くじ引きレクリエーション3種について紹介していきます。文字通り、くじ引きというシンプルなレクを題材とおり、準備もルールも簡単!デイサービス等の介護施設でおすすめです。
今回は、くじ引きレクリエーションについての紹介です。
くじ引き、最もシンプルで簡単なレクの一つです。
ルールが簡単なので、認知症の方などでも気軽に参加、楽しめるのがこのレクのいいところです。
ですが、そのシンプルさゆえに、簡単で同じような内容のものばかりになってしまっていませんか?
このくじ引き、ほんの少しの工夫で普通のものとは全然違う、大盛り上がりのレクリエーションに大変身してくれます。
- リハビリ
- 物作りレク
- レクリエーションのチーム分け
- 施設行事の盛り上げ
信じられないかもしれませんが、これらすべてをくじ引きレク一つでこなすことが可能です!
高齢者施設でも大盛り上がり間違いなし、くじ引きの真のポテンシャルについて紹介していきます。
くじ引きレクリエーション
それでは、さっそくレクの中身について紹介していきます。
今回皆さんにお伝えするのは、くじ引きレクリエーション3種です!
くじ引き、と聞くと
当たりやハズレの書いた紙をひく単純な遊び
等と思われがちですが、とんでもありません!
少しの創意工夫で楽しく盛り上がる最高のレクにその姿を変えてしまうのです!
今回も、
- 簡単シンプル
- 楽しい
- 準備が楽
といった具合に、高齢者の方はもちろん、毎日レクを考えてくれている介護士の方にも大助かりの内容を書いたつもりです。
是非、皆さんの施設でのレクにも活用してみてくださいね♪
それでは、施設を盛り上げるくじ引きレクリエーションの説明、スタートです!!
作って楽しい!三角くじ
まずは、三角くじです。
皆さんも、箱の中に三角のくじが入ったくじを引いた経験、あると思います。
これを施設でもしてしまうのです。
準備はとっても簡単です。
- 正方形の紙をたくさん
- 手を入れられるくらいの大きな箱
この二つを用意すればOKです。
紙を切って、中に文字も書き、三角に折りたたむ。
作り方もとっても簡単で、人数さえいれば10分もかからないのではないでしょうか。
これを職員がさっと作ってしまうのもいいですが・・・それでは勿体無いと思いませんか?
簡単な作業、つまり高齢者の方であっても気軽に行えるという事です。
折角のいい機会なのですから、この作業自体をレクリエーションの一環として行ってしまえばいいのです!
- 紙を切る係
- 中に文字を書く係
- 紙を三角に折る係
と、3つの班に分かれて行えばそれぞれの認知機能、身体機能に応じて工作レクを行うことが可能です。
更に、物作りを行うという事は自然と手指を使っての作業を行うことになりますよね。
これは同時に、手のリハビリにもつながります。
しかも、作り終えたものは施設行事などで用いることが可能です。
自分が作ったもの(くじ)でみんなが楽しんでくれる
この喜びには、年齢は関係ありません。
等しくうれしいようです(^^)
私が働く施設で用手伝ってくれる高齢者の方の、他の人が喜んでくれた時の何とも言えない嬉しそうな笑顔を見ていると、そのことがひしひしと伝わってきました。
- リハビリになり
- レクリエーションになり
- 役割になり
- 高齢者の喜びにつながる
こんなレクリエーションがあれば、最高ですよね♪
これこそ、くじ引きレクリエーションの真骨頂といった所です!
何色が出る?引っ張れ紐くじ
お次は、紐くじです。
これも子供の時に遊んだ経験があるのではないでしょうか。
普通にくじ引きとして用いるのもいいですが、レクリエーションのチーム分けに活用することを私はオススメしています。
恐らくほとんどの施設ではチーム分けを職員の方が行っているかと思います。
これでは、結局職員がレクの主導者であり、高齢者の方たちはあくまで参加させられている、といった立場に感じてしまいかねません・・・
折角なら、チーム自体も自分たちで決めたほうがより自由度が増したように感じますよね。
とはいえ、完全に好きに決めてもらっては、今度はコミュニケーションが苦手な人があぶれたり、仲良しグループで固まってしまいレク運営自体が難しくなってしまいかねません(・・;)
そこに来てくじ引きなら、運任せですのでめったに偏りは出ませんし、仮にメンバーに多少の偏りがあったとしても自分たちで選んだという事実が気分を盛り上げるのであまり気にならないようです。
もちろん、レクリエーションの内容にもよります。
どんなメンバーでも大差がないレク、例えば
- カラオケ大会
- ジャンケンレクリエーション
- 簡単なサッカーレクリエーション
等の場合は、この紐くじでチーム分けしてみてはいかがでしょうか。
下の記事にて、認知機能や身体機能のレベルにあまり左右されないレクを紹介しているので、よかったら参考にしてみてください。
職員側からしたら小さなことのように思えますが、
【自分たちで最初から最後まで行った】
という事実、は高齢者の方たちにはとても意義のあることです。
是非、施設内でレクリエーションを行う時は試してみてください。
参加者の方たちもチーム分けから表情が生き生きしているのが伝わってくると思います。
そしてもちろん、
- 紐くじの色塗り
- 紐くじを入れる箱の切れ目入れ
等は高齢者の方にやってもらいましょう。
こちらも工作レクとして充分な働きをしてくれること、保証します!
私の番号当たるかな
最後は、くじはくじでも【宝くじ】を応用したものです。
やり方は簡単で、
- 紙に好きな3桁の数字を書いてもらう
- 司会者が3つの箱(一・十・百の桁)から一つずつ球をひく
- 出てきた数字の組み合わせの数字が当たった人には豪華景品
というものです。
クリスマス会やお正月、運動会等お祭り時にオススメのレクリエーションです。
このレクを考えたのは理由があります。
それは・・・
実は高齢者の方は宝くじが大好き
という事です。
私の祖母も実はそうなのですが、宝くじが大好きです。
少額ではありますが、年末ジャンボなどの宝くじは欠かさず買っています。
理由を聞いてみたところ、
「宝くじが好きなの」
と言ってました。
お金、ではなく宝くじが、です。
つまり、高齢者の方にとって大事なのは当選金額ではなく、
「当たった!!」
という喜びなのではないかと思います。
(もちろん、お金の方もいるとは思いますが)
日常生活においては、なかなかドキドキする経験はありません。
まして、人生の酸いも甘いも噛み締めてきた高齢者の方たちならばなおさらです。
そこに来て、気軽にドキドキワクワクさせてくれる宝くじは、日常の中の非日常として、高齢者の方たちの生活のスパイスになっているのではないかと思います。
しかし、施設入所した高齢者の方たちでは、満足に宝くじを買いに行くこともかないません。
私自身、ある入所者の方の
「今年もジャンボが発売されたな~」
とぽつりとつぶやいた一言がどことなく寂しそうで強く印象に残っています。
私たちは、残念ながら高齢者の方のお金の全てを管理まですることはかないません。
「買いたい」とご本人が言われても、ご家族が「No」といえばそれまでです・・・
まして、生活に関係ない嗜好品ならなおさらです・・・
そんな方たちにせめて非日常の楽しみを、大好きだった宝くじのドキドキを!
そんな思いからこのレクを作りました。
もし施設内に宝くじ好きの方がいれば、是非一度行ってみてください。
思いもよらないほどのテンションの上がり方に、きっと驚くはずですよ♪
くじ引きで盛り上がれ!!
いかがだったでしょうか?
今回は高齢者の方にも人気なくじ引きレクリエーション3種を紹介させてもらいました。
見ていただいた通り、どれも準備自体はとっても簡単です。
恐らく普段行っているようなくじ引きのレクにほんのひと工夫を加えた程度だったのではないでしょうか。
ですが、そのほんの少しの手間が、普段のレクリエーションを全く違う楽しいものに作り変えてしまうのです!
くじ引きはしっかり活用すれば本当に高齢者の方たちに大うけするレクです。
また、一緒に作ることでリハビリとしての役割も十分に果たしてくれます。
どんどん活用していってもらえたらなと思います。