介護士の方、忙しい業務の合間を縫って毎日レクを考えるの大変ですよね。準備なし!簡単なのに高齢者の方も楽しい!そんなアイデアはなかなか浮かびません。そこで今回は、玉入れや輪投げといった簡単レクに一工夫!準備不要で高齢者の方に大人気だったレクを紹介していきます!
簡単なレクリエーションのアイデアがいくつもあったら助かりますよね。
今回は、準備不要ですぐ出来る簡単レクリエーションを紹介していきます。
レクを考えるのは大変です
毎日のようにデイサービスでレクリエーションを提供していると、ネタも尽きてしまいますよね。
デイサービス以外の職場でも、介護士の方にとってレクを考えることは避けては通れない業務の一つです。
今日は何をしようか?
あ~!準備まだだよ・・・
毎日頭を悩ませてしまいます。
もちろん、季節ごとに準備に気合を入れたレクリエーションをするのは素晴らしいことです。
いつもと違う雰囲気や、気合の入ったレクリエーションは高齢者の方の脳を活性化し、毎日を生き生きと過ごす上でとても大きな手助けになってくれます。
ですが、それを続けることはできません。
職員も人間です。
毎日毎日準備に時間をかけ、気合の入ったレクリエーションを行っていくのは体力的にも無理な話ですし、レクばかりに気合を入れていては、肝心の高齢者の方たちとのコミュニケーションがおろそかになってしまいます。
職場においてあるもので、パパッと準備してレクリエーションを行いたい
これはうそ偽りない職員の方の本音だと思います。
それで利用者の方が喜んでくれるならもう最高ですよね。
私自身がレクリエーションを提供しながら痛感した思いです。
そこでここからは、準備不要!簡単!を合言葉に、お手軽レクリエーションを紹介していきます。
私と同じ思いを持っている職員の方に対して、少しでも役立つ記事であれば幸いです。
準備不要の簡単レクリエーション!
それでは、さっそく紹介していきます。
いくら簡単だからと言って、高齢者の方が楽しめないレクリエーションでは意味がありません。
以前の記事でも紹介したように、楽しいこそが高齢者の方のよりよい人生にとって最も重要な要素であることは、疑いようのない事実なのです。
➡ 高齢者の方が楽しいと感じると、生活に劇的な効果が出てきたよ!!
利用者の方は楽しいレクリエーションを満喫できる。
介護施設の職員は、お手軽な準備で、かつ質の高いレクリエーションと時間を提供できる。
両者ともにメリットがあることが前提にあってこそ、本当に有意義な簡単レクリエーションと言えるのです。
負けたら勝ちじゃんけん
準備不要レクリエーションの代名詞、『じゃんけん』です。
と言っても、ただのじゃんけんではなく、今や脳トレの基本となった『負けたら勝ちじゃんけん』です。
ルールは名前の通り、負けた方が勝ちといシンプルなじゃんけんレクリエーションです。
より楽しく、盛り上げる工夫としては、
- 普通のじゃんけんルールを混ぜる
- スピードを速くする
の二つです。
負けたら勝ち、ばかりでは段々と皆さん慣れてきてしまい、みんなが負けの手を出すことが容易になってしまいます。
それでは面白くありませんよね。例えば
勝ちと負け、交互に出してくださいね!
というルールを設定しましょう。
すると、普段のじゃんけんルールが加わっただけにもかかわらず、難易度がぐっと引きあがります。
ありゃ、間違えた!
これは難しいわ~
と言いつつも、皆さん楽しそうにじゃんけんに取り組まれていました。
そしてもう一つの楽しくするためのコツが、スピードです。
最初はゆっくりとして店舗でゲームを進めていきますが、徐々に早くしていきます。
イメージとしては、
じゃ~~んけ~~ん ポン!
位のスピードで初めて、徐々に
じゃ~んけ~ん ポン!
じゃんけん ポン!
じゃんけんポン!!
という具合に徐々に早くしていきましょう。
すると、速さに対応しようとしていつもと同じじゃんけんをしてしまう人が続出します。
こちらもなかなかの難しさで、できないことを楽しんだり、成功した達成感を皆さん楽しまれていました。
輪投げ
大学院の研究や施設見学のためにいくつかの施設を回って気づいたのですが、
輪投げの道具が隅っこでほこりをかぶっている
のです・・・
どうも、簡単すぎるレクリエーションということもあって、次第に忘れ去られてしまうようです。
ですが、私から言わせてもらえば、輪投げは非常に優秀なレクリエーションです。
施設の隅でほこりをかぶり、スペースを取るだけの邪魔者扱いするにはあまりにももったいない道具です。
輪投げは、
- リハビリ
- 上肢の強化
- 誰でもわかるシンプルなルール
- 意外と難しいゲーム性
と高齢者の方のリハビリには欠かせない特徴だらけです。
これを活かさない手はありません。
輪投げをそのまましても楽しいのですが、さらに工夫するならば、
- チーム対抗戦にする
- 距離をあり得ないほど遠くする
というのはいかがでしょうか?
チーム戦は、どんなレクリエーションでも鉄板の盛り上がりを見せてくれます。
競い合うこと自体が高齢者の方の生活には普段ない刺激ですし、チームで勝ち負けを競うのはやはり楽しいものです。
更に、同じ目的に向かって頑張った後には、利用者の方同士での会話も弾むというもの。
会話は、何物にも勝るレクリエーションです。
どんどんしてもらいましょう。
更に、普通の輪投げをさらに難しくするなら距離をいじるのが一番簡単です。
とはいえ、30センチ延ばしても面白くはないですよね。
そこで、ドーン!!と距離を伸ばしましょう。
部屋の端から端まで広くスペースを使って輪投げレクを行うのです。
あり得ない距離は、もうそれだけで利用者の方の笑いを誘います。
当然そう簡単には入りませんが、それゆえに盛り上がります。
ああっ!もう少し!!
おいおい、どこ投げているんだよ
こんな会話も弾みつつ、ゲームはどんどん白熱していきます。
誰か一人でも成功したなら会場の盛り上がりは最高潮!
そんな時は、職員も交じってその方を全力でたたえてあげましょう。
褒められてうれしくない人はいません。
レクリエーション終了後には、成功した人は「今度も頑張ろう!」、ダメだった人も「次は入れてやる!」と意気込んでいるのが印象的でした。
遠距離玉入れ
先程の輪投げと似ているのですが、こちらの方が少し簡単です。
普通の玉入れではなく、あえて玉を入れるかごをはるか遠くに設置します。
さらに言えば、玉は新聞紙を丸めたものがオススメです。
これもレクリエーション・リハビリの一環として利用者の方に作ってもらいましょう。
かごめがけで必死に投げるのですが、これが意外と入らない。
新聞紙は軽いため投げやすいのですが、その分玉が曲がってしまうのです。
おいおい!どこにいくんだ!
ありゃ、入らんわ~
と言いながら、どんどん球を投げ進め、気が付けばあっという間に球は空っぽです。
こちらも私が思う以上に利用者の方が熱中してくれたので驚いています。
ちなみに、玉を拾う時には虫取り網を使うことをオススメします。
一度にたくさん拾えるし、腰をかがめる必要がありません。
腰痛予防にも最適な、ベストな道具だと信じています。
ちなみに、100均で買えますよ♪
工夫次第でどんどん楽しく!!
いかがだったでしょうか?
今回は準部不要で今日から行える、簡単レクリエーションを紹介させてもらいました。
見てもらった通り、準備はほとんどいりません。
施設にあるもので全部そろってしまうでしょう。
輪投げはほとんどの施設にありますし、新聞紙はいらなくなったものを持ってくればタダです。
手間はほとんどかかりませんが、それでも私自身では利用者の方に十分に楽しんでもらえたレクリエーションだったと自負しています。
大事なのは、工夫です。
どんな楽しいレクリエーションも、同じことの繰り返しでは飽きてしまいます。
少しずつでもいいので、何か変化をつけましょう。
手間をかける必要はありません。
ただ、こうしたら面白いかも?というふとした思い付きを実行に移すだけでいいのです。
そうすると、利用者の方の予想以上の反応と、満面の笑みが対価として返ってきてくれます。
簡単レクリエーションなのに、利用者の方は大盛り上がり!いつも笑顔が絶えません!
そんな楽しい場所にあなたの施設もしていきませんか?