ステンレスが錆びるって、知っていましたか?さびにくいだけで、錆びは発生してしまうんです。この記事では、ステンレスが錆びる原因やメカニズムと、発生した錆びの取り方について解説します。
ステンレスでも錆びることがあるのをご存知ですか?
「うちのキッチンはステンレスだから錆びる心配はない!」
あなたは、このように考えているかもしれません。
ですがその油断、要注意です。
実は、錆びにくい素材であるだけで、ステンレスが錆びてしまうのは良くある話なんです。
今回は、ステンレスが錆びる原因やメカニズムと、錆を落とすための方法について紹介していきます。
ステンレスが錆びる!?その原因は…
それでは、早速紹介していきます。
今回は、ステンレスが錆びる原因と、錆びてしまった時の落とし方について紹介していきたいと思います。
「そもそも、ステンレスって錆びないんじゃないの?」
このように思う方も多いはず。
ですが調べてみたところ、なんとステンレスは結構簡単に錆びてしまうようなんです(^^;)
錆びない物質、歳て思われがちなため、いざその現場に直面するとかなり混乱してしまいます。
この記事では、まずステンレスが錆びるメカニズムを説明し、その後、錆の落とし方について詳しく紹介していきます。
それでは、まずは錆びる原因とメカニズムについて見ていきます。
そもそもステンレスとは何か
まずは、ステンレスと言うものについて説明をしたいと思います。
名前の由来は
- ステン(サビ)
- レス(~ない)
を合わせた造語です。
この二つを組み合わせて、錆びないという意味を持っています。
- 鉄
- クロム
- ニッケル
といったいくつかの原子が混ざって出来ている合金鋼で、実は鉄(正確には鋼)の仲間なんです。
クロムとニッケルの性質を活用し、ステンレスの表面には不働態被膜と言うものが作られています。
これが錆から守ってくれるため、さびにくい金属という夢のような物質を実現してくれているのです。
・・・そう、錆びにくい金属なのです。
決して錆びない金属ではないので、この点は間違えないようにお願いします。
錆びる原因
それでは、錆びにくい金属であるはずのステンレスが錆びる原因・メカニズムについて解説していきます。
基本的に、防錆性能は非常に高いです。
少し雑に扱った程度ではびくともしないほど、錆びにはめっぽう強い素材となっています。
ですが、条件がそろうと錆びが来てしまうのも事実です。
例えば、ステンレスの表面に異種金属(アルミや亜鉛など)が長時間触れ、更にその間に水分が入ってしまう・・・
これはいけません!!
異種金属が腐食してしまい、そこから鉄分が解け、錆が発生してしまうんです。
この現象、実際にはステンレスが錆びたわけではなく、他の金属から錆びを貰ってしまった状態=「もらい錆」という状態になります。
これが、ステンレスの錆び発生において最も多い原因と言えます。
他には、塩素系に弱いという特徴もあるので、ステンレスキッチンにて塩素系漂白剤を使った後には必ずしっかりと洗い流してあげる必要があります。
塩素系漂白剤などが残っていると、折角の防錆作用もあっという間に取れてしまうんです。
こうなっては、普通の金属と変わりません(^^;)
この一手間が、錆びの脅威からあなたのキッチンを救ってくれますよ♪
- もらい錆
- 塩素系漂白剤によるダメージ
この二つが、ステンレスにおける錆び発生の原因と言えるでしょう。
ですので、異種金属や塩素系の薬剤が触れないよう十分な配慮をしてあげる必要があります。
ステンレスの錆びの落とし方
それでは、ここからステンレスの錆の落とし方について詳しく解説していきたいと思います!!
どうしたって厄介なこの錆び・・・ですが、正しい方法を用いればきれいに取り除くことも可能です。
ここからは、錆びや汚れの具合に応じた、5つの掃除方法を紹介していきます。
あなたを困らせる頑固な錆びも、今日できれいさっぱり退治してしまいましょう♪
軽い錆び・汚れ・しみ
まずは、軽い錆びや汚れです。
こちらは、そんなに問題はありません。
ほんの少し意識して掃除をするだけで、きれいさっぱり汚れを取り除くことが可能です。
- 柔らかい布・スポンジに中性洗剤や石鹸水を少量含ませる
- 1のスポンジで丁寧に磨く
- 水ぶきする
- 最後に乾拭きをして水分をふき取る
これで完成!
石鹸水を付けたもので軽くこすれば、少しの汚れなら問題なく落ちてしまいます。
ステンレスは、錆びが付かないだけでなく、汚れも付着しにくい特徴を持っています。
掃除の手間がかなり省けるこの特徴、助かりますね(^^)
もらい錆び
続いては、先ほども説明したもらい錆びの落とし方です。
- 重曹や石鹸をスポンジ・たわしにつける
- 錆び部分を中心にしっかりと磨く
- 丁寧に水拭きして、汚れを落とす
- 布でしっかり乾拭きする
こちらも、軽度の汚れと落とし方はほとんど一緒です。
特に私のオススメする掃除道具は、重曹です。
重曹を使えば、錆びだけでなく、くっついている余分な汚れもしっかり取り除くことが可能です。
また、手にも優しいので皮膚が弱い方・手荒れを気にする方であっても安心して活用可能です。
錆びに強いステンレスです。
基本的には、この方法で表面についた程度の錆なら落とすことが可能です。
しかし、時にはかなり頑固な錆びがこびりついて、取れなくなってしまう場合も・・・
そんな時、私たちはどのような方法でさび取りを行えばいいのでしょうか。
赤錆び
赤錆びとは、文字通り赤色の錆びを指しています。
鉄などに良くついている印象ですが、ステンレスに発生する場合もあります。
これを取る上でオススメの方法は、市販の赤錆び用ステンレス清掃薬剤を使用するやり方です。
- 薬剤をステンレスタワシにつける
- しっかりこすって赤錆をこそぎ落とす
- とれた錆び・薬剤をしっかり水洗いする
- 乾いた布でふき完成
これで作業終了。
専用薬剤だけあって、きれいさっぱり赤錆を取り除いてくれます。
ですが、ここでしっかり水拭きをしていないと、新しい赤錆び発生の原因にもなりかねません。
必ず、水ぶき・乾拭きによる丁寧な清掃を行いましょう!
中程度の錆び
さて、ここまで試した3つの方法でも完全に消しきれない、かなり厄介な錆びに対抗するにはどうしたらいいでしょうか。
この厄介な錆びに対抗する方法は2つあります。
一つは、市販の製品を活用する方法。
- クレンザーをステンレスたわしにつける
- 錆び部分を丁寧にこすって磨く
- クレンザーと取れた汚れを水ぶきできれいに流す
- 布で乾拭きを行う
これでOK!
やはり掃除専用の道具と言うだけあって、かなりピカピカに磨くことが可能です。
錆びはもちろん、水垢などの気になる汚れもきれいに取り除いてくれます(^^)
また、クレンザーが家にない場合の方法も紹介しておきます。
家にあるものを用いて、市販のクレンザーと同様の効果がある洗剤を作り出すことが可能なのです。
- 重曹+お酢の液体を作る
- ステンレスたわしにつけ、錆び部分をこする
- 丁寧な水ぶき
- 乾拭き
と言う手順です。
これはかなり強力です!!
私は、ステンレス掃除以外にも、トイレのガンコ汚れの掃除にも同じ方法を用いているのですが、本当にきれいになります!
正直、市販の掃除道具いらないんじゃないかって程重曹の掃除効果は高いです♪
ただし、一つ注意点が・・・
それは、この重曹+酢の組み合わせが強すぎるという事です。
錆びは取れるのですが、同時にステンレスそのものに大きなダメージを与えてしまう事にもなりかねません。
綺麗になるからと使いすぎて、過度なダメージをステンレスに与えないよう注意が必要です。
ちなみに、酢がない場合はレモン汁でもOKです。
こちらも実際に試したことがありますが、本当に酢を使った時と同等の効果を発揮してくれました。
ただし、酢の方がレモン汁よりはるかに安いので、お財布事情的にはあまりオススメしないやり方です(笑)
とっても頑固な錆び
さて、ここまでやっても取れないような、とっても頑固な錆びがこびりついてしまった場合はどうすればいいでしょうか。
まあ、ここまで紹介した方法でも取れないような強烈に頑固な錆び等めったにないですが、それでも時折発生してしまうのも事実です(;´・ω・)
そんな時は、最強のさび取り道具を投入です。
- 還元剤の漂白剤
- 強酸かつ塩酸を含む洗浄剤
ステンレスたわしにつけ、こすれば錆びはまず間違いなく取れます。
ただし、この二つの液体はあまりに強すぎるため、ステンレスにも相当なダメージが発生してしまいます。
液体を洗い流すため、水ぶきを丁寧にやるのはもちろん、少量ずつ使用し、最低限のダメージで掃除を終わらせるよう心がけましょう。
また、手についた場合は手荒れが心配されますので、ゴム手袋の着用をお忘れなく。
掃除もいいですが、あなたの手を傷つけることのないようお願いします(^^)
大事に使えばいつもピカピカ!
いかがだったでしょうか?
今回は、ステンレスが錆びる原因やメカニズムの説明と、発生した錆びの取り方について解説していきました。
もう一度繰り返しておきますが、ステンレスは錆びない物質ではなく、あくまで錆びにくいだけの金属です。
くれぐれも、間違えることのないようお願いします!
また、錆が発生する原因についてですが、ステンレス自体からの発生というよりも、寧ろ他の金属からの【もらい錆】にこそ錆び発生の危険が潜んでいます。
くれぐれも、不用意にステンレスキッチンの上に他の金属を置かないようにしてくださいね(^^)
色々と書いてきましたが、それでも、ステンレスが錆びも汚れも付きにくい金属であることには変わりありません。
丁寧に汚れや水けをふき取り、もらい錆にさえ気を付ければ、何年でもピカピカのままで活用が可能です!
どうか、大事に使ってあげてくださいね♪