親が終活をしない理由、一体何なのでしょうか?
両親の終活について悩みを抱えている人が増えています。
終活が難しい・・・なら良いのですが、最近多いのは
親が終活をしない
終活に親が消極的で困っている
などの悩みです。
今回は、親が終活をしない理由や、してもらうにはどうしたら良いのかについて見ていきます!
目次
親が終活をしない理由とは!?
それでは早速紹介していきます。
今回は、親が終活をしない理由とその対処方法についてです。
自分の親といえども
「なんで終活しないの?」
といきなり尋ねるのは心苦しいですよね(;・∀・)
今回は、仏具屋の友人等に実際の事例をインタビューしつつ、その理由や対処方法を調べました。
終活をしている人の動機を知れば、終活をしない人の理由も見えてくるはずです!
早速、親が終活をしない理由についてまとめていきたいと思います。
大きく分けると、3つのケースがあるんです!
誰だって、”自分の死”を意識したくない
仏具屋の友人によると、
「終活とは”自分の命がやがて終わるものだと受け入れる”ことからはじまる」
そうです。
病気の気配は欠片もない元気そうな人
高齢で杖をついている人
等、終活の一環として仏具屋に訪れる人はたくさんいます。
その人たちに共通しているのは、
”自分が死ぬ事を意識し、それを前提に行動している”
ということ。
そんな当たり前な… と思われるかもしれませんが、実はこれ、とても難しいことなのです!
- あなたは日々の生活の中で、自分が死ぬことを意識して行動していますか?
- 意識しない様にして、可能なら直視しないようにしていませんか?
それが普通です。
死、特に”自分の死”に対して、避けようとする意識は誰もが持つものです。
人が、これを簡単に克服できていたなら、宗教は生まれていなかったでしょうね(^_^;)
カジュアルな言葉で装飾され、流行という言葉に後押しされている終活<しゅうかつ>ですが、その本質は
普段は意識しない様にしている「自分の死」と向き合うこと
なのです。
親に終活を促すということは、場合によっては
「お前は私に、早くいなくなれと思っているのか!」
と捉えられる可能性もあるのです・・・
「自分が死ぬということを考えたくない」というのは、生きている人間ならば誰もが思うことです。
親が明確に
- 「終活をしない」
- 「終活をしたくない」
と意思表示をしている場合、まずは貴方自身がその意思を受け入れることからはじめましょう。
終活をする”理由”がない
- 「自分の代でご先祖様周りを整理しておかないと、事情を知らない子供が苦労することになる」
- 「一人娘が嫁に行って家が絶える。嫁ぎ先に迷惑をかける訳にはいかない」
- 「子供が都会に定住してしまい、当てにならない。何もしなくていいように全て手配しておく」
仏具屋の友人によると、終活に来る人にある程度共通しているのが、例にあげたような憂いだそうです。
これは本当にごく一部で、まだわかりやすい方、とのこと。
人間、理由がないとなかなか行動に移せないものです。
それが、「自分の死」を前提にしたものであるなら猶更です。
こうした時間制限付きの理由に後押しされ、終活を始める人が多いそうです。
逆に言えば、資産や友人関係、ご先祖周り等が一通り整理され、引継ぎに憂いがない状態ならば、終活しなくとも良いと考えている可能性があります。
終活を親に勧める前に、資産やご先祖周りがどうなっているのか確認しましょう。
後は任せた!私は好きに生きる!
- 自身の死後、自分自身や資産等がどう扱われようと文句はない!
(そもそも死んでいるから言い様もない!) - 何か問題が起ころうとも自分には関係ない!
- 私は、私のしたいように生きる!
- 終活している暇はないんだ!!
ある意味、潔く自分の死に開き直っているパターンです。
これに類する方に終活を促しても無意味です。
理由その①よりも理不尽に思えますが、これもまた一つの終活に対する答えです。
尊重して上げることも重用です。
いっそ、自分自身で親の終活をした方が手っ取り早いかもしれません(^_^;)
終活してもらうにはどうしたら良い?
ここからは、中々集結を受け入れない両親に、少しづつでも終活を始めてもらうためのアプローチ方法を見ていきます。
親に終活をしてもらう前に
親に終活を勧める前に、現在の家の状況を確認しましょう。
場合によっては、終活の中でも比重が大きいとされる
- 資産の生前整理
- 相続に関する諸々の準備
が既に終わっている可能性があります。
- 家や土地の権利の所在
- 仏壇の有無や墓地の場所
- お寺の確認
等、現在の家の状況を把握した上で、親に終活の話をしましょう。
これから、親に終活を勧めていくためのいくつかのアプローチを紹介していきます。
これらを参考に、自分の親にあった終活の促し方を考えましょう。
親族や隣人、著名人の訃報に便乗する
身近な親族や芸能人の訃報をきっかけに、終活を促していく方法です。
最初から「終活」という言葉を使うのではなく、
「〇〇さん、これからどうするのかなぁ、何か手伝えないかなぁ」
「××さん、◆◆のお寺さん呼んでたけど、うちはどこのお寺さんなの?」
「☆☆さんのお通夜、□□でするって。うちは手伝わなくていいの?」
他人ながらも、死んだ後の事を聞くことで、間接的に終活に意識を向けてもらう、という方法です。
地味ですが、かなり有効な作戦の一つと言えます。
実務方面から切り込み、終活の道へ引きずり込む
この方法は、親と子が二人三脚で終活をしていく事になります。
相応に自分の時間や精神力を要するようになるので、覚悟を持って挑みましょう。
まず最初に、架空の同僚か友人か同僚、上司などをでっち上げ、その親に訃報があった設定にしておきます(;・∀・)
次に、架空の友人か同僚、上司の葬儀後に纏わる苦労話を作ります。
「突然の訃報だったから、何もかもわからず困った」
「葬儀屋を呼んだが、祭壇がなかったのでオプション料金払った」
「お寺さんに渡すお布施の金額がわからない」
「なんで役所も銀行も平日しか開いてないんだ」
「お墓を建ててくれた業者が倒産してて、お墓の文字を彫ってくれる所を探し回った」
実際に職場の年長者に、雑談がてらに聞いてみるのもいいかもしれません。
そして、その苦労話を親に話して、自分の家はどうなっているのか聞いてみる。
架空の友人や同僚、上司でなくとも、最初に例としてあげた親族や著名人の訃報をきっかけに疑問に思った、という形でも良いですね。
そして、ここからが本番です。
- 「親が実際に、葬儀や法事、お盆etc. でお寺にお布施した金額を聞き出す」
- 「親が実際にしている、お寺や神社、地域に纏わる活動を聞き出す」
- 「家にある祭壇等の仏具の所在や取扱を聞く」
- 「(お墓がある場合)どこの業者にお墓を建ててもらったか聞く」
- 「土地や家の権利はどうなっているのか確認する」
こうした死後の実務方面の話を折々で聞き出し、書き留めておけば、実際に親が亡くなってしまった時も対応できるでしょう。
そして、そのままなし崩し的に、終活へと筋道をつけ、一緒に進んでいけば、自分自身の終活の予行演習もできて一石二鳥です。
また、自分の死にたいして開き直っているパターンのご両親でも、実務方面のアプローチならば、終活には至らなくとも、話が聞ける可能性があります。
あなたの両親に適したアプローチをしましょう。
親の終活をしてしまう
もう、どうにもこうにも親が終活をしない場合の最終手段です。
資産の整理そのものはできなくても、ある程度把握はできるはずです。
権利者の死後の手続きについて役所や関係機関に相談しておき、いざ事が起こればすぐに動けるように勉強する
遺品が多くなりそうな場合は、片づけを身内でするか遺品専門の業者を入れるか考えておく
などが挙げられます。
家の現状についての情報収集を行いつつ、万が一に備えておきましょう。
してくれないと憤り、何もしないままで親の死を迎えるよりも、気持ち的にも何倍も楽になると思います。
実際に親の終活に成功した例
実は、親の終活に成功した方の話を聞く機会がありました。
この方も、最初はやはり親の終活が上手くいかなかったそうです・・・
ですが、将来のことも考え、なんとか終活をしてほしい…
そう考えて、親に正直に話をしてみたそうです。
「俺、正直土地や遺産、その他良くわからない。一緒に、少しずつでも整理していかんか?」
と言ってみたところ、
「確かに、もう教えておいていい年齢じゃな・・・」
となったそうです。
最初はお金や財産整理だけだったのですが、徐々に親も考えを変えていき、
「そろそろ、身の回りのことを整理していく時期かもな」
と考えが変わっていったようです。
最初から全てを変える心配はなく、むしろほんの少しでも良いので、終活を進めていく。
案外、最初の一歩さえ踏み出せば、人間は成功に向かって歩けるものです。
もし今あなたが親の終活で困っているのなら、身近なところから一緒にやってみてください。
その小さなきっかけで、案外すんなり親の終活がスムーズに進むかもしれませんよ(^^)
終活は親子で行うものと考えよう
今回は、親が終活をしない理由やその対処法についてお話しました。
「終活」を、
親が自分の意志で、自分の死後の為の整理をしてくれる
親のお金で、諸々の面倒事全てを解決して、自分(子供)の手間を極限にまで減らしてくれる
このように捉えてはいけません。
終活とは、決して親だけで行うものではありません。
「自分の死」と向き合うことであり、実際に終活をする場合は、大変な気力と根気が必要になります。
親に終活を勧める場合は、そのことをしっかりと自覚しましょう。
そして、終活に関わる相談や雑談に乗り、協力していく姿勢をしっかりと親に示しましょう。
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