横綱の退職金、一体いくらなのでしょうか?
大相撲の最高の地位に当たる【横綱】
心技体、全てにおいて一流のものを兼ね備えた方のみがその綱を腰に巻ける、いわば相撲界の神様です。
さて、そんな強い横綱ではありますが、いつかは引退の時期がやってきます・・・
今回は、引退した後に横綱が貰える退職金について見ていきたいと思います。
目次
横綱の退職金はいくら?
今回は、横綱の退職金はいくらかということをお話していきます。
最近の相撲界は、いろいろ話題になっていますね。
去年から騒動が引き続きあったり、直近ですと、日本人横綱【稀勢の里】が、絶不調の負け越し。
(12月9日現在)
まさかの4連敗で休場を発表しました(汗)
「もしかしてこのまま引退か・・・?」
とも話題になっています。
そして貴乃花親方も相撲界を引退。
親方は横綱ではないですが、先日お母さんの藤田憲子さんから
「親方の退職金が出たことを知って安心しました・・・」
と、マスコミに報告がありました。
その場合って退職金はいくらで どこからでるのでしょう?
気になりますよね。
しかも国技でありながら、親方だけでなく、そのトップの横綱となると・・・。
実は、ものすごい金額になるんです!
まず横綱が引退した場合、厳密に言うと【退職金】とはいいません。
- 力士養老金
- 続加算金
- 特別功労金
この3種類の合計金額が、いわゆる【横綱の退職金】と呼ばれています。
そしてそのほかにも、懸賞金からの積立金も加算されます。
しかし難しい漢字や言い回しなので、われわれ一般人にはチンプンカンプンな名称ですよね。
それぞれの意味を調べてみました!
力士養老金って何?
力士養老金とは【十両】以上の力士の引退時に支払われるお金です。
ちなみに、
横綱では1500万円
と、決められています。
ここで出てきた【十両】という言葉ですが、十両は相撲取りで言う【地位】のことですね。
ちなみに、力士の地位は
- 十両
- 前頭
- 小結
- 関脇
- 大関
- 横綱
の順になっています。
勤続加算金って何?
勤続加算金とは、相撲取りの地位ごとに定められた金額に、在籍場所の数を掛けた金額になります。
ちなみに、こちら横綱は一場所50万円です。
その金額に場所数を掛けるわけです(^^)
しかし、最初から皆が横綱から始まるわけではありません。
最初は【十両】から始まります。
その金額が一場所15万円。
そして横綱になるまでの、平幕や三段、大関でその金額は徐々に上がっていきます。
その金額×場所数で計算して加算していきます。
順番に加算していくと大きな額になりそうですね・・・
横綱になり、引退すると、もちろん横綱在位数により異なりはしますが、およそ合計平均金額は
約3000万
と、言われています。
特別功労金って何?
特別功労金は、横綱と大関が引退するときに支払われるお金のことです。
この金額は、理事会の決議によって支払われます。
しかしこの金額は、いまだ基準も金額も明白になっていない、相撲界のシークレットできなお金です(;・∀・)
具体的に
「誰がいくらもらっているの?」
ということは、わからないようになっているんです。
しかし、まことしやかに噂になっているのは
横綱の特別功労金は1億以上
と、いうこと!
まあ確かに、国技である相撲を長年横綱として引っ張ってきた以上、コレくらいのお金はあって当然と言えるかもしれません。
懸賞金からの積立金
懸賞金とは、力士が取り組みを行い、勝った際に貰えるお金です。
その取組に出してある懸賞金の本数が多ければ多いほど、よりたくさんもらえます。
基本的には、強い力士=横綱ほど多いのですが、人気力士(最近では遠藤関など)の場合も、かなり多めに懸賞金が出ていますね。
ちなみに懸賞金は1本、62000円です。
このお金は、相撲の取り組みに勝利した力士に授与されます。
そのうち30000円が、土俵で渡されるので、残金を積み立てしているわけです。
しかしそのうちの5300円は、相撲協会が経費として徴収。
その残りの26000円を積み立てしていくので、こちらもすごい額になりそうですね。
退職金ってどこから出るの?
さて、この莫大な【横綱の退職金】と呼ばれるお金。
いったいどこから出ているのでしょう?
相撲は【国技】と呼ばれていますし、予算やら力士のお給料も国が支払っているのかな?
なんて、疑問もあがりそうですよね。
しかし、力士の退職金に当たるお金は、相撲界の収入から支払われています。
その収入とは、国技館の使用料や大相撲の興行収入のことです。
一時期は人気に陰りを見せていた相撲。
ですが、今では人気も戻っていき、場所は満員御礼の毎日です。
やはり莫大な興行収入なんですね(*´∀`)
相撲が盛り上がれば盛り上がるほど、自分たちの退職金も増えていく。
これは、力士たちも取り組みに熱が入るというものです!
引退勧告は退職金に影響するのか
相撲界での【引退勧告】はとても重大な処分になります。
相撲界の処分は
けん責→減俸→出場停止→業務停止→番付降下→引退勧告→解雇→除名
の順になっているのです。
引退勧告は
「決められた期日までに引退しなさいよ」
と、いう相撲会からの指示になります。
この引退勧告を無視していると、解雇から除名に切り替わっていきます。
解雇になると退職金の支払いもありません。
そして除名、解雇になると
相撲界には二度と戻れなくなる・・・
という厳しい処分になってしまうのです。
ちなみに【けん責】とは、処分のなかでは一番軽い【厳重注意】の意味合いがこれにあたります。
つまり引退勧告を受けても、速やかに引退すれば退職金はもらえるということなのですね。
退職後の横綱の年収について
退職後も、横綱の年収はどのように変化していくのでしょうか。
こちらも詳しく見ていきます。
親方になる
一番多いのは、やはり横綱引退後、親方になるルートです。
すぐに親方になれるわけではなく、いくつかの条件を満たす必要があります。
- 年寄名籍を取得する
- 自分の親方の了承を得る
- 引退後、1年以上経過している
- 自分自身の稽古場を持っている
コレに加えて、以下のいずれかに当てはまる必要もあります。
- 横綱・大関経験者(引退時の地位は問わない)
- 関脇・小結で通算25場所以上
- 幕内(前頭以上)通算で60場所以上
幕内通算60場所以上、というとイメージじづらいかと思います。
一年で6場所相撲はありますので、
10年以上、前頭以上の地位で相撲を取り続ける
ということが、親方になる最低条件というわけです。
前頭になるだけでも、かなりの努力、才能が必要な世界です。
そこでさらに10年となると・・・想像を絶する年月となりますね(ーー;)
で、親方になった際の年収ですが、相撲協会から支給されます。
内訳は、場所ごとに
- 部屋維持費:所属力士数×115,000円
- 稽古場維持費:力士数×45,000円
が出ます。
更に、給与がない幕下以下の力士(給与が出るのは十両以上)一人に対し、相撲協会から毎月力士養成費として70,000円が支給されます。
また、関取(十両以上の力士)をひとり育て上げるごとに、1年間を単位として養成奨励金が支給されます。
ちなみにこちらは、
- 十両=30,000円
- 幕内=50,000円
- 小結=100,000円
- 関脇=100,000円
- 大関=200,000円
- 横綱=300,000円
となっています。
最後に、養成支給金。
十両でも114万円、横綱を育て上げた部屋となると、年間でなんと276万円という高額なお金が、その親方の相撲部屋の収入として入ってくるというわけです。
また、親方達が集まって形成されている一門に対しても、相撲協会は助成金を支給します。
ちなみに、この一門とは
- 伊勢ヶ濱一門
- 時津風一門
- 高砂一門
などがあります。
これらすべての親方の給料を合計すると、なんと1000万円もの年収になるとされているんです!
ただし、あくまで平均値。
関取が育たなければ収益は少ないですし、力士たちを養っていくことすら難しくなります。
中には、そのまま廃業してしまう親方も・・・
決して、安泰の道と決まっていないのが、親方という職業です。
しかしその分、自分が育て上げた力士が勝ち上がり、優勝したときなどには何事にも勝る喜びもまたあるというものです(*´∀`)
テレビ出演
テレビ出演して、タレントのようにお金を稼ぐ力士の方も今増えています。
元横綱でいうと、曙さんや、若乃花さんが、まさにそれですね。
芸能界という華やかな舞台だけに、稼げるお金は別格です。
特に横綱ともなると、他では聞けない話をしてくれるなどテレビとしてもありがたいので、その分出演料も増えていきます。
ただ、横綱という地位は重く、また格式高いものです。
そのため、下手に口を滑らせるなどしたらどんな大騒ぎになるかもわからない、少し危険な仕事でもありますね(;・∀・)
とは言え、最近は横綱だけでなく、様々な地位の元力士の方が芸能界に引退後の活躍の場を移しています。
CMでも、元力士の方が多く出ていますよね。
今後は、横綱の方たちもテレビに出て引退後の年収を稼ぐスタイルが増えるかもしれません。
飲食店経営
相撲界とはきってもきれない関係が【タニマチ】と呼ばれる後援会の存在です。
いわば相撲取りのスポンサーですね。
こちらのタニマチさんのツテで、新しい仕事につく元力士さんもいます。
多くの元有名力士さんが飲食店の経営をしているのも、タニマチさんと関係があります。
たくさんのタニマチさんがご飯を食べにきてくれれば、その分自分の収入につながりますよね。
また有名力士だと、知名度がありますから芸能人になる方も多々いらっしゃいます。
さらに言えば、現役時代だったファンの方たちも通ってくれるため、人気が出やすい傾向にあります(^^)
芸能界のかたわら、相撲教室を開いたり、講演会やイベントを開いても多くのお客さんが集まりそうですよね。
退職後の横綱の多くは、そのような活動を続けて年収につなげているのです。
横綱の退職金は超高額!
今回は、気になる【横綱の退職金】について紹介しました。
最近はなにかとお騒がせな相撲界ですが、やはり悪いイメージをもたれてしまうと、今後の活動に影響していきそうです。
相撲界から重い処分を受けてしまうと、今までの努力も水の泡になってしまいますしね・・・(汗)
ただ、やはり横綱という地位まで上り詰めることは大変難しく、それゆえに多くの力士からの尊敬を集めます。
その結果、多額の退職金も貰えるなど、夢のある職業であることは間違いありません。
今頑張っている横綱の方も、虎視眈々と横綱の座を狙う力士の方たちも・・・
皆さん、高額退職金を目指し、もっともっと相撲界を盛り上げていってくださいね!!
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