レクリエーションが苦手な方、下手な方にぜひ見てほしい、高齢者向けレクリエーションの7つのコツを紹介しています。慣れや経験、才能だけが全てじゃないんです!
レクリエーションが下手、あるいは苦手という方へ・・・
うまくなるコツ、お伝えします。
レクって、慣れるまでは本当に大変ですよね。
また、いつまで経っても苦手意識が取れない方も多いようです。
そのためか
「私はレクリエーションが下手なの・・・」
と自信を失ってしまう方もたくさんいます。
この記事は、そんな方たちにこそ読んで欲しい、レクリエーションが苦手でなくなる、それどころか得意になるコツをまとめた物となっています。
レクリエーションが下手な人のためのコツ
今回紹介するのは、レクリエーションが下手・苦手だという方のためのレクのコツです。
おそらく、レクに関わった方なら一度は経験したことがあるレクに対する苦手意識。
「レクリエーションのアイデアが思い浮かばない」
「司会がうまく出来ない」
「計画通りに進まないと混乱してしまう・・・」
このような思いを抱えている方も少なくありません。
場合によっては、レクリエーションへの苦手意識からデイサービスを辞めてしまう方もいます。
しかし、レクはそこまで難しい物では実はないんです。
抑えておくべきコツやポイントをしっかり学んでさえいれば、誰でも簡単に行うことが出来る物なんです。
ここからは、私が実際にレクリエーションを行っていく中で本当に大切だと感じたコツについて紹介していきます。
笑顔を絶やさない
一番大切なコツは
【笑顔を絶やさない】
これに尽きます。
レクリエーションが苦手な方の多くは、表情がこわばり常に緊張した様子で司会を行っています。
皆さんがその場にいると思って考えてみて下さい。
あなたが何か習っているとき、講師の方が顔を真っ赤にして険しい表情を浮かべていたらどうですか?
恐らく、あなた自身も緊張してしまい、講師が何を言っているかなど頭に入ってこないはずです。
これは、高齢者の方であっても一緒です。
どんなに内容の良いレクを行っていても、司会が緊張でがちがち、表情がこわばっていれば楽しむことは出来ません。
まずは笑顔!!
とにかく笑うことをまず最初に意識して下さい。
笑えば、参加している方たちもリラックスして取り組めますし、何より笑顔のリラックス効果であなた自身が落ち着くことが出来ます。
最初は作り笑いでもかまいません。
とにかく笑顔で、楽しそうに司会を行うよう意識して下さい。
まずは1人の笑顔を目指す
いきなり全員の方に楽しんでもらうことは、残念ながらほぼ不可能です。
まじめな介護士さんであればあるほど、
「なんとかして全ての方に喜んでもらいたい」
と思う物です。
ですが、集団レクを行っている場合、それは不可能と思っておいて下さい。
なぜなら、施設という環境の中で、全ての方が面白いと思えるレクを行うことは非常に難しいからです。
まして、レクリエーションに苦手意識を持っている方ではなおさらです。
全ての方には好みがあります。
歌が好きな方、体を動かすのが好きな方、工作をしたい方・・・
これら全てを組み込んだレクを行うのは並大抵のことではありません。
ですので、いきなり自分でハードルを上げ過ぎないようにしましょう。
まずは、一人で良いんです。
あなたの担当の方でも良いですし、「今日はこの人!」と決めておくのも良いでしょう。
とにかく、まずは一人の方に楽しんでもらえるレクを考えてみて下さい。
一人の方を喜ばせられないのに、大勢の方に笑顔になってもらうのは無理な話です。
コツコツと行けば良いんです。
誰だって最初は苦手ですし、やり方だって分かりません。
たった一人の方に、最高の笑顔をプレゼントする
まずはそこだけに焦点を置いて、頑張ってみて下さいね。
参加者の方を巻き込む
レクリエーションが得意だという方は、恐らくレクに参加している方を巻き込んで司会進行をしているのではないでしょうか。
レクに不慣れな方こそ、なんとか自分一人で全てを解決しようとして頑張りすぎてしまう傾向にあります。
ですが、実際は逆なのです。
頑張りすぎる必要はなく、むしろ肩の力を抜くくらいでちょうど良いんです。
高齢者の方たちに参加してもらっている場合は、むしろ積極的に一緒に司会をしてもらっても良いくらいです。
高齢者の方たちは、心のどこかに
「自分は何も出来なくなった」
といったたぐいの無力感や喪失感を抱えています。
このような負の感情を、司会を手伝ってもらうことでなくすことが出来ます。
司会を手伝う、つまり職員の力になると言うことは、そのまま高齢者の方の自信につながるからです。
また、司会者も一緒になって盛り上げてくれる方がいるだけでかなり緊張がほぐれ、リラックスして進行が出来るようになる物です。
私自身、何度も高齢者の方に一緒に司会をしていただき、そして助けてもらいました。
一人でやろうとしているうちは、まだまだです。
どんどん参加者を巻き込んでいきましょう!!
先輩にコツを聞く
新人職員さんに特にお伝えしたいことの一つは、もっと職場の先輩に頼って欲しいということです。
レクリエーションは、経験を積めば誰でもある程度自分なりのやり方やコツのような物を掴んできます。
また、どこの施設にでも必ず数人は
「レクが得意!!」
と言う方がおられるものです。
そういった方にどんどんアドバイスをもらいに行きましょう。
実際に、身近でレクリエーションをやっている方の言葉ほど多くの知識を得られる教科書はありません。
「先輩に聞くのはちょっと・・・」
と感じるかもしれませんが、案外聞かれるのを待っている先輩も多いです・・・私のように(笑)
それでも聞きにくいという方はもういっその事
「アドバイスをもらうのも仕事のうち」
と割り切って考えても良いと思います。
レクをうまくなるということは、結局は仕事の腕が向上すると言うことです。
仕事のためと割り切って、しっかり先輩のノウハウを学びに行きましょう!
計画通りはないと知る
レクリエーションが苦手という方は、前日からとっても綿密な計画を練っていることが多々あります。
そのやる気や熱意は本当に素晴らしいのですが、実はその準備こそがあなたのレク苦手意識を作ってしまっているなんてこともあるんです。
そもそも、レクリエーションに計画通り進むと言うことは滅多にありません。
というより、まずないと言えます。
高齢者施設でのレクリエーションは、当然高齢者の方が対象です。
- 突然参加者の方が場を抜け出した
- トイレに行った
- 怒り出してしまいレクが中断した
など、日常茶飯事です。
では、これらのこと全て予測して計画を立てることが出来るでしょうか?
答えはNoです。
そんなことは不可能です。
では、どうしたら良いでしょうか。
簡単です。
何かあっても仕方ない
と考え、はじめからレクに取り組めばいいのです。
計画もきっちり決めるのではなく、
- 開始予定時間と終了予定時間
- レクリエーションの内容
- 準備物
など、絶対必要な要項のみを決めて、後は柔軟に対応していけば良いのです。
レクの目的を決めてから考える
レクが苦手な人の特徴の一つに、目的もなく、ただ漠然とレク内容を考えるという点があります。
レクリエーションはなんとなく考えていると浮かんでくるような単純なものではありません。
新しいアイデアを考えるうえで大事なのは
「このレクリエーションはなぜ行うのか」
という目的や理由をしっかり考えておくことです。
- 利用者の方に楽しんでもらう
- 足のリハビリを行ってもらう
- 脳トレ・認知症予防のきっかけに
- 季節感を感じるレクとは何か
こういった目的をまず最初に考えておけば、案外アイデアは浮かんでくるものです。
「仕事だからレクリエーションを考えないといけない」
では決してアイデアは出てきません。
「このレクはなぜ必要なのか、そして誰の役に立つものなのか・・・」
目的意識と視点を盛ったレクづくりに取り組みましょう。
参加する方に内容について尋ねる
あなたは、レクリエーションの内容についてレク参加者に尋ねていますか?
高齢者の方たちが対象なのに、会社の先輩やレクリエーション関連の本、インターネットサイトばかりに目が言っているのではないでしょうか。
レクにおいて最も重要なのは、参加する方たちのニーズを満たすことです。
他の施設で成功したアイデアをそのまま持ってきて実行したとしても、レクに参加する方を理解できていない限りは決して成功しません。
まずは、高齢者の方たちと話をしましょう。
- どんなレクリエーションがしたいか
- 好きなものは何か
- 本当はしたくないことはあるか
- 今のレクリエーションは楽しいか
しっかりと話を聞き、その気持ちにこたえるため出来ることを考えましょう。
すると、自然にレクのアイデアが浮かんでくるものです。
それに、参加者の方に聞いたことを実行するのですから、少なくとも一人以上の方は確実に喜んでくれます。
コツの2つ目で述べたように、まずは一人の笑顔からです。
誰かが喜べるレクを作成してくださいね♪
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はレクリエーションが下手な方・苦手な方へと送る7つのコツを書かせてもらいました。
どれか一つでもあなたのお役に立てるものはありましたでしょうか。
もしかしたら、いくつかはすでに実行しているのに、それでもレクの腕が上達しない場合があるかもしれません。
ですが、そこであきらめてはいけません。
コツを実行した次の日にレクリエーション名人になれる!!
なんてことは残念ながらありません。
ですが、このコツは確実にあなたのレクスキルを向上してくれます。
- 見るべき点が見えるようになる
- 広い視野を持つ
- 考え方の変化
- 利用者のニーズを拾う
これらは全て、あなたの成長につながっていくとても大事な考え方です。
レクを苦手だと思いつつも、コツコツと努力を続ける。
すると、見えないところで少しずつ成長し、いつの間にかレクリエーションそのものが得意となっているものです。
焦らず一歩ずつ、今回のコツを参考にレクリエーションを楽しみつつ成長してもらえたら幸いです。