今回はグループホームの入居者を対象にしてレクリエーションです。認知症高齢者の方にも簡単で、脳トレにもなり、運動やリハビリ要素も含めるよう考えて作りました。
グループホームでのレクリエーション、皆さんはどのようなものを行っていますか?
今回紹介するのはグループホームでオススメのレクリエーションです。
レクリエーションはただやれば良いという物ではありません。
入居者の方の特性に合わせて様々なレクを組み合わせていく必要があります。
今回の記事では、グループホームに入所している高齢者の方の特徴を説明したうえで、彼ら焦点を絞ったレクを紹介していきます。
グループホームのレクリエーション5つ!
それでは、早速紹介していきます。
今回は、グループホームに入所している高齢者の方を対象にしたレクリエーションです。
グループホームの入居者の方の特徴として
- 認知症がある
- 身体的には能力は高い
といった人が多い傾向にあります。
グループホームでは、この点を抑えた上でレクリエーションを考えていく必要があります。
今回紹介するのは、これらのポイントを抑えて作っています。
【ある程度体を動かせて、かつ認知症予防にもなる】
そんなレクを目指して作りましたので、是非参考にしてみて下さいね(^^)
指体操
指体操は高齢者の方にかなりオススメのレクリエーションです。
- 手指の運動・リハビリ
- 脳トレ
- 認知症予防
- 簡単で手軽
といった要素があるため、高齢者の方でも気軽に行えて、負担なく体をほぐすことが可能です。
また、指先の細かい動きはそのまま認知症予防にもつながります。
ただし、グループホームに入所している方は認知症の方が前提ですので、余り複雑なルールを組み込んだ指体操はオススメできません。
私がオススメするのは、簡単な指体操ばかりです。
いくつか例を説明していきます。
グーチョキパー
文字通り、【グーチョキパー】の順番に指を動かしていく物です。
はじめは指をほぐしがてらこの順番に動かしていき、慣れて来たところで動かす順番を変えていきましょう。
司会者の人が前に出て、次に出す指を言いながら
【グーパーチョキ】
【チョキパーグーパー】
といった具合に指を動かしていきましょう。
私たちが思った以上に、指先を意思通りに動かすのは難しいものです。
高齢者の方に限らずスタッフの方の脳トレにもなりますので、是非一緒に行ってくださいね♪
指折り体操
こちらもよくある指体操ですね。
- 親指から順番に指を折っていく
- 小指から順番に指を開く
といった体操があります。
脳トレを意識するとついつい難しい物になりがちですが、第一は心身ともに負担なく行えることです。
レクリエーションで疲れすぎてしまったり、嫌な気分になってもらっては元も子もありません(^^;)
余り凝ったことはせず、指をほぐすことを第一に考えて体操を行って下さい。
今の季節はクイズ
文字通り、今の季節を問うクイズ問題です。
最初はシンプルに
「今の季節は何ですか?」
と尋ねます。
認知症が軽度の方ならこれで答えが出てくると思います。
その場合は、次に質問を発展させていきます。
今回は、季節を【冬】と言うことでお話しさせてもらいます。
季節が出た後には、
「じゃあ、冬と言えばどんな食べ物がありますか?」
「冬の風物詩と言えば何がありますか?」
といった、答えが複数ある質問を行います。
これなら高齢者の方が何人いても答えることが可能です。
しかも、こういった質問をすると
「鍋!」
などの答えが出た後に、その答えに関しての思い出話を皆さん自然と話し始めます。
この自由なお話時間がとっても重要なんです。
レクリエーションをする際、ついついプログラム通りの進行を目指してしまいますがその必要はありません。
高齢者の方たちが自発的に会話をしてくれるならそれが一番です。
むしろ、どんどん会話の発展を促していきましょう。
このクイズは、季節感を持ってもらうクイズであり、同時に高齢者の方たちの会話を促進するレクリエーションでもあるのです。
簡単なぞなぞ
簡単な脳トレの一つとして、なぞなぞがあります、
といっても難しいなぞなぞではそもそも誰も解けない恐れがあります。
また、認知所の方は集中力が落ちる傾向にあるため、難問が続くとレクへの集中が保てなくなる恐れもあります。
むしろ、テンポ良くぽんぽんと答えが出てくるような問題内容が望ましいです。
参考までに、私がこれまでに作った簡単なぞなぞがありますので、下にのせておきます。
良ければレクでも活用してみて下さいね♪
また、なぞなぞ問題を出すとどうしても答えられない方・分かっても答えようとしない方が出てきてしまいます。
ですので、
- ヒントを出す
- 回答者は等しく回していく
といった工夫をしていくことが求められます。
司会者の腕が問われる少し上級者向けのレクですが、その分正解した時の高齢者の方たちの嬉しそうな顔は、見ているスタッフも大満足です(^^)
的当てで足し算
的当てはルールも簡単ですし体もしっかり動かすので、特にグループホームの高齢者の方にオススメです。
しかし、ただの的当てでは普通過ぎて、ちょっと退屈してしまいますよね。
そこで、脳トレの要素も加えたのがこれから紹介するレクリエーションになります。
ルールはとっても簡単です。
- 9個ほどの的を用意
- 的ごとに点数を書いた紙を貼る
- 点数は1点~9点まで
- その後普通に的当てを行う
- 玉は一人2球ずつ
- 倒した的に書いてある点数の合計点を競う
平たく言えば、的当ての的に点数を付けただけの物です(笑)
ですが、これ、とっても脳トレに効果的です。
体を動かすレクリエーション
+
頭を使う計算問題
この両方を同時に行うことで、脳は一気に活性化します。
軽度~中度の認知症を持っている方の多いグループホームにはうってつけのレクですので、是非お試しを!
料理
ある種グループホームという施設の特徴が一番出ている、特殊なレクです。
他の施設と違い、グループホームでは3食料理を作ることも決して珍しくはありません
ついつい忙しいからという理由で職員が一人さっさと作ってしまいがちの食事ですが、これをレクに活かしていきます。
女性の高齢者の方は特にそうなのですが、料理が本当に上手です。
- 野菜の皮むき
- 材料の切り分け
- 味付け
- 味見
- 盛り付け
と、料理には本当に様々な工程があります。
これを活用して、高齢者の方たちに出来る範囲で手伝ってもらいましょう!
普段ぼんやりしている方でも、包丁を持ったとたん目つきが変わり、流れるような手つきを披露してくれる女性高齢者の方は少なくありません。
「刃物は危ない・・・」
「火を使うのはちょっと」
といった意見もあるかと思いますが、それなら皮むきや盛り付けだってあります、
施設入所している高齢者の方たちの多くは、常に自分の役割を探しています。
そして、料理は高齢者の方たちに役割意識を持ってもらうには最適なレクといえます。
一度試してみて下さいね。
早口言葉
グループホームでも、入居者の高齢化が問題になりつつあります。
若くして入ってきた方も、徐々に体力は衰え、運動を行うのが難しくなる日もいずれやってきます。
「あの人は運動は難しいけど、なんとかレクには参加してもらいたい」
そんな方にオススメ間のがこの早口言葉です。
普通の頭を使う脳トレやレクもいいのですが、毎日同じようなことばかりでは飽きてしまいます。
たまには違った脳トレもしてもらいたいところです。
そういった目的においては、この早口言葉ほどオススメなものはありません。
しゃべるだけなのに脳トレにもなり、しかも肺活量などもアップして高齢者の方の体力の維持・向上にももってこい!
体力低下が心配な高齢者の方にぴったりのレクと言えますね♪
早口言葉のお題は下に用意しておりますので、興味のある方は是非合わせて見てみて下さいね(^^)
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はグループホームでオススメのレクリエーションについて紹介させてもらいました。
もう一度グループホームの高齢者の方の特徴をまとめておきますと
- 認知症がある
- 比較的体力がある若い人が多い
になります。
この点を活かさない手はありません!
レクリエーションは、適切な目的を定めて行えばその効果は何倍にもなります。
そして、グループホームのレクリエーションの目的は、【体を動かし、認知症を維持・予防する】だと思います。
その点を意識したレクリエーション構成にしたのですが、どうだったでしょうか?
今回紹介したこれらのレク、是非皆さんの施設でも試してみて下さいね。
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