ふと鏡を見ると、舌の奥に赤いぶつぶつが!!なんて経験、ありませんか?口内炎かな、と思いついつい放っておきがちのこちらのぶつぶつ、実は思った以上にいろいろな病気の危険性をはらんでいるんです。舌のできものが警告する7つの病気について紹介していきます。

舌

ある日何気なく鏡を見ると、舌の奥に赤いぶつぶつができていることってありませんか?
実はこれ、大変な病気が潜んでいる兆候かもしれないんです。

気にせず放っておくと、大変なことになるかもしれません・・・

口内炎??いえいえ、もっと危険な病気かも!!

舌に赤いぶつぶつがあったら、あなたはどう思いますか?

どうせまた、口内炎だろ

ほっといたら治るよね

こんな風に思うのではないでしょうか。
舌の病気というと、一番身近な口内炎ばかりが浮かんできてしまいます。

そのため、どうしてもほかの病気は気にならないのではないでしょうか。

もちろん、口内炎も厄介な病気ではありますが、実は舌にできものがあるときはもっと危険な病気が潜んでいる可能性が高いんです・・・

舌は別名内臓の鏡といわれるほどに、その時その時の体調をはっきり表していると言われています。
そこに異常があるということは、体に良くない事態が発生していることに他ならないのです。

今回は、特によく見かける舌の異変の一つ『赤いぶつぶつ』が発生した時に考えるべき7つの病気と予防するための方法について紹介していきます。

舌の赤いぶつぶつに潜む病気8つ

それでは、赤いぶつぶつが私たちに教えてくれている8つの症状について、早速紹介していきます。
もしかしたら心当たりのある症状のものも多いかもしれません。

この記事を見て、

もしかして・・・

と心当たりのある方、すぐに病院へ行ってみてくださいね。

味蕾が荒れている

食べ物を食べると味を感じますよね。
実は、私たちが食べ物を食べておいしく感じるのは、舌にある味蕾という味覚を感じる器官のおかげなんです。

この味蕾、花やつぼみのような形をしていて、人間の舌には約10000個もの味蕾があるといわれています。

大事なこの器官ですが、実はあまり強くありません。
そのため、ちょっとしたことで傷が付いたり炎症を起こしてしまうんです。

その際舌全体に、あるいは舌の奥等一部だけに赤いぶつぶつが発生することがあります。
この場合は一時的なものなので、傷が治り、炎症が治まればぶつぶつも解消されます。

口内炎

舌や口の中の定番ともいえるのがこの口内炎
誰でも一度はなった経験があるのではないでしょうか。

食べ物を食べたときなどにしみて本当に痛いですよね。

大きさは直径数ミリ程度、形は楕円形の突起物です。
口内炎ができる理由は

  1. 舌をやけどした
  2. 舌を歯で強くかんでしまった
  3. ビタミンB2不足
  4. 貧血
  5. 胃腸の疾患
  6. ストレス

等が考えられます。

ビタミン不足などが原因となって表れることが特に多いので、口内炎に悩まされている人は栄養バランスの取れた食事を食べるように心がけてみてください。

基本的に口内炎に聞く特効薬というものは存在していません。
ですので、安静にしていれば治ります。

ただし、口の中にはそれこそ何億・何十億という細菌がうようよしています。
そのため、舌をかんだなどの場合には傷口に細菌が入ってしまうと炎症を起こし長引いてしまうことも・・・

唾液が口の中を守ってくれてはいますが、残念ながら万能ではありません。
口の中をしっかりと健康に保ち、口内炎の発生・悪化防止に努めましょう。

ちなみに、ストレスをため込むと口内炎が悪化するといわれていますが、自分がストレスがあるのかどうかわからない人もいるかと思います。
そんな時は舌を見てください。

人間の体は、ストレスがたまると舌が白くなります。
これはストレスの作用で、唾液の発生が減少したために起こる現象です。

この状態は口の中に細菌が大量発生している証拠でもありますので、十分に注意しておきましょう。

木苺舌

特に舌の先端部分に集中して赤いぶつぶつや斑点のようなものが出てきます。
この状態の舌が木苺に似ていることから、この名前が付けられました。

原因として考えられるのは主にストレスやそれに起因する精神疾患で、

  1. 不安神経症
  2. 不眠症
  3. 更年期障害
  4. 自律神経失調症

等です。
ストレスを解消していくことで自然に症状は治まっていきます。

咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)

風邪などでのどを痛めた際に生じるこちらの症状ですが、実は悪いところはどこにもないんです。
痛めてしまったのどに意識が集中しすぎてしまい、のどの不調が治った後も

なんだか変な感じ

痛い気がする・・・

という風に治っているにもかかわらずのどに違和感や圧迫感を覚えてしまいます。
つまり、病気によるストレスや不安からくる病気というわけです。

このストレスが、舌の上に赤いぶつぶつとなって表れるのです。

もしのどに何の異常もないにもかかわらず

  • 違和感が続く
  • 舌に赤いぶつぶつが出てきたけど原因がわからない

といった場合にはこの病気を疑ってみてください。

ちなみに、治療法はただ一つ・・・不安感を消し去ることだけだそうです。

病院に通い、定期的に健康診断を受け自分の体には何の異常もないことを確認してください。
また、医者と相談し、自分ののどには何の問題もないこともしっかりと説明を聞いてみてください。

こういった行為を続けることで、自分はどこも悪くない、と思えるようになり、不安が減り、徐々に症状が改善されていくようになります。
症状が改善しストレスが軽減すれば、自然と赤いぶつぶつも消えていきます。

ストレスが私たちの体に及ぼす影響について改めて考えさせられる病気と言えます。

舌扁桃炎(ぜつへんとうえん)

舌の付け根には舌扁桃という部分があります。
この舌扁桃が炎症を起こす病気を舌扁桃炎と呼びます。

この病気にかかると、舌の先端辺りに赤いぶつぶつが発生することがあります。

症状ですが、実はあまり自覚症状はありません。
少しのどに違和感を覚える程度の人がほとんどで、中には何も感じないという人も。

だからと言って放っておくと炎症が悪化し、最終的には高熱が出て寝込んでしまうことに・・・

この病気になる原因は

  • 咽頭炎
  • 喉頭炎
  • 自律神経失調症
  • 更年期障害

等が言われています。

一人でできる簡単な治療法は、こまめにうがいをすること。
これに尽きます。

口の中を清潔に保ち、症状の悪化を防ぎましょう。

有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)

私たちの舌の奥には、小さな突起物が10ほど規則的に並んでいます。
この突起を有郭乳頭と言います。

普段はあまり気付かないのですが、口内炎が生じた際やのどの奥に痛みとともに違和感を覚えたとき等に鏡でよく観察すると見つけることができます。

原因に関しては

  • ストレス
  • 亜鉛不足
  • 栄養不足

等が言われてはいますが、実のところはっきりとした原因はわかっていないそうです。
特に体に害を及ぼすものではないので放っておいても問題はありません。

ただ、まれに味覚障害を引き起こす恐れがありますので、そういったときにはすぐに病院に行って診察してもらいましょう。

溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)

別名イチゴ舌とも呼ばれるこちらの溶連菌感染症。
名前はかわいらしいですが、この病気自体は全くかわいいものではありません。

というよりも、今日紹介した中では最悪の病気です・・・

まず症状ですが、初めは発熱やのどの痛み、嘔吐といった風邪に似た症状が現れます。
その後、手足に小さな赤い発心が現れ、同時にイチゴ舌の名前通り赤いぶつぶつが舌の上に発生します。

原因となるのは溶連菌という菌です。
咳やくしゃみで飛び散った唾液によって感染する飛沫感染を引き起こします。

特にかかりやすいのは

  • 子供
  • 高齢者
  • 疲労がたまっている大人

です。
見てのとおり抵抗力が低い、もしくは落ちている人を中心にこの病気にかかります。

保育園や高齢者施設では大規模な感染は十分に考えられますので、特に注意が必要な病気です。

溶連菌感染症の潜伏期間は2日~5日と言われています。
子供などの場合は症状が出ると同時に出席停止になります。このことは法律でも記述されています。

治療に関しては、そこまで難しくはありません。
病院に行って抗生物質を処方してもらい、服用することで完治可能です。

ただし、10日~2週間ほどは服用を続ける必要がありますので忘れずに飲み続けましょう。

抗生物質服用後2・3日で症状は改善し、感染の心配もなくなります。
ただし、体の中で溶連菌はまだ生きており、完全に菌を殺すまでは油断は禁物です。

2~3週間後に再度病院を受診し尿検査。
そこで菌が検出されなければ、ようやく完治となります。

簡単予防法

数々の恐ろしい病気を紹介していましたが、予防については実は意外と簡単です。
難しくなく、今日から早速できる予防法を2つ簡単に紹介しておきます。

うがいする

口の中には、何億という細菌が存在しています。
放っておくと、最近は増える一方・・・

ですので、こまめにうがいをしましょう。
1日数回のうがいで細菌の繁殖を防ぎ、口腔内の清潔・健康を保つことができます。

うがい用の消毒液を使うのがいいといわれていますが、水だけでも十分効果はあります。

ストレスを減らす

これは舌の病気に限ったことではないのですが、ストレスを減らすことで病気を予防できます。
上で見てもらって分かるように、舌にできる赤いぶつぶつの原因のいくつかはストレスにより発生したものでした。

ですので、日常生活からあまりストレスをため込まないようにし、適度な運動を気分転換を図ってください。
これだけで、かなり病気の発生を抑制することは可能です。

終わりに

いかがだったでしょうか?
今回は、舌に発生する赤いぶつぶつが教えてくれている危険な病気7つを紹介させてもらいました。

私たちはついつい小さな変化は見過ごしてしまいがちです。
ですが、人間の体は本当によくできていて、何か異変が現れるということは必ずどこかに不調が出ているのです。

これくらいなら大丈夫

と甘くみず、異変を感じたらなるべく早めに病院を受診しましょう。
特に舌は本当にはっきりと私たちの健康状態を教えてくれています。

  • 赤いぶつぶつが出た
  • 舌が白くなった
  • 舌の奥が赤い

全て何らかの異常を知らせるサインです。
体が発する情報を信じて、早め早めの対処を心がけましょう。

最後に、当サイトでこれまで紹介した病気に関する記事をまとめたものを紹介しています。

最近心臓が痛い

肝臓の調子が・・・

といった症状が体に表れている方、是非一度こちらの記事に目を通してみてください。

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