デイサービスで大人気なのレクリエーションの一つがトランプレクです。今回は、トランプレクのバリエーションを増やしてもらうべく、トランプレクリエーション5つと、そのために絶対に欠かせないただ一つの準備物について紹介していきます。
トランプって、面白いですよね。
カード一つでいろいろな遊びができます。
簡単なルールのものも多く、子供から大人まで幅広い世代で愛されている遊び道具です。
今回は、そんなトランプを用いたレクリエーションについて紹介します。
みんな大好きなトランプ
トランプって本当に楽しいですよね。
皆さんも一度はしたことがあるのではないでしょうか?
私自身、トランプゲームが大好きで子供のころは両親や友達と毎日のように遊んでいました。
このトランプ、当然レクリエーションとして用いても大変楽しいものとなります。
とはいえ、いったいどのゲームが高齢者向きなのかといわれたら頭を悩ませてしまう方も多いのではないでしょうか?
トランプゲームの種類といえば
- ババ抜き
- 大富豪
- 7並べ
- ブラックジャック
などなどたくさんのゲームがあります。
そのどれもが面白いのですが、高齢者の方むけのレクリエーションとなるとそれにふさわしいもの、合わないものが存在します。
そこで今回は、トランプを用いたレクリエーションの中でも、特に高齢者向けとなるものを紹介していこうと思います。
トランプを用いたレクリエーション
それでは、早速紹介して行きます。
今回紹介するのは、私が実際に高齢者の方たちへの受けやリアクションなどから判断したレクリエーション5つです。
どれもとても面白く、またルールも単純なため多くの方にレクリエーションの時間を満喫してもらえます。
たった一つの準備物
まず最初に、デイサービスや高齢者施設でレクリエーションを行う場合には必ず準備してほしいものが一つだけあります。
それは・・・
大きめのトランプ
です。
100均に売っているのですが、普通のものよりかなり大きめのサイズのトランプがあります。
大きいのは、高齢者の方たちにとってとてもいいことです。
- 数字や柄が見えやすい
- 手で持ちやすい
- (ババ抜きなどで)引きやすい
等様々な利点があります。
高齢者向けレクリエーションとして用いる場合には、ぜひこちらを使用してください。
ババ抜き
ここからはレクリエーションの中身を紹介していきます。
最初に紹介するトランプレクリエーションは・・・
ババ抜き
です!
これはもう説明不要ではないでしょうか?
老若男女、世代を問わず広く愛されている人気のゲームです。
レクへの参加人数が多い場合には、
- トランプを2セット使う
- チーム分けする
等の工夫をするとスムーズに進行していきます。
カードが多いと思った場合や、認知機能の低下した方が多い場合にはカードの種類を減らしてください。
- 1~10までの数字だけでゲームを行う
- トランプ二つを用意して、それぞれ1~7までの数字のみを用いる
こうすることで利用者の方全員がカードをゲットできる確率がかなり高くなり楽しめます。
トランプマジック
こちらはスタッフが店角がメインになると思います。
はっきり言って
想像以上に大うけします。
私は趣味でマジックをやっているのですが、利用者の方たちにあまりの受けの良さに、恐縮してしまったくらいです。
私はあまりうまくないから
年寄りはマジックなんて好きじゃないでしょ?
等の声をよく聞きますが、これは間違いです。
まず第一に、高齢者の方たちはそこまで上手なものを期待していません。
というより、実際に私が失敗したからこそ分かるのですが、どうも彼らにとってなじみのスタッフの失敗はそれだけで面白いものらしいのです。
ですから、変に完ぺきにしなくては!!と力むのではなく、喜んでもらえたらという気持ちで気軽に取り組んでみてください。
また、高齢者の方たちは若い人よりも知っていることが多いです。
ですが、その彼らでさえマジックなどを生で見る機会はめったにありません。
それを目の前で見れた時の彼らの喜び方は、本当に驚くほどです。
新しい刺激は、年齢に関係なく私たちの気持ちを盛り上げてくれるのです!!
最近では簡単にできるマジックキットなども売っていますので、是非試してみてください。
これは裏技ですが、スタッフを二人以上配置しておけば大体のマジックは練習次第で確実にできるようになります。
例えばカードを当てるマジックでは
- こっそりサインを送り、何をひいたのかを教える
- カードを切る人があらかじめ選んだカードを一番上に設置する
など行えばいいのですから。
工夫次第でいくらでも楽しんでもらえます、勇気を出して是非チャレンジを!!
簡単神経衰弱
トランプの定番といえば
神経衰弱
ですよね。
とはいえ、13×4は少し種類が多すぎて、高齢者の方たちのレベルによっては難しいことも・・・
そんな時は、カードの種類を減らしましょう。
1~7までの数字を伏せ、それをトランプ2セット分、つまり7×8枚用意するわけです。
これならトランプの枚数は十分ありますし、カードの当てやすさもかなりのものです。
シンプルな工夫ですが、これだけでも認知症の方たちも気軽に楽しめるようになりますよ。
トランプ的あて
大きめのトランプを使う場合には、このレクリエーションもおすすめです。
トランプを的にしてボールを使った的あてを行うのです。
点数はカードに書いてある数字を用いてください。
カードが大きいので、かなり当てやすくなります。
初めから点数も書いてくれているので、スタッフが準備に手を取られることもありません。
ジョーカーを取るとマイナス10ポイント
などの特別ルールを盛り込むとさらに盛り上がります。
7並べ
最後は、トランプゲームの大定番
7並べ
です。
これも大きなカードを用いれば、次にどの数字を出せばいいのかが一目でわかるので便利です。
ジョーカーを用いたローカルルールもありますが、高齢者の方たちの多くはそのルールを知りません。
ですので、レクリエーションとして7並べを行う場合にはジョーカーは外しておくのが無難といえます。
そのほかのルールも、利用者の方のレベルや理解度に合わせて柔軟に変化していってもらえればいいかと思います。
終わりに
いかがだったでしょうか?
今回は、トランプを用いたレクリエーション5つを紹介しました。
もしかしたら、トランプは小さくて難しいのでレクリエーションには向かないと考えた方もいるかもしれません。
ですが、今回紹介したような少しの工夫やルールの変更を行うことで、一気に高齢者向けのレクリエーションへとその姿を変えるのです。
大事なのは、どうすれば高齢者の方たちが喜んでくれるのかを考えていくことです。
それさえ怠らなければ、どんなレクリエーションも必ず喜んでもらえます。
ですので、創意工夫を忘れることなくレクリエーションの企画・運営に取り組んでもらえたらと思います。
最後に、高齢者向けのレクリエーションをまとめた記事を紹介しています。
他にもレクリエーションはないの!?と思った方、是非覗いてみてください!!
風船やボールなど、デイサービスや施設に必ず存在する道具で、沢山のレクリエーションを紹介しています♪