何度もなくして後悔した私の経験上、間違いない方法です(笑)
ビニール袋+新聞紙
さて、上の方法は中身が少ないものにオススメのやり方でした。
お次は、中身が大量に残っているもの、あるいは全くの未使用品の中身を処分する方法についてです。
こちらはいくつか用意するものがあります。
- ビニール袋
- 新聞紙(トイレットペーパー・ぼろ布可)
- マスク(あれば)
- 軍手(あれば)
この4つです。
どれも家にありそうなものばかりですよね。
さて、これらを揃えたところでいよいよガス抜き開始です!!
やり方は以下の手順となります。
- 新聞紙をビニール袋の中に入れる
この時、軽く丸めるかばらばらにちぎって入れるようにする - ビニール袋の中にスプレー缶を入れる
- 「シュー」の噴射音が出なくなるまでスプレー缶を押し続ける
この時、段々とスプレー缶が冷たくなる場合もあるので、軍手着用がおすすめ - ガス抜き終了後、数時間はビニール袋を口を開いた状態で風通しの良い場所に置いておく
- 作業終了!ビニール袋は燃えるゴミの扱いでOK
といった流れで作業を行います。
手順4にて袋の口を開いたままにしておくのは、袋の中のガス抜きを行うためです。
中に入れた新聞紙やトイレットペーパーがある程度ガスを吸ってくれてはいますが、それでもまだまだ袋の中はガスが充満しています。
しっかり時間を取って、溜まったガスを外に逃がしてあげましょう。
この作業を行うことで、燃えるゴミとして出しても爆発の心配がなくなるというわけです。
ちなみにこのやり方、ゴミ出し前日に行うのがオススメです。
塗料などの入ったスプレーの場合、ガス抜きが完璧であってもやはり匂いは気になります。
これを数日も家においていたら、きついにおいで頭が痛くなってしまいます(^_^;)
なるべくおいてある時間は少なくなるように工夫して下さいね。
プレゼントする
さて、スプレー缶の処分方法というと、ついつい捨てることばかりを考えてしまいます。
ですが、必ずしもそうではありません。
未使用の物などである場合、他の方にプレゼントしてしまう方法もあります。
- 塗料
- ムース
等は、使う人は何本スプレーがあっても足りないというのが本音です。
その一方、使わない人にとっては全く入らない代物でもあります。
あなたも、何かのお祝いなどで親戚から整髪ムースをもらった経験などはありませんか?
私はあります(^_^;)
くれた方には悪いのですが、ただ捨てるより役立ててくれる人に渡してしまった方が、その方にも環境にも優しいというものです。
捨てる前に、あなたのその手元のスプレーをほしがっている方がいないか、一度聞いてみてからでも遅くはないかもしれませんね(^^)
最後は専用器具で楽々穴あけ
自治体によっては、【スプレー缶には必ず穴を開けてから捨てるように】という指示が出ています。
その場合、多くの方はとがった物、釘やドライバーなどで穴を開けようとしています。
ですが、これって意外とけがが多い危険な行為なのです。
また、釘打ちは最悪の場合火花が出て、それがガスに引火する恐れもあります。
そこでオススメしたいのが、スプレー缶専用の穴開け器具です。
最近の物は、軽く握るだけで簡単に穴が開いてしまうとっても便利な商品に進化しています。
100均で購入可能ですので、もし穴を開ける必要がある自治体にお住まいの方は、一度足を運んで購入してみて下さい。
値段以上の価値は保証します!
穴を開ける際は、先にガスを完全に抜いてしまうことを忘れずに。
もし万が一が酢が残っていると、中身が飛び散ってしまうこともあるため大変危険です。
注意して下さい。
ちなみに、最近では穴開けによるけがなどの被害が急増していることから、スプレー缶に穴を開けずに出して良い自治体もどんどん増えてきています。
あなたの自治体がどうなっているのか、必ず一度電話などにて確認してみて下さいね。
捨てるところまでしっかりと!
いかがだったでしょうか?
今回はスプレー缶の捨て方は、ということでスプレー缶を捨てる手順や何ゴミになるのかをお話ししました。
また、スプレー缶のガス抜き方法についてもお話ししています。
最後に、スプレー缶の捨て方の流れを整理しておきます。
- 自分の住んでいる地域でのスプレー缶の扱いを確認
- スプレー缶の中身を出し切る
- 必要なら穴を開ける
- 燃えないゴミとして出す
です。
安全なガス抜きを行い、のルールを守ってスプレー缶の処分を行って下さいね。
時折ではありますが、スプレー缶は他のゴミとは別の透明な袋に入れて出す自治体もあります。
あなたのお住まいの地域でのルール、しっかり確認して下さい(^^)