相撲で金星を取ると、力士の給料に大きく影響するのです。

 

「遠藤関、見事金星をあげました!」

 

こんな実況を一度は耳にしたことがあるはずです。

相撲用語の一つ、金星。

 

実はこの金星は、下位の力士にとって大きなモチベーションの一つに挙げられます。

ただ、普段耳にする割には、あまり意味を知られていない言葉です。

 

今回は、そんな相撲用語の一つ・金星について詳しく解説していきます。

 

相撲用語の金星の意味と由来

相撲でよく目にする「金星」

これは【きんせい】ではなく【きんぼし】と呼びます。

 

相撲の勝ち負けを判断するのに

 

  • 白星=勝ち
  • 黒星=負け

 

と、あらわしますよね。

 

しかし金色って?

金色だから白よりも遥かにランクが高そうです。

 

金星とは、

 

平幕(前頭・まえがしら)が横綱に勝利した場合に使われる言葉

 

です。

 

では何故【金星】と言うのか?

その由来は、普通の価値は白星であるが、横綱という特別な存在に勝つことについては、シロではなく、それよりも凄いことであるとして【金】星をつけるようになったのです。!

 

それだけ横綱に勝つことは金を掴みとるくらい難しく、また大手柄である、という意味合いなんですね。

 

しかし、この【金星】がでるのは横綱対平幕(ひらまく)の場合に限ります。

では平幕ってなんだろう、と思いますよね。

 

平幕とは力士の番付のこと。

幕内力士のうち、横綱と三役(大関・関脇・小結)を除いた名称の力士をいい、前頭ともいいます。

 

ちょっとややこしいので、わかりやすく相撲の番付についてもここで紹介しておきます。

下から順番に、

 

  1. 前相撲
  2. 序の口
  3. 序二段
  4. 三段目 
  5. 幕下
  6. 十両 
  7. 前頭
  8. 関脇・小結 
  9. 大関
  10. 横綱

 

となっています。

横綱は、10段階のうちの最上級であり、力士たちにとっては神にも等しい特別な存在となっているのです。

 

つまり、【金星】とは、前頭が横綱に勝利したときにつけられる白星ということなんですね。

番付を見てみると、

 

「じゃあ、十両が横綱に勝ったらどう呼ぶの?」

 

と、疑問にも思います。

しかし、十両は通常なら、決して横綱と闘うことはないのです。

 

十両は十両通しで優勝戦という場を設けられているからです。

横綱と戦う資格があるのは、平幕以上・・・つまり、前頭以上となって初めて同じ土俵に立つ権利が与えられるのです。

 

ではその【金星】をあげた平幕力士は、今後にどう金星が関係してくるのでしょうか。

 

2019年の初場所で、引退した稀勢の里。

彼は、2日連続平幕(前頭)の力士に負けてしまいましたので、2回【金星】を配給してしまいました。

 

 

稀勢の里は2019年の初場所で3連敗して、引退を表明しましたが、最初の取り組み相手は【小結】だったので、金星はでなかった、ということなんですね。

しかし2日連続【金星】がでてしまったという事実。

 

実はこれ、大変なことなんです。

 

金星を取ると給料や手当が変わる!?

2019年初場所で、稀勢の里から【金星】をあげたのは、平幕(前頭)の逸ノ城と栃煌山でした。

【金星】をあげると、報奨金の特別加算が発生します。

 

金星を1回あげると、その後の場所で10円が加算されるのです。

単純計算すれると、この10円に4000倍をした支給額が、さらに本場所ごとに年6回支給されることになるんです。

 

計算すると

 

10(円)×4000(倍)×6(場所)=24(万円)

 

と、なります。

つまりお給料のやすい平幕力士に24万円のボーナスが出る、ということなんですね。

 

そしてこのボーナスは、引退するまで永遠に支給され続けます。 

 

そして、この金額は1回だけの【金星】での支給額。

2回目以降の金星は24(万円)×その回数になるんです。

 

金星を獲得した歴代力士の中には8回も金星をあげた力士がいます。

平幕力士でも十分大金を手にする【大きな夢】を抱くことができるんですね!

 

そして金星をあげると、特別加算金(24万円/年)のほかに懸賞金も貰えるのです。

その金額はかなり高額になる可能性があるので、ますます平幕力士の夢が広がります!

 

金星と座布団の関係

相撲中継を観ていると、座布団が飛んでいる場面をテレビで何度か目にしたことがあります。

この座布団が飛び交うことを、【座布団の舞】と呼びます。

 

横綱が平幕力士に負け、金星が発生した場合に、その金星をあげた力士を讃えてお客さんが座布団を投げるわけなのですが・・・

2019年の初場所で稀勢の里が2回目連続で金星を配給してしまった時は、【座布団の舞】は見られませんでした。

 

相撲ファンの方たちは、稀勢の里が連敗続きな事を知っていますし、何より、

 

「稀勢の里が平幕力士に負けてしまった・・・引退かも・・・」

 

と、稀勢の里を惜しむ気持ちで座布団を投げるムードにはなれなかった・・・と、いうことだったのです。

 

しかし今後も強い横綱が現れると、果敢に挑む平幕力士との闘いで、【座布団の舞】を観ることができるかもしれませんね。

ただ、最近では後方のお客さんが投げた座布団が、前のお客さんにあたって危険なため、注意を促すアナウンスが流れています。

 

安全を確保した座布団の舞を見たいものです(笑)

 

金星を取れば引退後も明るい!

今回は、相撲用語の【金星】の意味や由来について紹介しました。

 

相撲の番付を見てみても、幕下から平幕力士(前頭)になるまでかなりの時間と努力が必要です。

しかし、十両から昇進続ければ、お給料もどんどん上がっていきます。

 

最初は辛くても自分の努力次第で昇進していくので、とてもやり甲斐のある職業、と言えますね!

 

また、平幕力士が横綱に勝つことを【金星】と、いうことに対して大関に勝つことを【銀星・銀星】と呼ばれることがあります。

しかし銀星では、何も記録に残らずお給料にもなんら影響ありません。

 

しかし、やはり自分よりも格上の力士に勝利した!という自信にもなりますし、インタビューは必ずいけるので

 

『次期スター力士の誕生か!?』

 

と、注目の的になることは間違いないでしょう。

 

華やかな階段を上るために、厳しい日陰の時代を前だけを見続けて、今日も力士たちは過酷な稽古に励んでいます。

明日の新しい花形力士が生まれるのは、今日かもしれません(*´∀`)

 

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