面白い手遊びゲームと手遊び歌について紹介していきます。やり方やその効果も一つずつ丁寧に解説してます!高齢者の方のレクリエーションに是非!
高齢者の方にオススメの手遊びゲームや手遊び歌を紹介していきます。
手遊びと言えば、子供たちがしている印象も多いのではないでしょうか。
その考え方は正しいです。
ですが、その子供たちも当然いつかは大人になり、高齢者になります。
今高齢者の方たちもかつては子供であり、同じように手遊びで楽しんだ時代があったのです。
簡単楽しい高齢者向け手遊びと手遊び歌、そしてその効果についてお伝えしていきます。
手遊びゲームと手遊び歌
それでは、紹介していきます。
今回お伝えするのは、高齢者向け手遊びゲームと手遊び歌についてです。
ゲームやテレビはなく、道具のない中での遊びが当たり前だった時代を高齢者の方は過ごしています。
その中で、手遊びは飽きの来ない最高の遊びの一つでした。
そして、ずっと行い続けてきた手遊びはいくつになっても忘れることはありません。
「もう何年もやっていないから・・・」
と謙遜している高齢者の方も、曲が流れ出すと嘘のようにリズミカルに手を動かしてくれます。
それほど、手遊びは高齢者の方たちにとってなじみ深い遊びの一つと言うわけです。
今回は私の施設やボランティアに言った中で特に人気のあった手遊びゲームと手遊び歌について紹介していきます。
おちゃらかほい
おちゃらかほいは曲名を聞いたことのある方も多いと思います。
2人組で向かい合って遊ぶ、日本に古くからある代表的な手遊び歌の一つです。
とは言え、名前や歌を知っていても、その手遊びについてまで知っている方は少ないです。
そこで、遊び方を書いておきます。
- 向かい合って両手をつなぐ
- 「せっせっせーの」で上下に両手を3回振る
- 「よいよいよい」で両手をつないだまま交差させ、もう一度上下に3回振る
- 左手を相手に向けて差し出す
- 「おちゃ」で自分の左手をたたく
- 「らか」で相手の左手をたたく
- 5・6を3回くりかえす
- 「ほい」でジャンケンを行う
- 勝った人はバンザイ
- 負けた人は泣きまね・うつむくなど悲しむ
- 相子は両手を腰に当て威張るようなポーズ
これがおちゃらかほいの流れです。
私も高齢者の方と何度かやったのですが・・・かなり難しいです(;´・ω・)
というより、高齢者の方がうますぎて全くついていけませんでした(笑)
とにかく手の動きが早いんです!
しかも、曲のテンポも早いので
「次何するんだっけ・・・」
と思いだしている間にどんどん歌が進んでいき、訳の分からない間にジャンケンして負けていました(^^;)
昔遊びの代表であり、手遊びゲームと言われればまず一番に名前が浮かぶおちゃらかほい・・・オススメです!
動画を乗せておきますので、自身のない方はまずはこの動画で練習してから高齢者の方に挑んでみてください(^^)
茶摘み
あれはちゃ~つみか、ちゃ~つみじゃないか・・・
こちらも高齢者の方に大人気の手遊び歌です。
歌自体も人気ですが、手遊びゲームとしてもとっても面白い一曲です。
茶摘みの手遊びは、文字通り茶摘みをおこなう農家の方の動きをもとにしたものだといわれています。
そのため、高齢者の方の中でそういった仕事をしていた方は特に喜ばれる歌となっています。
遊び方はとっても簡単です!
- 向かい合わせに座る
- 「せっせっせーの」で上下に両手を3回振る
- 「よいよいよい」で両手をつないだまま交差させ、もう一度上下に3回振る
- 左手を手のひらを上にして
- 「夏も近づく」の歌いだしの前に、自分の両手を1回叩く
- 夏の「な」を歌うと同時に相手と自分の右手を叩く
- 「つ」で自分の両手を叩く
- 「も」で相手の左手を叩く
- 「ち」で自分の両手をたたく
- 「かづく」で相手と自分の両手を2回合わせる
- 歌が終わるまで、6~10を繰り返す
です!
手遊びに夢中になるとついつい忘れがちですが、歌を歌うこともお忘れなく♪
下の動画でもっと詳しいやり方が紹介されています。
こちらは少し複雑な手の動きも組み込んでいますので、慣れたらやってみてくださいね。
幸せなら手をたたこう
こちらは、手遊びだけでなく足や体を動かす全身のリハビリとしても効果的です。
上二つの歌と違い動きもシンプルなので、体にしょう害がある方や車いすの方などでも気軽に楽しめる手遊び歌となっています。
この歌の手遊び、やり方は
- 「幸せなら手をたたこう」の歌詞迄歌う
- 「たたこう」迄言った後、手拍子2回
- もう一度同じ歌詞を繰り返す
- 「ほらみんなで手をたたこう」迄歌い、再度2回手拍子
という、とってもシンプルなものです。
また、この歌はたくさんのバリエーションがあります。
2番では手が足に、3番では手が肩にそれぞれ歌詞が変わるのです。
歌詞の変化に合わせて
- 2番では足踏み
- 3番では肩たたき
を行うようにすれば、この手遊びゲームだけで全身運動が行えるというわけです。
多くの方が知っている歌詞で、しかも簡単な動きと言うこともあり高齢者施設で是非取り入れて欲しい歌となっています。
むすんでひらいて
このむすんでひらいては同じ歌詞を繰り返すので、歌詞カードなどがあれば誰でも簡単に歌えるようになります。
また、手遊びの動きも歌詞の中で言ってくれるので、余り手遊びになれていない方であっても自然と体を動かすことが可能です。
歌のテンポがゆっくりなのも高齢者の方も向けで、オススメの点の一つです(^^)
それでは、やり方を説明しておきます。
- 「むすんで」の歌詞とともに手をグーにする
- 「ひらいて」と歌いながら手をパーにしていく
- 「てをうって」で2回手拍子
- 「むすんで」で再びグーにする
- 「またひらいて」で再びパーにして
- 「てをうって」で2回手拍子
- 「そのてをうえに」で手をバンザイ
(この時、肩が上がらない人は無理のない範囲で行ってもらう) - 「むすんで」でグーに
- 「ひらいて」でパーに
- 「てをうって」で2回手拍子
- 「むすんで」でグー
となります。
見ての通り、同じ歌詞・同じ動きの繰り返しなのでとっても簡単です。
バンザイだけ肩が上がらない人は無理をしないよう、気を配っておきましょう。
手遊びの効果を紹介
さて、手遊び歌とそのやり方について紹介してところで、次は手遊びの効果についても紹介してきます。
実は、手遊びはレクリエーションとして優れているだけでなく、とても凄い効果をいくつも秘めているんです。
一体どんな効果があるのか、詳しく見ていきます。
体を楽しく動かせる
まずは、当たり前のことなのですが手遊びを通して体を動かすことが出来ますよね。
高齢者の方の中には、
「体を動かすのはめんどうだ」
「動くとつらいから、運動なんて嫌い」
という方も少なくありません。
体力の低下や病気が高齢者の方の運動意欲をそいでしまっているのです。
こういった方たちに運動をさせるのは、ベテランの介護士であってもかなり難しいところです。
しかし、手遊びゲームを活用する場合は違います。
手遊び歌を楽しみつつ、リズムに合わせて自然と体が動いていく。
つまり、苦しいことはなく、むしろ楽しい気分で運動が行えると言うことです。
同じ動作でも、気持ち一つでやる気は大きく変わってきます。
手遊び歌は、高齢者の方に楽しく運動をしてもらう上でもってこいの題材と言えます。
手先のリハビリに
手遊び、ということで当然手を動かしますよね。
手指のリハビリに手遊びは大変効果的です。
手拍子などの単純な動きから、指先の細かい動きまで手遊びでは好きな動きを取り入れることが可能です。
手先のリハビリで手が動くようになれば、それだけで気分が明るくなり、活動的になる方は少なくありません。
歌を歌いつつ、楽しくリハビリが出来る。
手遊び一つで、体の健康も維持していけるのです!!(^^)
脳の活動を活性化する
手遊びは、私たちの脳を活性化してくれます。
実は、手は『第2の脳』と言われているほど脳にとって大事な器官なんです。
手をしっかり動かすことで、脳にどんどん刺激が行きます。
すると、その刺激によって脳は活性化されてくことになります。
更に、手遊びでは両方の手を同時に動かします。
普段の生活では、どうしても動かすのは利き手ばかりに偏ってしまいがちです。
ですが、手遊びを行うことで両方の手から同じ程度の刺激が訪れるため、脳もバランス良く活性化していくことが出来ます。
活性化していくことで、認知症の予防・改善の効果が期待できるのです。
歌+運動で脳トレ
脳は2つの動作を同時に行うことで一つずつ行うよりも遙かに活性化していきます。
そして、手遊び歌はまさに2つの動作を同時に行う作業です。
何故なら
- 歌
- 手遊び
の両方を同時に行うからです。
一見するととっても簡単なこちら、実は脳の活性化に大きく貢献してくれています。
歌と運動の二つの要素を持つ手遊びは、更に脳トレにも繋がっているというわけです。
手を動かして体も頭も健康に
いかがだったでしょうか?
今回は、高齢者向けの手遊びと手遊び歌、更にその効果について紹介させてもらいました。
どの歌も、一度は聴いたことのあるものばかりだと思います。
そして、高齢者の方にとっては昔から聞いている懐かしく大好きな歌でもあります。
懐かしくも面白い手遊び歌・・・
是非、介護士の方も高齢者の方も一緒になって楽しんでもらえたらなと思います。